■ 低容量ピルについて 2001年03月14日記


まず、断っておきますが、私は医学的な知識も豊富なわけではないので、ここに書いているのは、 単なる一患者、一ユーザーとしての意見です。詳しい相談や、説明は、産婦人科医とご相談されるのが何よりも一番です。

ということで、今回は低容量ピルについて。
低容量ピルが日本で、解禁になったのは、1999年6月。それまでは、日本では月経困難症治療のために使われていた中容量ピルが 経口避妊薬としても使われていたそうです。
で、私が、低容量ピルを処方してもらうようになったのは、今年の2月からですが、前回書いたとても信頼している産婦人科医に、 生理不順(排卵期出血)について、相談したところ、「しばらく子供を産む予定がないのであれば、低容量ピルを奨めます。」とのことで、 処方していただくようになったのです。
初潮から、なぜか中間期出血があって、高校生の時に産婦人科で診てもらって「卵巣機能がまだ未熟なため」ということで、 漢方薬やホルモン療法を数年続けていたのですが、それでも良くならなかったので、結局、大学病院で診てもらって、やはり同じ答え。 「卵巣機能がまだ未熟なため。これから成長、及び妊娠・出産を経て治るでしょう。様子を見て行きましょう。」ということで、 産婦人科通いはやめたのだけれど…。しかし、20代後半になっても、あいかわらずの排卵期出血。それも、期間が長い。 月の半分以上は血を流すというような感じで、気持ちよくすごせない日々でした。 それから、妊娠。妊娠期間中は生理がなくて、もちろん中間期出血もなくて、なんて幸せな…とさえ感じてしまいました。
無事、出産し、妊娠後初めての生理がやってきたのですが、数ヶ月は中間期出血もなかったのですが、しばらくしてやはり排卵期に 1週間から10日も出血が続くようになってしまい、「妊娠・出産しても、治らないのか…。」と思いながら、産婦人科医に相談しました。 血液検査、子宮ガン検査、超音波検査などして頂いて、やっぱり答えは「排卵期出血」なのでした。 ということで、出血期間が長くて、気になるようならば、低容量ピルを飲むという選択もあるよ。と医師が教えてくれました。
で、低容量ピルについての説明書などを頂いて、しばらく考えて、低容量ピルを処方していただく事にしました。

低容量ピルを飲んで、3週目の錠剤を飲んだ時に、吐き気がして吐いてしまったくらいで、あとはほとんど副作用もなくすごしています。 一時的にホルモンバランスが崩れる事による副作用で、1-2ヶ月でこういった副作用はなくなるようです。
医師いわく、「副作用より副効用のほうが多いんですよ。」とのことでした。副効用について書かれたメモも頂いた。 また、私のように生理不順の人がしばらく低容量ピルを飲んでからやめたら月経が正常に戻る確立は高いそうである。 ホルモンバランスの調整を自分の体で出来るようになるらしい。

私の場合は、十数年悩まされつづけた、不正出血とさようならできて、ついでに生理痛も緩和され、生理の出血量も少なくなり、 ということで、体が楽になりました。 あと2-3年は第2子を産むつもりではないので、避妊という意味も付加的にあります。

初潮を迎えた時、「生理」について他人に話すことなんて、とても恥ずかしいと思っていたのですが、 子供を妊娠し、出産すると女性は一つのハードルを越えてしまうようです。(羞恥心が無くなるとかいう意味ではなくて。) 同じ女性の人に、同性として、自分達の性は、自分で守ることを考えて欲しいと思うようにもなりました。 なので、今回この話題を書いたのです。女性の月経のつらさは、男性に分かってもらおうと思っても、経験していないのだからとても説明しがたいこと だと思いますが、パートナーには話しをして理解してもらうようにもすると、気分的に楽になると思います。

ということで、産婦人科医の信頼できる先生をみつけると、色々と相談できて精神的にも楽になりました。
産婦人科医のホームドクターをもつこと、これが女性にとっては一番の心強い味方となるのではないでしょうか。