■ 気ままにShort*Short

■ Short*Short Vol.4 [ 2001/02/09:春咲小紅] ■

卒業シーズンの3月になると何故か矢野顕子さんの「春咲小紅」が聞きたくなるのです。 ここ20年近く、毎年3月から4月にかけて、ごそごそと矢野さんのCDから「春咲小紅」を選曲し 1ヶ月ほどはヘビーローテーションになります。
どうも人生初めての「卒業式」というものを体験した小学校の卒業の時にちょうどこの曲がヒットしていたので、 卒業式の練習中も本番中もこの唄を口ずさんでいたからだと思う。 私にとって「卒業式」ニアリーイコールで「春咲小紅」という図式が成り立ってしまっているようだ。

結構、音楽ってその時聞いていた頃の状況や心境などを克明に思い出さしてくれるので、 時々テレビやラジオなんかで懐かしい曲が流れていたりすると、その瞬間に私が何歳くらいの時に 聞いていたのかというのを思い出す。
そしてその頃どんなことを思い、どんな日々だったのかも思い出す。

10代の多感な時代に聞いていた曲って、結構心の中にずしんと残っている。
U2なんかも10代後半に良く聞いていたので、U2を聞くと、「自由への逃走」「大人になる不安」的心境が 蘇ってくる。(何故か、自由になりたい!とばかり考えていた10代後半だったため)

あと、たまーに思い出したかのように無性に聞きたくなる曲があって、 ジョン・レノンの「イマジン」なんかが典型的な一曲。 妊娠中に繰り返し繰り返しCDが磨耗(しないけど)するんじゃないかと思うくらいに聞いたのです。 やはり、優しい気持ちになれるから。。。
妊娠中って、どうも涙腺がゆるくて、涙もろくなっていました。 「イマジン」を聞いては泣き。矢野さんの「夢のひよこ」を聞いては泣き。だったので、 またしばらくして、「イマジン」と「夢のひよこ」を無性に聞きたくなって聞いたら妊娠中の心境を 克明に思い出すことでしょう。

音楽は生活の一部になってしまっています。 最近はもっぱらトキオと童謡のCDばかりを聞いていますが、トキオが中学生くらいになって、 その曲を聞いた時に、私と一緒に無邪気に踊っていたことを懐かしく思い出してくれるだろうか?と ちょっとセンチになったりします。(3歳くらいまで記憶には残らないだろうけど。なんだか残念)
子供って素直に音楽を聞き、無邪気に身体で表現するから可愛いし、面白いです。

私にとっては、生活の一部のような音楽であるため、音楽の趣味が合う人っていうのも結婚する際の必要十分条件だったのは 公然の事実かも。 だって、車の中で聞く曲も、家の中で聞く曲も、コンサートへ行って聞く曲もお互いに気持ちいいものじゃないとなんだか ハッピーな日々は過ごせないだろうなぁって。後々のハッピーな思い出にもならないだろうし。

ビバ!音楽のある暮らし!