■ 気ままにShort*Short

■ Short*Short Vol.12 [ 2001/04/24:ことば] ■

ことば
自分を表現する一つの手段。
便利な道具

中学生くらいのころは、反抗期もあいまって、言葉使いがとても乱暴な時期があった。 決して本心からではないのだけれど、照れなどもあって言葉をわざと乱暴に使っているという面があった。 それから、数年して精神的にも落ち着いて、わざと乱暴な言葉使いをすることはなくなった。それと 同じくして、言葉を使う事の難しさも感じ取っていた。

言葉は暴力になる。人の心を傷つけることも、信用を裏切ることもほんの一言で可能であったりする。 「覆水盆に帰らず」で、たった一言で友情を傷つけたり信頼を裏切ってしまう。 それをまた元に戻すのには何十倍もの努力が必要になることもある。
そんなことをなんとなく感じて、人に話しをするときには言葉をよく選んだ上で発しようと 心がけるようになった。
私がどちらかというとおしゃべりじゃなのはそういう理由もあるからかもしれない。
笑うのはよく笑うのだけど。

口先だけの言葉じゃなくて、心のこもった言葉は人の心に響き、気持ちがいいということ。
「ありがとう」もただ儀礼的に口先だけで発したものより、心からの「ありがとう」では感じ取るものも全く違う。 表面的にだけ丁寧な言葉を並べられても心がこもっていなければ、ただの慇懃無礼な奴にしか感じ取れないし。 上っ面だけの言葉って、やっぱり何か違うなって感じ取れてしまう。その人の真意ではない言葉って気持ち良いものではない。

初対面の人と話をしたときの受け答えで、その人の性格なんかも9割ほど感じ取ってしまう。
とことんつきあえば、とてもいい人かもしれないけれど、初対面や会って間もないころに話した会話のはしばしで使われる 言葉で、その人の性格なども判断してしまうのは事実。
なので、人の心や気分を害するような話や話方はしたくないなぁと思う。
時に、私の神経をさかなでるような話し方をする人に出会ったりすると、「あぁ、もったいないなぁ。話し方で損しているのか、 もともとの性格なのだろうか?」と思いながらも、それ以上つきあいたくないので、それからはその人には距離をおいてしまうようになる。

社会にでて、私が心がけているのは、感謝する気持ち。 周囲の理解や協力があってこそ仕事や人間関係がスムーズに行くので、 何か仕事を頼んだりする時も、それがその人の仕事として当然のことであっても、 「ありがとうございます。」「すみません。」という感謝の気持ちを忘れずに、心をこめて言葉を発している。
友達づきあいで馴れ合いになってしまわないようにとも思っている。感謝の気持ちは常に忘れずに。

たかが、言葉。されど、言葉。
自分の気持ちを素直に表現すれば、とても温かく、優しい響きになるものだと思う。(根っからの性格がゆがんでしまっている人は まずそこからなおさなければいけませんが。)

私のKey Wordは「ありがとう」