短期合格方法論

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自分を信じた上で、読んで見て下さい。

ゼロから合格までの道のり(98/05/18)
・多枝試験対策(98/04/09)
・青本利用法(98/04/17)
・論文試験対策(98/04/23)
・答練利用法(98/04/29)
・多枝試験終了後の勉強(98/06/02)

 

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ゼロから合格までの道のり(98/05/18)
  受験機関のパンフレットには、合格までの道筋を示した講座受講スケジュールのようなものが掲載されていると思います。大体は、(入門・基礎講座)→(多枝試験用講座)→(多枝試験用答練)→(論文用講座)→(論文用答練)、という感じでしょう。
このペースですと、2年の受験勉強後、3年目で合格、ということになります。(つまり、2年合格。)これが、短期合格者の一般的なケースといえます(2回受験で合格)。通常は、これプラス1〜2回くらいが標準的な合格者です。
しかしながら、司法試験のケースと比べてみましょう。司法試験においては、入門講座・基礎講座は、ひとコマ3時間程度、週2回ペースで合計して約80コマ行われます(ほぼ1年かかります)。弁理士試験では、同様にひとコマ3時間程度、週1回ペースで計約40コマ弱行われます(約8ヶ月です)。これから言えることは、あらかじめ知っておくべき基本的知識は、弁理士試験では、司法試験の半分以下で済む、ということです(司法試験と同量の勉強量で、特許法の本1冊書けるといわれています)。
結論を言いましょう。勉強法をしっかりすれば、1年の勉強で、1回目の受験で、弁理士試験は合格可能である、ということです(あくまでも、十分な勉強量+強運が必要ですが)。
まず、入門・基礎講座は、大抵8月に始まる論文講座までに確実に終わらせるようにしておきます。(論文講座と基礎講座を並行させる、という手もありますが、入門期は特に知識の吸収をしっかりしなければいけない時期ですので、あまりお勧めできません)。8月位に丁度終了する入門講座、というのは多分ありませんので、ビデオブースや通信テープを利用して勉強するしかないでしょう。3月くらいに勉強開始したら、週2回ペースで8月に基礎講座を終了できるでしょう。
その後は、一般の受験生と一緒に多枝試験用のの講座や答練を受講していけばよいでしょう。
うまくすれば、勉強開始の翌年には合格できるでしょうし、そうでなくても、出だしが早いため翌翌年には合格できる可能性がかなり高くなるでしょう。

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多枝試験対策(98/04/09)
・はじめて試験を受ける人
 初学者(基礎、入門講座を終了した程度の人)は、身につけた知識をいかに多枝試験用に加工していくかがポイントとなります。方法としては、多枝試験用の講座を受けること、市販のサブノートを用いること、過去問を解くこと、などがあります。
 いつ、知識を整理するか、それは早ければ早いほうが良いのですが、春、初級の講座を受け始めたなら、秋ごろ、整理を始め、初級の講座が終わるころに知識整理を完了させるのが良いと思います。
 やりかたとしては、過去問を解く→青本等の該当部分のチェック→サブノート作り、という方法がスタンダードでしょうが、真中のチェックは時間がかかるものです。こういうものは、受験機関の多枝試験用の講座、レジュメ、テキスト等で、うまく抽出されているものを生かし、自分なりのサブノート作りをすると良いと思います。四法対照式の法令集の空きスペースをうまく生かせば、効率的に出来るでしょう。
 最初の年は、論文試験を捨てて、多枝試験のみにかけるのも1つの手です。多枝試験用の知識(手続き中心ですが)、考え方は、比較的論文試験の事例問題で使えたりします。
・過去問の解き方
 過去問を解くときは、一枝一枝、意味を考え、間違えたら過去問を解く→青本等の該当部分のチェック→サブノート作り、というプロセスは億劫がらずにやらなければなりません。間違えたら、必ずチェックするようにしておいてください。で、最初の2,3回は間違えたところのみならず、正解したところも意味を考えて解くようにすれば、後々のためになります。
 最初はすべてやり、誤ったところにペケをつけます。2回目もすべてやり、誤ったところにペケを加えます(連続間違いにはペケは2個つきます)。3回目もすべてやり、正解したらペケを一個消し、無印のところには丸をつけます。4回目は丸のついていないところをやります。これを繰り返してやりましょう。
・多枝答練の受け方
 多枝答練は、大体2〜4月の行われます。答練の出題範囲に該当する過去問を、何回も解いてしっかり覚えるくらいにまでしておきましょう。これで、答練の期間だけで過去問を数回はまわせるはずです。
・すでに多枝試験は合格している人
 多枝試験合格経験者がいつ、多枝試験用の勉強をはじめるかは、人それぞれですが、少なくともゴールデンウィーク頃には始めなければまずいでしょう。多枝答練を受けるか、その問題だけを手に入れてやるか、それは人それぞれですが、少なくとも大手の受験機関の多枝答練の問題は手に入れておく必要はあります。改正法対策もありますし、答練の中にも本番に出る問題もあるからです。1〜3月は、論文(選択含む)との兼ね合いですね。平均的には、多枝答練を受けなかった人で4月中旬、多枝答練を受けた人で5月上旬が、論文の勉強をやめて多枝試験の勉強に入る時期でしょう。
 ちなみに、初めて多枝試験に受かった次の年が危ない、と言われています。
・直前期(5月)
 5月は、本番に向けて自分なりのペースを作っていく時期といえます。やることは、過去問・答練の問題解き、サブノート・青本・審査基準の最終チェック等々です。
 難しいのは、本番にいかに自分のピークを持っていくかです。やること全て終えて(過去問等全て完全に解いて)、もうやることが無い、という状態が一番の状態の目安となるでしょう。ですので、間に公開模試(この時にも好調に持っていくのですが)をうまくはさんで、好不調の波をつかんでください。
 比較的時間の取れる人は、意図的に波を落としていくのも重要です。自分は、2週間周期に波を作りました。
・本番
 自分を信じてやるしかないです。問題の解き方は、いろいろあるでしょうが、自分の解き方を紹介しておきます。
 まず、問題を見て、正解か誤りを見つける問題なのかを設問の上にチェックします(○or○コ)。で、枝に○×をつけつつ、怪しいのにはさらに?をつけます。で、完全に正解、というのだけをマークシートにつけていきます。全て一巡した後、もう一度解きます。それでもわからない場合は仕方が無いですね(ちなみに、自分は条約類はほとんど捨てていました)。
 問題を解く順は、特実→条約→意→商、と頭の切り替えの少なくてすむ、法域別に解くやり方にしました。時間的には、最初の一巡に70分強、次の一巡に60分強、見直しに10分強、と言った感じでしょうか。
 最後に、後の答えあわせのために、自分の答えをこっそりと受験票に書くのを忘れないように。

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青本利用法(98/04/17)
 青本(工業所有権法逐条解説)は、多枝試験から論文試験まで、ず〜っと御世話になっていくコンメンタールです。ただ、欠点は非常にかさばり、重いこと。
 このようなものは、バラバラにして使わなければいけません。つまり、携帯を容易にしなければいけません。自分の場合、まず、特許(異議申立てまで、審判以降の2部)、実用新案+国際出願、意匠+特例法、商標の5部に分け、KELEX P.P.NOTE PROTECTOR A5とかいう(そう書いてあります)バインダーのようなものに入れて持ち運びしてました。ばらすときは、ページを破らないように注意してください。
 次は、重要事項に線引きをしていけば良いでしょう。線引きする際は、ほとんど色だらけ、なんてことにならないよう、注意してください。
  

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論文試験対策(98/04/23)
・本番終了後、年内
 初学者は、自分に合うレジュメ集を入手し、基本問題つぶしに入っていく必要があります。せっかく、市販されている便利なものがありますので、使わない手はありません。全部で200問以上あるでしょうが、とりあえずは全て覚えるつもりで訓練しなければ、翌年の合格は到底無理でしょう。レジュメの言葉が自分の言葉に合わないからといって、新しくレジュメを作ろうとしてはいけません。覚えるときに、自分の言葉で記憶するようにすれば良いでしょう。ペースメーカーとして、アウトプット型の答練や、論文講座を使うのも手です。
 ある程度の上級者ならば、論点つぶしに走ることになります。基本レジュメを見渡し、基本書を隣においてチェックしていくと良いでしょう。ゼミ形式で、意見を言い合うのもいいかもしれません。基本問題を忘れるのが怖い人は、アウトプット型の答練に参加しておくのも手です。法改正があった場合は、レジュメの差し替えや書き換えを年内にしておく必要があります。
・1月〜4月
 その年のうちの合格を目指すならば、インプット型の答練は必ず受ける必要があります。答練で、論点やその時々のトピックを入手するようにしてください。答練に合わせて、集中強制的に詰め込み、答練で吐き出す。分からないことは答練で吸収する。その繰り返しで、自分のレベルを上げていけば良いでしょう。答練をどのように活用するかで、合格に近くなるかが決まります。
 4月の答練終了前までには、入手したレジュメの総整理(いらないものと必要なものの選別等)、多枝試験終了後のスケジュールの作成等をしておくと良いでしょう。特に、多枝試験終了直後は、気が抜けて、大切な1,2週間をだらだらと過ごしがちです。あらかじめスケジュール(1日単位)を作成しておいた方が,強制的に勉強をするようになると思います。
・6月〜7月
 あらかじめ作成したスケジュールに沿ってひたすらレジュメの確認、論点潰しをしていくだけです。後は、直前答練等で本番のペースをつかんでおいて(結果は気にしない)、本番にのぞむのみです。
 多枝試験に残念ながら失敗した人は、8月にある受験機関ゼミの入ゼミ試験に合わせて勉強するとよいでしょう。特に、論文試験直前期は皆レベルが一気に上がるものです。それに取り残されることがないよう、勉強しておくことは重要です。

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答練利用法(98/04/29)
・多枝答練
 多枝答練は、あくまでもペースメーカー的に使う答練になります。ある程度のレベルにある人は、多枝答練の前日のみ、多枝試験の勉強をする、というのも1つの方法です。答練に合わせて、青本・基本書の読みこみや、過去問解きを行っていくとよいでしょう。やるからには、知識をとことんまで詰め込み、本試験未受験者であっても、成績表の上のほうを目指して良いと思います。
 ただ、大切なのは、法改正があったときの新作問題や、条約類などのマニアック問題については、答練で入手していくしかありません。このような問題は、知識の整理に用いるのが重要です。
・アウトプット型論文答練
 アウトプット型の答練は、知識の確認、基本問題の答案のまとめかた等、基本的な知識をつけた人が論文の書き方に慣れていくことを目的とした答練です。大体、8・9月〜12月(受験期間によっては1〜4月も)に行われるものです。
 まだ、中級レベルの人は、最低でも出題レベルの問題は、そのレジュメを確実に暗記するようにしてください。暗記だけではそれ以外の知識は身につきませんが、論文の書き方等を身につけるだけでも一つの進歩といえるでしょう。
 上級者になったら、アウトプット型の答練を、論文書きの一つの場、と捉えるとよいでしょう。普段はゼミ等で勉強をし、答練向けの勉強なしで合格点(成績表に名前が載るか載らないかのレベル)をとるようにすればよいでしょう。失敗すれば、自分の弱点が分かる事になります。また、法改正があった場合は、基本問題についての改正法対応のレジュメも入手できることになります。
・インプット型論文答練
 通常、答練と呼ばれるのがこのインプット型の答練です(たまに、アウトプット型の基本問題も出されます)。普段、ゼミのみで勉強している人も、答練だけは受けますので、その年の合格を目指す人は、受験生の中の相対的なレベルを知る意味でも答練を受ける必要があります。
 目指すレベルは、どのような問題が出ても合格点(成績表に名前が出るレベルより少し下)を確実に取れることです。常に言われることですが、穴をつくらないことが重要となってきます。ですので、細かいところはある程度切っていく勇気も必要となります。
 インプット型答練では、自分の知らない問題が出るかもしれません。その時は、ラッキーと思って、同じ問題が出たときは確実に取れるようにしておきましょう。自分とは異なる視点、問題の捉え方等が示されたときも同様です。
 比較的多いのが、成績にやたらにこだわる人です。あくまでも答連ですので(とはいえ、強制的に勉強できる数少ない機会なのですが)、また、本番の論文試験まで数ヶ月ありますので、答練の点数にあまりこだわらず、自分のペースで勉強することが重要です(答練で上位にいた人が本番で不合格になったり、下位にいた人が合格したりすることは多いです。

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多枝試験終了後の勉強(98/06/02)
 多枝試験が終わったらどうするか。結論から言いますと、ただひたすら論文の勉強をする、ということだけです。一番注意しなければならないのは、多枝試験の疲れから、多枝試験の合格発表までだれてしまうことです。多枝試験終了から論文試験まで2カ月ありません。このうち3週間も無駄にしてしまっては、あまりにももったいないと言えます。
 では、どのように勉強するのか。ただやみくもにやるのでは、効率が悪いですし、先も見えなくなります。ですので、一日一日の計画を、本番の日から逆算してあらかじめ立てて、勉強しておく必要があります。
 ちなみに、おいらの合格した年の計画を示しておきましょう。多枝試験終了後の5週間は、水曜日にゼミがありました(特実意商条の順でした)ので、水曜日はゼミの書きこみの科目、それ以外の平日はそれ以外の科目、週末は選択科目、というように午前午後までスケジュールをたててやりました。6週目は、学校も休み、午前選択午後必須、と回していき、直前答練を目指しました。その後は、本番目指して、選択3科目と必須5科目を半々の割合でやっていました。
 量が膨大になりますので、スケジュールをたててやらないと、直前になってあせることになります。
 では、多枝試験に失敗した人はどうするべきでしょうか。多枝試験に受かった人は、上のようなスケジュールをたててやります。多枝試験に落ちた人は遊んでいて良いのでしょうか?そういうわけにはいきません。しっかり勉強して論文試験を受験した人のうち、8割の人は翌年も受験するのです。そう考えると、多枝試験に失敗した人も、直前答連や、8月のゼミ試験に合わせて論文の勉強をするべきだと思います。
 どちらにしても、後悔しない様、しっかりやることが重要です。

 

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