| 大湯 山田温泉のシンボルである木造の共同浴場 |
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高山温泉郷の中心ともいえる山田温泉。元湯が発見されたのが800年前、現在の地に引湯して開湯したのが200年前という歴史のある温泉だ。
その長い歴史には若山牧水、森鴎外など多くの文人が訪れている。与謝野晶子は「心の遠景」の中で山田温泉や松川渓谷を詠んだ20以上の歌を発表している。また晩年、不幸な一生を過ごした小林一茶もここを訪れ「春風に猿もおや子の湯治かな
」という句を残している。 |
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| 山間に数軒の宿がある小さな温泉街。その中心にあるのが共同浴場の「大湯」である。建て直されて十数年しかたっていないが、入母屋と唐破風を持つ桃山風の黒い木造の建物は貫禄があり温泉街のシンボルとなっている。 |
大湯の前には前述の小林一茶の句碑が建てられている。古風な建物だが入口の脇に自動販売機があり、入浴券を買って中に入る。
浴場の中は総檜造り、床も壁も板張りで風情のある浴場だ。10人ぐらいが入れる湯船からは、お湯が溢れ出て掛け流しになっている。お湯の中には湯の花が浮かび、硫黄の臭いもただよっている。温度は少し熱めなのでお湯から上がって休憩しながら入る人が多い。 |
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おもしろいのは洗い場の蛇口の代わりに木の板を栓として使っているところだ。
お湯を出す時は木の栓を手前に引くと樋から湯桶にお湯が注ぎ込まれる仕組みになっている。 |
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| 大湯前の広場に設けられた足湯。足湯としてはけっこう大きく、いっぺんに20人ぐらいが利用することができる。観光客の憩いの場。 |
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大湯のそばにある宿泊客と地元の人専用の共同浴場「滝の湯」。昔の面影を残しつつ立て替えられた。
温泉街のはずれにある牛久保神社参道にはもうひとつの小林一茶の句碑がある。「梅が香よ湯の香よさでは三日の月」。
旅館や共同浴場の建物は新しくなったが、この山里の温泉の風情は今も変わらない気がする。 |
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