メカニック資料


無敵の青き巨神

ゴーグ

(ドークスガーディアン・レベル21ゼノンタイプ) 全高 13.5m 重量 12.5t

本編の主役。異星人が3万年以上前に作り上げた謎の青い巨神。身長13.5m、武器無し。ドークス=指揮官用という意味で、ガーディアンはこういった永遠の命を持つ巨大ロボを示すカテゴリ名である。なお、「ゴーグ」という名前は、オウストラル旧島の住人につけられた名前。鳴き声「・・・・GOOOOOORG!」からきたらしい。


3万年前、オウストラルに降り立った異性人の一団があった。地球人の娘と恋に落ちたため、その一団から脱走した異星人マシウス(→more)。彼を護るために自らも「武器をすて」脱走したのが、ゴーグの本来のパイロット・ゼノン→more)である。

行く場所を失ったゼノンはゴーグの左胸に閉じこもり、死の間際「マシウスとその子孫を守れ」とゴーグに命令した。

このため、ゴーグはマシウスの子孫である悠宇の言うことを聞き、悠宇を護るのである。 作品後半、多くのラブルガーディアンが登場したが、彼らに対したった一人で戦い抜いたことから、ゴーグはガーディアンの中でも高性能だったと思われる。
事実、その装甲はすさまじく

「継ぎ目がまったく無い」

「関節部部分も、稼働時以外は硬質化する」

「ダイアモンドよりも硬い未知の金属でできている」

「ラブルガーディアンに大穴を開ける威力のパルスランチャーの直撃にも、キズ一つ負わなかった」

というもの。 GAILが捕獲した際も、研究者たちは一切ゴーグの内部構造を知ることができなかった。当然、地上のありとあらゆる攻撃に対して無敵。 また、背中にはガーディアン用のパルスランチャーにエネルギーを送り込むコネクタのようなものがある。このことから、大容量のバッテリーみたいなものを積んでいるようだが、3万年の時越えてもピンピンしていたことや「永遠の命をもつ」こと、さらに疲れるとしばらく腰をおろして休んでしまうことなどから、内部になんらかの無限発電機関のようなものをつんでいるのだろう。唯一の弱点は、武器を持たないことと、空中を飛べないこと。

前者の場合は、敵の武器を奪ったりその辺のものをひろったりして使っていたので、またゴーグ自身素手でも十分強いので劇中で問題は無かった、だが、後者は深刻な弱点であった。対空攻撃は、電柱を抜いて投げたり、敵の飛行機の翼をへしおってブーメランにする、などかなりお粗末なものだった。

他作品ロボットとの比較:

たぶん、最高レベルの硬さを誇る主役メカ。何せ全話をとおして一度たりたもケガしたことがないのだ。しかも、攻撃のほぼ全てを真正面から受けて、である。硬いメカの代表であるマジンガーでも最終話ではボロボロだったし、イデオンでもよく部分的にダメージを負っていた。なにせ、完全に無抵抗な時に、解体すらできなかったし、3万年以上現役稼働してなおピンピンだったことからも、耐久力において並ぶものはいないと断言できる。
また、兵器を一切積んでいないのも異例だ。兵器の絶対数の少ないロボットといえばブレンパワードやゴールドライタン、鉄人28号などがいるが、それでも一つや二つ、なんらかの「技」があった。ゴーグには技すらない。空も飛べない。

ただ、背面のエネルギーコネクタは、敵から奪ったパルスランチャーを接続して使用できたりするので、拡張性の高さは一級品のようだ。SRWなら、バスターランチャー(Lガイム)やジェットスクランダーを装備させるかもしれない。ゴーグ(JS)。なんてな。

 


オウストラルの魔神

マノンタイプ

(ドークスガーディアン・レベル23マノンタイプ)

ゴーグの兄にあたる紫色のガーディアン。ほぼゴーグと同性能の上、高威力の光学兵器(パルスランチャー)を2門装備している。搭乗者はゼノンの兄・マノン。→more

ぶち切れたマノンによってパルスランチャーでGAIL兵を掃討する様は、まさに魔神のごとくであった。ゴーグが武器を持っているだけで、ここまで強烈になるとは・・・。ゼノンが武器を捨てた気もわかる。

最初にして最後のゴーグとの戦いは、まるで兄弟ゲンカのようにけったり殴ったり投げ飛ばしたり抱きしめたりといったものだったが、最終的にはゴーグの方が上回った。設定上マノンタイプの方が高性能のはずだが、どうやら遺跡の中でずっと門番をしていたのと、オウストラル島上で適度の運動をこなしてきた(と思われる)ものとの差であろう。

それにしてもガーディアンは押しなべて武装が貧弱である。ゆえに闘うとドロ試合になる。かの異星人は、ガーディアン同士の戦闘を考えていなかったのだろうか?

しかし・・・活躍したシーンが、「地下に侵入したGAIL兵士を駆逐した」「ゴーグと肉弾戦で負けた」「立ち去ろうとするゴーグの背中を撃った(しかしぜんぜん効かなかった)」程度で、実際強いか弱いかぜんぜん分からない機体であったのはたしかだ。

ぱっとみ、サイコガンダムMK2(ロザミアとプル2の乗ってたやつね)を丸くしたカンジ。

 


異星人の尖兵

ラブルガーディアン

(ラブルガーディアン・レベル9)

いわゆる量産型ガーディアン。色はうす茶色。数え切れない程いる。

性能的にはゴーグなどと同様で、「パイロット不在でも命令によって勝手に動く」「基本的に地球上の兵器は効かない」「飛べない」という特性を備えている。なお、量産期のくせに、一体一体顔が微妙に違うのが面白い。本来は、コールドスリープ中だった異星人たちそれぞれの機体だったようである。パルスランチャーを一門づつ装備しているため、GAILの軍に対してはゴーグ以上の脅威であった。

ゴーグとの戦いにおいては、何十体で襲いかかりながらも、ゴーグに殴られるは蹴られるは放り投げられるは散々な目にあう。ダイヤモンドよりも硬い装甲のはずなのに、ゴーグにパンチひとつでどてっ腹に大穴を開けられるし、奪われたパルスランチャーでぶっ壊されたりした。、どうやらゴーグのパワーは圧倒的で、パルスランチャーもエネルギー供給によって破壊力が上昇するしくみらしい。

また、なぜか「急所」が存在する。それは首前面で、そこだけが構造的にイヤにもろい。ここを攻撃すれば、戦車ですらガーディアンを倒すことができる。謎だ。

可愛そうなことに、終盤では火山活動の影響で、コールドスリープ中だった彼らのご主人様たちは全滅してしまった。そして、それを感知したように火の山に列を組んでゆっくりと帰っていくラブルガーディアンたちのさまは、まるで巨大な葬列のように、静謐なものであった。


我らが移動戦闘家屋

キャリアビーグル

全長18m、175mカノン砲×1門、35mm砲×2門、12.7m機銃×1門を装備した、GAIL特注新型水陸両用戦車。
地上兵器の中じゃ最強クラスじゃないか?と筆者は思う。ただでさえ凶悪な主砲に強固な装甲を持っている上に、水上を巡航することもできる。砲撃は最新鋭の電子機器で管理され、煙幕弾・対空機関砲も完備している。さらにすごいのはそのスピードと踏破性だ。通常の乗用車レベルの速度が出るみたいだし、ジャングルだろうが鍾乳洞だろうが地底湖だろうが、どこでも走行できるのはまさにスーパー戦車であろう。

ただ、惜しむらくは、敵が圧倒的に多かったのと、ゴーグ自体がもっと無敵だったので結局足手まといにしかならなかったことか。

居住性は戦車離れして高く、下手するとコクピットだけで6畳以上ある。キッチンや寝室まである。絶対に私(筆者)の部屋よりも広い。最大乗った人数は、船長・トメニク・悠宇・ドリス・Drウェイブ・サラ・アロイ・アトラス・レイディ・デヴィ、合計10人。それでもぜんぜん余裕があった。戦車というよりは、船舶のイメージがつよい。一行の貴重な足となって、全編とおして大活躍だった。


くらげメカ

正式名称不明。

15mほどの巨体に無数の触手と硬い甲羅装甲を持つ。

オウストラル近海に野生化したものが出没していた。船を引きずり壊したり、悠宇を攻撃したりと、その行動原理は「狂っている」としか思えないもの。
ゴーグの戦闘力に対してはほぼ無力だったが、それはこのメカが本来ガーディアンの水上戦用ユニットに過ぎないという事実を表しているのかもしれない。
なお、マノンさんの要塞には、分解途中のこのメカがあった。
驚いた悠宇に対して「わたしも良い形だと思っていない」=「趣味が悪いと思っている」というマノン。 異星人の中でもけっこう人気無いみたいだ。


エクスワイアー

GAILの中型戦車。単なるザコだが数が圧倒的だった。


バッソー

GAILの攻撃ヘリ。空が飛べるというだけで、ゴーグを「うっとおしがらせた」。

ロッドはこの機体を気に入っているみたいで、全編通して出撃するときはほとんどバッソーに乗っていた。


ダイナソア

GAILの巨大土木建築機械。4本足でどんな地形をも踏破することができ、全長は20mほどある。クレーンのほかにも、有事にそなえて砲台が2・3ついているのがGAILらしい。中は要塞のような構造になっていて、指令室まである。

ゴーグと格闘戦を演じたあげく、上手投げでひっくりかえされたりした。


ポッドキャリア

GAILの小型戦闘飛行バイク。どういう理屈か知らないが、低空(高さ10mくらいまで?)を自在に飛びまわれる。最終話ちかくで、悠宇はこれに乗って火の山へ向かった。

 


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