一人で海外へ旅行することが好きです。
結婚して子供ができたので、もう以前のようにふらっとは旅に出ることは出来ないとは思うけれど、
結婚していたとしても、もし子供が居なければ仕事を続けていたはずなので、独身時代の時と同じ様にふらっと一人旅に出ていたに違いないです。
イギリスに1年居た間に近隣のヨーロッパの国を旅したことから私の一人旅歴は始まりました。とはいえ、
一つの場所にじっくりと腰を落ち着けていたいタイプなので、大抵一つの街に最低でも2泊、長いと2週間は滞在してしまいます。
旅のお供は、目覚まし時計とリュックにもなる布製のキャリーケース。それも機内持込できる範囲の大きさのものを一つだけ。
その中に、2週間位の旅の用品は大体詰め込める。それも3割程度は空いた状態。帰りは荷物が増えるのだから行きは身軽でなくては。
それと貴重品を入れるために肩からかけるショルダーポシェット。
なので、現地で買えるものは基本的にもっていかない。着替えも1セットだけ。
今まで、秋頃の旅行が多くて(9月の連休を利用して2週間程休暇をとって海外一人旅をしてきたので)、ジーンズと綿の黒のタートルネックセーター、黒のジャケット、黒のショートブーツが
私の基本的旅のスタイル。黒だと夜にちょっと洒落たレストランでディナーやブルーノートような大人のナイトスポットにちょっとライブ見に行ったりするのにもシックな感じがするので重宝します。
旅の目的は、美術館巡りと街を探索することです。
ホテルから近くの市場で路上で量り売りをしているような果物や野菜やパンやチーズを買って食べることも多々です。
現地では、基本的にその国の言葉を少しでも話すように心がけています。
ちょっと都心から離れた街だと、日本人もほとんど見かけなかったりして、英語が通じないこともあります。
だから、やっぱりその国の言語を片言でも話すことで親近感をもってもらう、特に挨拶の言葉は現地の言葉で話すとそれだけで
対応が全く違うと思えるくらいに、誰しも温かく接してくれます。
3年前にボルドーからニームへのコンパートメントの列車の中で相席したのは2組の壮年の夫婦でした。
彼らは、5時間の長旅の中、尽きることなく話をしていてそのフランス語の音の心地良さに気持ちよく耳を
傾けていると、
私に、「キャンディー食べる?」「どこまで行くの?」と一人のおじさんが気さくに話し掛けてきて、両手一杯になるくらいのキャンディーを
私に手渡ししてくれたのでした。明るくお礼を言い、微笑みながらキャンディーの包みをあけてほおばりました。
それをみていたおじさんはとても満足そうな笑顔と和やかな空気が漂い。。そして話ははずむ。
私自身は、テレビで放映されている5分間の番組で「車窓から」が大好きで、色々な国を列車の車窓から撮影した景色や列車の中の
乗客の様子を見ているだけで、自分自身も旅気分に浸ってます。だから列車の旅も大好き。
基本的には気ままな「一人旅派」なのですが、唯一の旅友達K(現在ドイツ在住)が居るのです。旅のスタイルが似ているから
でしょうか。
私は美術館や画廊を巡ったら後は街の中を散策して偶然見つけた居心地の良いカフェやビストロやそんなところで、
ぼーっとすることが好きなので、結構時間を持て余す感じなゆったりくつろぎムードでいたいのです。
夕食も市場やデリで買ってきた惣菜とバゲットで手軽なサンドイッチとハウスワインでホテルの部屋でちょっとほろ酔い気分に
なっていたりするのも楽しい。そんなことが一緒に自然に出来てしまうのがKなのです。NYに初めてKと旅した時
にも快晴の日にセントラルパークの岩の上でグッゲンハイムの開館時間まで甲羅干しをしたりしました。
あと旅を一緒にする人の条件としては、自立している人じゃないと嫌かなぁと。。せっかくのオフの日なので、
仕事ムードを払拭して自分のことは自分の時間だけに自由に使いたいっていう気持ちなので、どこに行くのも一緒じゃ嫌とか、
一人じゃ行動できないと言う感じだったら、ちょっとしんどいかなぁと。
旅の楽しみは「行く」ことはもちろんなのですが、その前に計画して、ホテルを手配したりすることからもすでにワクワクして楽しいですね。
ホテルは基本的にプチホテルタイプ。一泊一人5000円前後を探します。
20代前半の頃は若さゆえに、ユースホステルやドミトリータイプの格安宿で旅していましたが、
さすがに20代後半ともなると、落ち着いて過ごしたいので、手頃な価格で居心地の良いプチホテルに泊まるように
なりました。
ホテル探しは、観光局やガイドから情報を仕入れてそこからピンっとくるところに予約しています。
この動物的ともいえる直感が結構当たるのです。
そんなことで旅の楽しみ方も十人十色。
自分が満足できる楽しい旅が出来ればそれで十分ですよね。