■ 子供に未来を 2000年9月記


子供にとって明るい未来?って。
大切なことは、平和であること。健康であること。 あとは、自分の手できりひらいていくバイタリティを体力的にも精神的にも もった大人に成長すれば、どうにかやっていけると思う。 17歳の少年事件が多発している現代。 親子関係がどうあるべきか?それぞれの家庭で悩みながらも、人間らしく、 そして社会性を身に付けていって明るく元気に成長していってほしいと願う。

私は基本的にポジティブに物事を考えるほうなのもあるだろうけれど、これからの未来が 暗雲ただよった時代だとは決して思っていない。 自分の力で切り開いていくことは可能なはずである。そう信じている。 何事も受動的に物事と対峙していても何も変わっていかないと思う。 やはり自分はどうするのか?何をやりたいのか?どうすればよいのか? と能動的な立場で考え行動していけば必ず道は開くものである。

この間、偶然NHKの朝のドキュメンタリー番組で津田塾大学を創設した 津田梅子さんの物語をしていた。 彼女は、「努力こそ評価されるべき」と言ったそうだし、 その頃の日本の明治政府における女性が弱者の立場であることに憂い嘆きながらも、 必ず女性が学ぶための学校を創設すると夢を語り続けて、それに向かって努力を しつづけたようである。 そして、夢は現実となったのである。 そういった過去の時代のことなど(学びたくても貧困や男女差別などで学べなかったり。)ということを 考えると、現代は甘えの時代だと感じてならない。 (余談ではあるが、この番組を見終えたあとに、津田梅子さんのような志高き人が創設した 大学で学んで見たかったなぁと思ったのである。高校の時は、大学選ぶのにあまり深く考えていなかった 自分自身を反省。やはり、色々なことを「知って多くの選択肢の中から選びだす」ことの 大切さを改めて認識している。高校の時などは津田塾の大学名を知っていても、英語を学ぶことが 専門というようなイメージしかないというレベルの低い認識しかもっていなかったので。)

話は少しそれるが、日経新聞に書かれてあった記事によると、「大学入試(特に私立は)二極化しているという。 つまり、少子化のため学生数の減少により定員割れをしてしまって、受ければ皆合格してしまう大学もあれば、 従来通り受験勉強をして望まないと受からない難関校の2種類にあるらしい。 また、学生のほうも、あえて受験勉強もせずに受かる大学を受験するという人も増えていて、 結局それが学力の低下を招いている」とあった。
これを例に挙げたのは、大学に行って勉強するということの本質が失われつつあるために このようなことになるのだと思う。 本当に学びたいと思っている人こそ、大学に行ってまで勉強すべきだと思うのである。 現在のように形骸化してしまった大学/大学生が増えていくことのほうが、これからの日本の社会に 大して憂慮すべきことだと思う。

このことは大学受験についてだけをいっているのではなくて、 生きることすべてにおいて、「努力する姿勢」「がんばればどうにかなるということの喜び」「物事の 本質」を身をもって感じる得る人が増えれば、明るい未来があると思うのである。