■ 産婦人科のホームドクターをもつこと 2001年03月06日記


かかりつけのお医者さんをもつことほど心強いことはない。それは小児科でも、内科でも、歯科でも、眼科でも。
で、女性にとっては産婦人科のホームドクターをもつことも大切だと、妊娠してから特に感じている。
30歳過ぎたら、子宮ガン検診も毎年1回はした方が良いようだし。未婚でバリバリのキャリアウーマンでも、いつかは妊娠・出産をする予定があるのであれば、 それまでに自分の卵巣や子宮の状態などを知っておくのもいいことかもしれない。

最近読んだ本や新聞の記事にも書かれてあっただけれど、現代女性の少産化、晩婚化、非婚化、初経の低年齢化などにより、女性が一生にむかえる月経の回数が 増えたことで、子宮内膜症や子宮筋腫などの病気にかかる女性が増えているそうです。以前は、20代前半のうちに初産、その後複数の子供を出産することで、 1度の妊娠・出産・育児(母乳育児)中の1年から2年の間は卵巣での排卵が休止し、子宮も卵巣も一息つく期間というものがあったのだけれど(3人産めば3年から6年は休止期間があるということ)、 現代の女性の卵巣と子宮はフル活動で休む間もなく月経を繰り返しているために、子宮内膜症などの病気を患う確率が高くなってきているそうです。
そういった病気の早期発見の意味も含めて、産婦人科のホームドクターを持ち、定期的に検診を受けることも大切なのではと思います。

私自身は、生理不順のために高校生の時に母に連れられて、電車で数駅先の女医さんの産婦人科に連れて行ってもらったことから 産婦人科医とのおつきあいが始まったのだけれど、10代で内診台にあがるのは結構つらかったのである。 その後、数年の間その個人病院に通うが、あまり良くならないので、大学病院の産婦人科で診てもらって、そこで「しばらく様子を見ましょう」といわれてからは、 すっかり産婦人科から足が遠のいてしまった。大学病院での内診台の恥ずかしさが、結構つらかったせいもある。股越しにカーテンがしてあっても、隣の内診台にあがった 患者さんの説明をインターン数名にしているのが聞こえてくると、顔から火がでるようなくらい恥ずかしい気持ちであった。 よって、今回の妊娠・出産までの10年位は産婦人科に通うことない日々を過ごしてきたのであった。

妊娠、産後を診てもらった産婦人科医がとても相談しやすい物腰の柔らかい先生で、本当に良い先生に出会えてよかったなぁと 思っています。話をじっくり聞いてくれる姿勢をもっていらっしゃるし、内診台も1台だけなので、一人の患者さんを問診して内診してという 患者さん一人ずつ順番に別々に全く個室状態で見ていただけるので、プライバシーも守られている感じがして安心できました。
初めて行った女医さんの産婦人科と、大学病院の産婦人科の2箇所との比較でしかできないのですが、初めていった女医さんの方は、内診台が2つ並んでいて 別の患者さんが隣の内診台にという感じでした。プライバシーを守られているという感じはしませんでした。 大学病院は複数の内診台が並んでいて、それこそ流れ作業のように医師に診てもらうという感じで、あわただしい雰囲気でした。
と、比較すると、やっぱり断然、妊娠・出産をみてもらった産婦人科の先生が一番です。 あと、お人柄もとても良い人なので。私にとっては文句なしのホームドクターなのですが、 あいにく引越してしまったので、しばらくは診てもらえないのが残念です。次回書こう(低容量ピルについて)と思いますが、生理不順で悩み続けた私に、低容量ピルを 薦めてくださいました。
そんなわけで、第2子の妊娠もその先生に診てもらいたいと思うくらいに信頼をよせています。

女性の卵巣の機能は30代をピークに、35才くらいから機能が低下していくらしい。 そうして、色々なトラブルや悩みも増えるようである。とてもデリケートな問題だけに、やはり信頼のおける医師にみてもらいたいもので、 かといって、自分と相性の良い医師がすぐにみつかるかといえば、そうでもないのでしょうけれど。
とはいえ、最近は「産婦人科」という名称から「レディース・クリニック」という名称にしてみたりして、定期検診や相談しやすいような雰囲気にしている産婦人科ドクターも増えている ようなので、 私もこの新しい土地で、近所の評判などを参考にして、また新たなホームドクターとなりうる産婦人科医を探してみなければ・・・と思っています。