第十話「ダーク・ベイ」


放送日:84年6月7日
脚本:辻 真先
絵コンテ:浜津 守
演出:浜津 守
作画監督:安彦良和


ビーグルの中で眠る一行。ドリスは、悠宇が起きているのに気づき、小さく話しかける。

「悠宇・・・眠れないの?」
「静かすぎてね・・・。GAILのやつら、どうしたんだろ?」
「手詰まりなのよ、向こうも。私たちもだけど・・・。」
「何かを待ってるのかな?」
「何か?」
「寝られるときに寝ておけ。」

船長も起きていたらしい。

「朝になったら行動開始だ。」
「・・・この中では、朝も夜も、関係ないわ・・・。」


そのころ、GAILには本社からの増援が到着していた。

「よく来てくれた、オドンネル大佐。・・・ではさっそく・・・」

作戦を立てるロッドとオドンネル。
「すると、支社長の話では、人型をこのあたりに追い詰めたいと・・・。」
「こっちはダーク・ベイと言ってね。このあたりには切り立った崖だ。こいつとこの大断層の間の狭い地峡部で捕捉しようと思う。」
「了解しました、良い作戦です。では、私の部隊は南側から攻撃ということで・・・。」

それをつまらなそうに聞いているゴトーは心の中で、(ふん・・・戦争ゴッコのプロというわけか・・・)と悪態をつくのだった。


一方、一行は拾った戦車砲を改造して、ゴーグが使えるようにしていた。

「これで一応は飛び道具として使えるハズだが・・・。問題は、神のお使いさんが気に入ってくれるかどうかだ。」

「ゴーグ、これはキミのものだよ。危ない目にあったときこれを使えるように、みんなで考えて作ったんだよ。どう?」

GOOORG・・・。と返事したゴーグは、戦車砲を手にとる。

「いいかい、これがスイッチ。敵が来たらこれを押すんだ。そしたら、ドカーン!」

こうして武器を手に入れたゴーグと坂をのぼり、地上へと出ようとする一行だったが、出る寸前にミサイルの攻撃を受ける。

「でたー!」
「後ろがふさがれたぞ!」
「見て、ゴーグが!」

ゴーグはさっそく戦車砲を使う。砲撃は正確にヘリを撃墜する。

「うまい!」
「たいしたもんだ。よし、こっちも行くぞ!」


攻撃を受けて南に交代する一行。だが、そちらにはすでにオドンネルの部隊が待ち構えている。新型戦車は180mm砲の直撃を受けても、撃破されないほど頑丈。

「すごい戦車!」
「メルカパだ!最新型だよ!」
「・・・GAILめ・・・ゴッソリと増強しやがったな・・・!」

そのうちゴーグの180mm砲は弾切れ。ゴーグは砲身をハンマーにして大暴れ。アッという間に使えなくなる大砲。

「ムチャクチャやりおって・・・マガジンを補給すればまだ使えるのにな・・・」
とさすがの船長も呆れ顔だ。

「また拾えばいいじゃないか!」


戦いはジリ貧。そんな時に雨が降り出す。撤退しだすオドンネルの部隊。

「どうした、なぜ押さない、大佐!」
「スコールが来ます。最後のツメはアトにしたほうがよろしいでしょう。」
「かまわん、すぐやれ!」
「包囲は完全ですよ。北はベームの隊、南は私の精鋭部隊、制空権も我がほうにあって、東西は絶壁なんです。ショーの結末はもう見えています。スコールにまみれて先を急ぐ必要は・・・。」
「わかるものか。ゲームの勝ち負けは終わってからの話だ。」
「それは・・・こういってなんですが、先を見通せぬ、シロウトのよく言うことですな・・・。」


「水をさされて一休み、か。だが、この雨はスグやむな・・・。」
「どーすりゃいいんだ!俺たち・・・。」

そのとき、悠宇はハッと気づき、外に出る。

「悠宇?」
「・・・・ここだ。逃げ道はここしかない・・・。ね・・・ゴーグ?」


ゴーグはビーグルを担いで断崖絶壁を降りていく。このため戦車部隊は完全にゴーグを見失うが、ロッドだけはそれを発見し、オドンネルにこのことを伝える。

「シロウトは怖い・・・定石というものを知りませんからな・・・ああ!無謀です!」
「あいにくと私も、その怖いシロウトの一人なんでね。」

攻撃ヘリで攻撃をしかけるロッド。

「あのバッソー!」
「やめろ!反動が!」

頭に血の上ったアロイは主砲を発射してしまい、反動でゴーグもろとも湾に落ちてしまうビーグル。

「いかが?」
「いやはや・・・ああ、偶然の産物とはいえ、結果としては大いに結構。入り江を包囲いたしましょう・・・。」
「哨戒艇ならベイの入り口で待たしてある。」
「え・・・それは・・・。」
「もちろん、ホンの偶然だがね。」


「ゴメンよ兄さん、ゴメンよ・・・おれ、何でもするからさ・・・手伝えることがあったら言ってくれよ・・・。」
「アロイ・・・。」
「オレのせいでビーグルが壊れちまった。ここに敵が攻めてきたら、おしまいだ・・・。」

ビーグルも壊れ、ゴーグも動かなくなってしまい、一行は不安な夜を過ごすことになる。

だが、アロイとサラは責任を感じ、ビーグルから抜け出し、助けを呼びにホツマツアの元へと走る。
それに気づいた悠宇。

「ばか!あいつら・・・まだ遠くに行ってないと思うけど・・・畜生、どうして勝手なことするんだ!」

と、砂浜についた足跡を追い、湾を走る。

だが、そのとき、悠宇の前にはかって島に来たときに襲われた、あの触手の怪物が現れるのだった・・・!

 

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感想

ゴーグはこの回、中暴れ。全然本気じゃないみたいだったが、それでもやっぱり強い。

また、注目すべきなのはゴーグに新しい武器「180mm戦車砲」が装備されるということ。
さすがにもともとパルスランチャーを装備していた(らしい)ゴーグだけあって、銃火器の扱いはお手の物だ。アッという間につかいこなしていた。だが、笑えるのは弾切れになると即、ハンマーみたいに使っていたこと。オープニングでも登場するゴーグの象徴的武器なのに、あえなく一話のみでぶっつぶれてしまった。とほほ・・・。



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