私の986はMTの2.7Lモデルである。
それに対しnobuさんの986Sは特別なモデルである。
排気量は3.2L、馬力にして約40psの違い。
そしてミッションはティプトロニックSである。
特にnobuさんのボクスターは550スパイダーエディションという限定車両。
日本に61台の導入だったはず?

今回の試乗はふくしまスカイパークという施設を利用した制限速度なしの直線にて。
外から自分の車の全開を見てみたいというオーナーさんの希望もあったので、
終速170km程になる600mくらいのストレートをベタ踏みした。

まず乗り込んでの印象であるが。
レザーで覆われた内装はスタンダードな内装の私のボクスターに対し非常に豪華な印象である。
そしてゆっくりとスタートラインに向かう。
ティプトロニックSは別の車で既に体感していたのだがフルスロットルは経験していなかった。
優秀なATは果たして直線ではどんな特性をみせるのか??

停止状態からアクセルをベタ踏み。
ノーマルでも意外といい音のするSのマフラー。
ノーマルの986ではこのような音はしない。
純正にこだわりたい派の方なら少なくともサウンドについては心地よい仕上げになっている、と思う。
しかしながら加速感は40psの差を体感できるか、というと私の車と大きな違いはないと思う。
これはティプトロニックとMTの違いもあるかと思う。
直線だった事もあり、乗り慣れている車である事もありタコメーターにある程度目がいったのだが。
シフトアップのタイミングがレブの7200回転の手前で行われる。
日常的にレッド手前まで回している私としてはなんだかフンづまり感がある感じが否めない。
もともと高回転型でないポルシェ故に太いトルクでドライブするという意味ではイージーに運転できる車であるが。
ブレーキもノーマルに比べSは大容量タイプになる。
やはりがっつりと停まる、気がする…

全体的に私の986と大きな違いは感じなかったがスペシャルモデル故に買う時も売る時も986に比べ高めの取引となるだろう。
優秀なATで快適なポルシェライフを送りたいお方には維持費、費用対効果の面でもオススメのモデルである。


オーナー:nobuさん    
試乗or同乗:試乗


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