■ 気ままにShort*Short

■ Short*Short Vol.7 [ 2001/02/16:Self Confidence] ■

自分に自信をもつこと。
日本人にはSelf Confidenceを持つ人が少ないといわれている。型通りに教えるだけの教育。個性を排しがちな教育が大きな要因であるとは思う。 でも、世の中には自信に満ち溢れているとまではいわなくても、プロ意識をもって仕事に臨んでいる人がたくさんいる。 また、私自身もたくさんの仕事の「プロ」のような方々に出会ってきた。

つい先日も、我々の2月末の関東への引越しの前に、自称コレクター部屋の趣味関連の物は、実家に送ることにしたのだけど、 その時に引越し業者にしては珍しく女性(50歳前くらいだろうか)がやってきた。あとは若い20代の男性2名だったのだが。 で、その女性は主に荷物の梱包担当で我々の趣味の物を丁寧に手早く梱包していってくれる姿を拝見して、 「うーん…プロだなぁ」と感じた。作業をされながらも世間話をしていたのだが、 今までに超有名人の芦屋の大豪邸の引越し梱包などにも行かれたそうだ。その場合は荷物をまとめるだけで数日かかったらしい。 部屋の数が並大抵ではないとのこと。で、そうなると置いてある調度品や食器や絵画なども高価なものばかりなのだが…。 でも、彼女曰く「お客様の品物は、値段にかかわらず全て同じ大切な宝物です。」との言葉に…「うーん…やはりプロ」と思ったのであった。 後日、別の担当者から聞いたのだが、彼女はその業者で引越し梱包一筋30年だそうで…。やはり、そうか…という感じだった。

画廊に勤めていた時も、美術運搬専門の担当員が居て、その業種業種でプロと呼ばれる人々がいる。
先日のたけしの番組でも横浜ランドマークタワーの建設に関わったとび職の人やクレーン車操縦の人などが出演していたが、 ほんとに職人技であった。日本でもトップクラスの腕前を持つ人達なので、見ていて、爽快な気分になった。

数年前に私も1年ほど派遣に登録して幾つかの会社を紹介され、色々な仕事を経てきて、色々と仕事を教えてもらってきた経験があるのだが、 その会社には無くてはならないような人が必ずいて、その人の仕事っぷりや本当に頭が下がる 思いになることが多々であった。並々ならない努力と勤勉さを目の当たりにして、目からウロコが落ちる事も多々。 そしてそんな人々から、仕事のノウハウや仕事に対する熱意・姿勢を学ばせてもらい、自分の仕事に生かせてこれたのだと思う。 それだけの重要な仕事と責任を持っている人って、他人に対して腰が低く、そして人間の出来た人が多いのです。 そんなプロ意識をもった人たちと巡り合えて、色々と教えてもらった事が、私の財産でもあります。

一生懸命に頑張って努力を積み重ねれば、きっと何かが生まれ、それが自分の自信になると思います。