温泉の旅群馬の温泉

鹿沢温泉

紅葉館   観音様に導かれてつかった雲井の湯
鹿沢温泉は古くから湯治の湯として使われてきた。温泉は標高1500mにある山の湯だ。
長野県の東部町から鹿沢温泉にいたる険しい道は湯道と呼ばれ、鹿沢の湯の効めを信じて多くの人が登ってきたという。その道に江戸時代末期から明治の終わりにかけて100体の観音様が作られた。
観音様は1町(約110m)ごとに祀られ、険しい道を登る人たちに勇気と希望を与え道しるべともなった。今も街道沿いには観音様が残り、道行く人々を見守っている。
旧鹿沢温泉にある百番観音
鹿沢温泉には共同浴場の「大湯」や貸切湯の他、数軒の旅館があり賑わっていたが大正7年の大火で消失した。その後、ほとんどの旅館はふもとに移り新鹿沢温泉を作った。
以前からの鹿沢温泉は旧鹿沢温泉と呼ばれ、残った温泉宿は紅葉館だけとなり、いつの頃からか秘湯の宿と呼ばれるようになった。
以前は紅葉館のすぐ上に鹿沢スキー場があり、スキーでこの地を訪れた方も多いかもしれない。
紅葉館は明治2年の創業。館内に入ると古い大きな時計と「日本秘湯を守る会」の提灯が出迎えてくれる。
大時計の後ろから階段を降りると湯小屋となった浴場がある。「雲井の湯」と呼ばれる自噴の湯を受けるために低いところに作っているそうだ。
板張りのこぢんまりとした浴場には木のお風呂がひとつあるだけ。男女の湯の境には炎を中心に踊る2人女性を描いたレリーフがある。静かなのでレリーフがより神秘的に感じられる。レトロな雰囲気が好きな人にはちょっとたまらないかもしれない。
今時の秘湯の宿では体を洗うためにいくつも洗い場を作り温度調節できる蛇口とシャワーを備えているが、ここには蛇口さえもない。湯船のまわりに湯桶が置いてあるだけだ。
湯船へは源泉「雲井の湯」がそのまま注がれている。少し茶色がかったお湯には茶色の湯ノ花が浮かび、湯船のまわりは溢れたお湯によって茶色くなっている。もちろん掛け流し。とても気持ちの良いお湯である。
もうひとつの源泉「龍宮の湯」は浴場の隅に打たせ湯として落ちている。こちらの温度はぬるめ。

紅葉館から少し登った湯の丸山一帯には60万株ものレンゲツツジの大群落(国の天然記念物)があり、6月下旬から7月にかけて咲きほこる。
レンゲツツジがあるところは湯の丸牧場と呼ばれており、長野県東部町(現東御市)の牧野組合が明治37年に開設したもの。牧場周辺は紅葉館の所有地で地元住民らによってツツジの保護活動も行われている。
湯の丸山 レンゲツツジの写真

紅葉館のまわりは雪が積もり屋根からは大きなつららが下がって、秘湯ムードがいっそうと高まる。土休日にはスキー帰りの客もよく訪れる。
周辺の観光情報 鹿沢温泉観光協会 嬬恋村観光協会 東御市観光協会
鹿沢スノーエリア 湯の丸高原(スキー場)
嬬恋村の天気予報
住所 群馬県吾妻郡嬬恋村大字田代681 交通
TEL 0279−98−0421 上信越自動車道小諸 I.Cから浅間サンラインに入り、別府交差点を右折し湯の丸方面へ。地蔵峠を越えて下ると旧鹿沢温泉の紅葉館。

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HP http://www3.ocn.ne.jp/~koyokan/
泉質 マグネシウム・ナトリウム炭酸水素塩泉
泉温 雲井の湯 44.5 PH7.0
龍宮の湯 35
効能 皮膚病、切り傷、火傷 など
露天風呂 無し
宿泊料金 10650円〜
入浴料金 500円
営業時間 10:00−16:00
定休日 無休
駐車場 20台