みちのくさくら

    みちのく三大桜名所は武家屋敷の枝垂れ桜と桧木内川堤桜並木の角館町。弘前市
   弘前城の桜。北上市展勝地の桜です。

    弘前城は、津軽統一を成し遂げた津軽為信によって慶長8年(1603)に計画され、二
   代藩主信牧が慶長15年(1610)に着手し、翌16年に完成しました。以後弘前城は、津
   軽氏の居城として廃藩に至るまでの260年間、津軽藩政の中心地でした。明治28年に
   弘前公園として開放され、昭和27年には史跡に指定されています。明治末期ごろから
   市民による桜の寄贈が盛んになり、現在は、ソメイヨシノやシダレザクラ、八重桜など約
   2600本余りの桜が春になると園内を埋め尽くします。

    角館では町の中心を流れる桧木内川の堤に、2kmにわたって染井吉野の桜のトンネ
   ルがあらわれます。昭和8年救農土木事業によって完成した堤防上に、現天皇陛下の
   御誕生を記念して昭和9年に植えられたのがこの桜です。また、武家屋敷に咲く枝垂桜
   は、今から約330年前佐竹北家がこの地に入部してからほどなく植え育てられたもので
   樹齢300年以上の老樹など400本余りが華麗に咲き誇ります。


    北上展勝地は大正9年、元黒沢尻町長の故沢藤幸治氏が発起主催となった民間団
   体「和賀展勝会」を設立し、桜の植栽事業を行って翌10年に開園しました。北上川の
   洪水などの被害に見舞われたりしましたが、80年余りの間、地域住民の熱意に支えら
   れ、今のような見事な桜の名所になっています。展勝地という名称の由来は、沢藤氏の
   親友風見章氏が事業団体の名称を「展勝地」と命名したことと陣ヶ丘からの眺めがすば
   らしいところから、展望のきいた名勝・景勝の地という意味で名づけられました。展勝地
   公園の敷地約293haには、4月中旬から5月上旬にかけてソメイヨシノやベニヤマザクラ
   など約1万本の桜が開花します。

弘前城天守閣とさくら
現在の天守は、文化7年(1810)に蝦夷地警備の功績を認められた九代藩主寧親が、隅櫓の改築を理由に天守再建に着工し、翌8年に完成したものです。江戸時代に再建された天守としては、東北地方に現存する唯一のもので、重要文化財に指定されています。

弘前城-さくらのトンネル-
弘前城西濠沿いの桜のトンネルです。

弘前城-春陽橋から-
弘前城西濠の春陽橋からです。

弘前城天守から
弘前城天守からの桜の眺めです。晴れていれば、正面に雪の残る岩木山が見られるのですが...。

弘前城のさくら
弘前城、南内門付近の杉の大橋からのショットです。水面の桜にも情緒が感じられます。



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