オーナー:Eさん    
試乗or同乗:同乗

最後の空冷993、しかもturboはポルシェのカタログモデルでは初のツインターボ911である。

今回は助手席への同乗。
993ともなると内装も相当豪華なイメージである。
ワイドでマッシブなエクステリアも迫力満点、フロッグアイスタイルからの決別も含め好き嫌いが分かれるところだろうが。
現行の997の手本となっているといえる完成された空例最終モデルはやはり「カッコいい!」と私は思う。

今回は直線、短時間の同乗。
964turboで漢の車と断言したturbo911であるがはてさて993はどんな車??

なんの問題もなくあっさり、静かに始動する993turbo。
そしてゆっくりとスロットルオン。

1000回転でつなぐ、そしてフルスロットル!
おおおお…やはり速い!
しかしドッカンではないぞ。
私は分かりやすいドッカンターボも好きなので993>964ではないという事は言えると思うが。

下から特に癖がなく過給されるツインターボはまるで大排気量のNAモデルに乗っているかのような乗り味だ。
短い直線なので高速域ではどのような感じになるのか分からないが、ギアも6速になり964turboに比べて明らかに街乗り
しやすくなっている。
おそらくコーナーリング中のアクセルワークも964ほど神経質にならなくて良いはず。

408psとなった最終turbo。
恐ろしく速く乗りやすく、壊れにくく維持もしやすくなった。
1台で万能に楽しめる車である。
とは言っても決してイージーというわけではなく、また最終空冷のturboモデルという事で車両価格はプレミアもの。
程度のよい個体となると中古住宅が買えてしまうのではないか?
という価格であるから誰にでも買えるモデルではない事は明白ではあるが、水冷からいつかは空冷と考えるお方には空冷
の走行性能に幻滅する事なくポルシェライフを送れるに違いない。


ポルシェ・勝手にインプレッション