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| 温泉の旅>温泉ゆかりの文人・芸術家>与謝野晶子 |
与謝野晶子の温泉の歌
| 大正、昭和期の代表的な女流歌人、与謝野晶子。明治11年大阪に生まれ、与謝野鉄幹との結婚のために家を捨て、11人の子供を育てあげた情熱の人でもありました。 与謝野晶子の温泉への足跡は北海道から鹿児島まで残されており、その温泉の風情を詠んだ歌がたくさん残されています。ただ、夫の鉄幹が失職するなど一時期家計は苦しかったため、実際に温泉めぐりをしたのは大正末期から昭和初期にかけてが多かったようです。そしてこの頃に作られた歌には温泉の名前や風情、泊まった宿の名前などの登場が多くなってきます。 中でも水上温泉には昭和6年から14年までの間に4回ほど訪れて、たくさんの短歌を詠んでおり、2009年には諏訪峡にこれらの歌碑を集めた「与謝野晶子歌碑公園」が作られました。 |
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群馬県水上温泉の諏訪峡の入り口・笹笛橋のたもとに建つ与謝野晶子の歌碑。 「岩の群おごれど阻むちからなし矢を射つつ行く若き利根川」 |
| 与謝野晶子が訪れた温泉 | 温泉地の風景や温泉について詠まれた歌 | |
| 北海道 | 登別温泉 | 地獄谷業のけむりとなしがたし恋の心のつぶやくものを |
| 岩手 | 花巻温泉 | 深山なるかじかに通ふ声もして岩にひろがる釜ふちの滝 |
| 宮城 | 青根温泉 | 青根湯の湯守の館の白き倉さて蔵王山かなたは出羽 青根なる大湯の中に我が倚るは昔伊達衆の倚りし石段 |
| 山形 | 温海温泉 | さみだれの出羽の谷間の朝市に傘して売るはおほむね女 |
| 福島 | 飯坂温泉 | 飯坂のはりかねばしに雫するあづまの山の水色の風 わがひたる寒水石の湯槽にも月のさしいる飯坂の里 |
| 東山温泉 | 湯の川の第一橋を我がこゆる秋の夕のひがし山かな | |
| 栃木 | 那須湯本温泉 | 極熱の那須の元湯のあふるるも忘れて吹けり山の秋風 |
| 大丸温泉 | 風のごと大丸の湯の通ひなる山の男の消え去りし路 | |
| 北温泉 | 霧探しいかにたどれと云ふことか北湯朝日の温泉の路 | |
| 塩原温泉郷 | 真夜中の塩原山の冷たさを仮にわが知る洞門の道 龍化瀑二十五丈を若葉する毛欅のかこめりうへは岩山 |
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| 日光湯元温泉 | 朝出でて湯元に入りし友の路これぞと見れば山おろし吹く | |
| 群馬 | 法師温泉 | 草まくら手枕に似じ借らざん山のいでゆの丸太のまくら |
| 猿ヶ京温泉 | こすもすと菊ダリヤなど少し咲き里人は云ふ猿ヶ京城 | |
| 湯宿温泉 | ||
| 水上温泉 | 水上の諏訪のやしろの杉むらの中のさくらの白き初夏 岩の群おごれど阻むちからなし矢を射つつ行く若き利根川 わが友がよもぎいろのあわせ着て仰げる雲の谷川が嶽 |
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| 湯桧曽温泉 | ||
| 伊香保温泉 | 身を反し伊香保の街の石段を雨の歩める初夏の朝 | |
| 草津温泉 | 靄白く立ちて硫黄の槌なら廣場の前の山の湯の宿 | |
| 川原湯温泉 | 川原湯の社のすだれ古りたれど入りて拝めば肩ふれて鳴る | |
| 四万温泉 | 四万の湯の龍宮と云ふ浴房のうちに隠れてわが思ふ夢 | |
| 霧積温泉 | はつあきの霧積山の石亭六方の窓霧にふさがる 渓に入り霧積の湯にいたるべき朝の峠の雲と思ひぬ 北海にむかはん汽車の声なども聞く霧積の碓氷峠 |
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| 神奈川 | 箱根湯本温泉 | 山荘へ玉簾の瀧流れ入り客房の灯をもてぶかな |
| 堂ヶ島温泉 | 夕まぐれ樋の湯烈しく落ち来り浴槽あはれに揺れもこそすれ | |
| 姥子温泉 | 雪の止み姥子の林ほのかなる富士を上にす岩湯出づれば | |
| 仙石原温泉 | 早川の力あるさへおほひたる枯萱はらの仙石平 ほの白し箱根のはての仙石の下湯の靄かのこる薄か 影もあやふき山の路踏まず俵石閣の廻廊による |
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| 湯河原温泉 | 吉浜の真珠の荘の山ざくら島にかさなり海に乗るかな | |
| 長野 | 上林温泉 | 星川の流乾くと蝉鳴けば雨の降りくる上林かな |
| 地獄谷温泉 | 地獄谷湯のみなぎりて湧く時に澄む水をもて上なしとせず | |
| 熊の湯温泉 | 熊の子のけがして足を洗えるが 開祖といひて伝わるいでゆ | |
| 野沢温泉 | 豆のさや緑の雲のさまをして烹られたるかな麻釜の大湯 | |
| 山田温泉 | 鳳凰が山をおほへる奥信濃山田の湯場の秋に逢ふかな | |
| 五色温泉 | 五色の湯板のかこひの内側にうす墨となる秋の夕ぐれ | |
| 星野温泉 | 秋風にしろくなびけり山ぐにの浅間の王のいただきの髪 水色の空も来りてひたるなり浅間の山の明星の湯に |
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| 別所温泉 | むら雨が湯場の大湯を降りめぐりしばらくにして山なかば晴る | |
| 白骨温泉 | ||
| 浅間温泉 | たかきやまつつめる雲を前にして紅き灯にそむ浅間の湯かな | |
| 下諏訪温泉 | 守屋嶽白く温泉の靄なびく町のはてなる砥川にいたる 宮の湯の二つの山の渓ひろく和田峠見え諏訪の水見ゆ |
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| 新潟 | 赤倉温泉 | たをやかに香嶽楼の軒に来ぬ朝の光をふくみたる雲 赤倉の大湯の窓の色硝子親しきものと見てのぼる路 |
| 関温泉 | 雲深き越の国なる関の湯に柄杓をもちて人通ひけり | |
| 瀬波温泉 | いづくにも女松の山の裾ゆるく見ゆる瀬波に鳴る雪解かな | |
| 温泉はいみじき瀧のいきほいを天に示して逆しまに飛ぶ | ||
| 静岡 | 熱海温泉 | 熱海なる大湯の湯口雲吐かず思ひ入りたる一時にして 春雨の降り埋めたるホテルかな熱海のみちの切崖のみち |
| 伊豆山温泉 | 拍手をばわがくろ髪に送るなり童めきたる伊豆の走り湯 | |
| 伊東温泉 | うぐいすがよきしののめの空に鳴き吉田の池の碧水まさる | |
| 畑毛温泉 | 湯口より遠く引かれて温泉は女の熱を失ひしかな | |
| 谷津温泉 | 半身を天城おろしに任せつつ谷津の湯ぶねにあるあぢきなさ | |
| 湯ヶ島温泉 | 伊豆の奥天城の山を夜越えぬ寂しき事になれはてぬれば かたはらに刀身ほどの細き瀧白帆の幅の浄蓮の瀧 |
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| 土肥温泉 | 春風や湯川蓬の色をして土肥を行くなり金山のもと | |
| 堂ヶ島温泉 | 堂ヶ島天窓洞の天窓をひかりてくだる春の雨かな | |
| 修善寺温泉 | 鎌倉の尼にあらねば修禅寺滅罪の輪のこころえがたし | |
| 伊豆長岡温泉 | 火事跡の長岡の湯の低き床夜半に踏むこそあはれなりけれ | |
| 舘山寺温泉 | 禅寺より宿りを移しはばからず身を悲めば濁る湖 | |
| 富山 | 宇奈月温泉 | |
| 石川 | 山代温泉 | 山代のいで湯に遊ぶ楽しさはたとえて言えば古九谷の青 |
| 片山津温泉 | 風起りうす紫の波うごく春の初めの片山津かな | |
| 和倉温泉 | むかひたる 屏風が崎と嶋屏風 そのかなたにて鐘の鳴る海 | |
| 福井 | 芦原温泉 | 越の国あはらの湯場の雪にさすいみしく清きあけぼのの色 |
| 兵庫 | 城崎温泉 | 臥龍閣香たきて待つ一の湯の大衆の中にいでて帰れば |
| 岡山 | 湯原温泉 | カジカ鳴き夕月映えりいくたりが岩湯にあるもみな高田川 |
| 真賀温泉 | ||
| 奥津温泉 | 山陰と山陽の山立つ中の奥津の夏の浴めりわれは | |
| 鳥取 | 三朝温泉 | 川波が雨の裾をば白くする三朝の橋をこえてこしかな |
| 愛媛 | 道後温泉 | 道後なる湯の大神の御社のもとにぬる夜となりにけるかな |
| 大分 | 別府温泉 | |
| 由布院温泉 | われは浴ぶ由布の御嶽の高原に銀柳の葉の散り初めし秋 | |
| 長湯温泉 | 湯の原の雨山に満ちその雨の錆の如くに浮かぶ霧かな | |
| 熊本 | 人吉温泉 | 人吉や蜀の成都の人とある舟の上とも思はるゝかな |
| 内牧温泉 | うす霧や大観峰によりそひて朝がほのさく阿蘇の山荘 | |
| 宮崎県 | 白鳥温泉 | 霧島の白鳥の山しら雲をつばさとすれど地を捨てぬかな |
| 鹿児島 | 妙見温泉 | 車をば妙見の湯の軒に寄せもの云ふ時も靡く霧かな |
| 栄の尾温泉 | 湯の中に徴風ありと楽みぬ栄の尾の渓の塩の温泉 | |
| 明礬温泉 | 古りにたる明礬の湯の厨房の横より友の分け入りし山 | |
| 日当山温泉 | 日当山花葵より家低くその花赤く湯のもやぞする | |
| 市比野温泉 | 山川の濁るはさびし市比野の湯場に設くる橋普請とて | |
| 古里温泉 | ||
| 指宿温泉 | しら波の下に熱沙の隠さるる不思議に逢へり揖宿に釆て | |
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| 青根温泉 大湯 | 法師温泉 | 熊の湯温泉 |