2008年8月閉館・100年もの歴史がある秘湯の宿
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「山桜夕陽に映える花敷きて 谷間にけむる湯にぞ入る山」
花敷温泉はその昔、猪狩りのためにこの地を訪れた源頼朝が発見したといわれている。その時にお湯に桜の花びらが敷きつめたように浮かんでいたことから「花敷」という名前が付けられたといわれる。 |
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白砂川のほとりに湧く、花敷温泉は3軒の宿がある小さな温泉で、となりの尻焼温泉の賑わいに比べ静かな風情を保っている。秋には紅葉が美しい。
関晴館本館は明治34年(1901年)の創業。実は花敷温泉にはもうひとつの詩(うた)がある。この関晴館本館に泊まった若山牧水の詩だ。 |
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「ひと夜寝て わがたちいづる 山かげの 温泉(いで湯)の村に 雪降りにけり」
若山牧水は当初、草津温泉から沢渡温泉へ向かっていたが、途中で予定を変更して、この花敷温泉を訪れている。 |
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宿の内風呂はこぢんまりとしていて、4人ぐらいがはいれる大きさのタイル貼りの湯船がある。お湯は透明で少し青みがかっているようにも見える。少し硫黄の臭いがして温度はかなり熱い。 |
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小さい湯船にもかかわらず、どんどんお湯が注ぎ込まれ、湯船の縁からざんざん溢れ出ている。お湯の注ぎ口には飲泉用のコップも置かれている。内風呂の他には貸切りの露天風呂もある。
また、有名な尻焼温泉の川原の露天風呂まで約900m。歩いて12〜13分。長笹沢川の川べりを散歩がてらに入浴しに行くのもよいだろう。 |
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秋(左)と冬(右)の花敷温泉
花敷温泉のすぐそばを流れる白砂川、長笹沢川はともに紅葉が美しく、隠れた紅葉スポットだ。
白砂渓谷の紅葉 |
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