■ 母を失って
この悲しみは癒えない・・・

■ 母を失うという喪失感■

母が生きているころにも、なぜか年に1回ほど母が亡くなる夢をみて号泣して目覚めることがあった。 その話を生前の母にすると「死ぬ夢はその人が長生きするんだって・・・」と言ってくれていた。

夢でさえ号泣し、辛かった。

母が検査入院したときから嫌な胸騒ぎ、病名告知を受けてからも毎日毎日泣いた。
母が亡くなって1ヶ月を経った今でさえ、母のことを思い出すと涙が流れる。

胸の中にぽっかりと空洞ができた。

母が入院し、抗がん剤を投与しているときは、「がんばれ!少しでも延命して欲しい」という願いが強かった。 抗がん剤投与が中止され、日に日に衰弱している母の姿をみていた12月は、ただただ母のことを思うと 息がつまるような心臓が圧迫されているような苦しさを感じることが多々あった。

苦しかった。息がとまるような苦しさだった。
それは、「母が死んでしまう日がやってくるのか・・・」という受け止められない、受け止められないこと。

母が亡くなってからは、
その胸が圧迫されるような苦しさはないのだけれど、
ぽっかりと穴があいてしまった。

悲しい、
いつも優しく声をかけてくれた人がこの世に存在しなくなったこと。
いつも優しく陰ながら見守ってくれていた人がこの世に存在しなくなったこと。
私の一番の良き理解者で、支援者で、温かく見守ってくれていたお母さん。
もう、お母さんと話ができないこと。

この悲しみはきっと一生消えないし、消そうとも思わない。
この悲しみとともに共存しつつ、母の愛情、優しさ、思いやりなど 母が私に伝えてくれた数々の「人としてどう生きるか」ということを 深く深く心に刻みながら・・・深く深く感謝しながら・・・

私の残された生を悔いないようにまっとうせねばならないと思っています。
そして、母が私たちに与えてくれた「母の愛」を 私が私の子供にそそいであげる番なのだと感じています。