第八話「ガイルの縦穴」


放送日:84年5月24日
脚本:塚本裕美子
絵コンテ:鹿島典夫
演出:浜津 守
作画監督:安彦良和


砲撃を受けて瓦礫の中から立ち上がるゴーグ。

「急いで!」
「脱出するぞ!」
「近いな・・・どうする気なんです?」
「やつらを蹴散らせん限り、逃げるしかないな。アレだ、入れるか?」
岸壁に空いた洞窟を指す船長。
「う〜ん・・・。あれなら何とか・・・。」
「やってくれ」

鍾乳洞を逃げていく一行。

「鍾乳洞なのね!ここ・・・。」
「いや〜まさに神秘だな〜・・・何かいわくのありそうなところじゃないか。な、船長。」
「いわくがあろうが無かろうが、長居は無用だ。」

しかし、その鍾乳洞の天井には、不気味に輝く機械がとりつけられていた・・・。


海坊主の司令室に反応が入る。

「36号ピンに金属反応!」
「何だ?」
「試掘用のセンサーです。こんなに早く役に立つとは思いませんでした。」
こうして地上からピンポイントでミサイル攻撃を受けるビーグル。

「うわああ!」
「どうして狙い撃ちができるんだよ!?」
「見つかるはず無いのに!」
「見つける方法はいくらでもあるぞ。前にやつらがこのあたりを調べていたならなおさらだ。」
「じゃ、逃げてもムダってこと?」
「そこを逃げ切るのが腕というもんさ。な、トメニク!」


海坊主の司令室。

「どこまで・・・逃げる気だ・・・。」

ロッドは芳しくない成果に怪訝な思いを抱き始めるが、

「間隔がつまってきました!時間の問題ですぞ!」

と、ゴトーは妙にエキサイトしている。

「フー・・・(やれやれ)」

結局、トメニクの操縦とゴーグのカバーによって、センサーの届かぬ深さまでビーグルは逃げ切る。

「もっとよく探せ!」
「ムダだと思いますがね・・・。」
「きみ、何を言うか?」
「この少佐の言うとおりだ。くだらん穴掘りなどやめて、次の手を考えるほうが利口だな。Mrゴトー?」
「ぐ、ぬぬぬ・・・」
「ふっ。あきらめたわけではないぜ。大地全体をくまなく見張れ!」


一方、地底を進むビーグルでは。

「う〜ん。敵さんあきらめたかな?」
「よかったあ〜・・・・」
「これで一安心ねーっ」

とホッとするのもつかの間。ビーグルの燃料が切れかかり、補給までの間照明などを切って前進することになってしまう。

「あ〜あ・・・エライことになったなぁ・・・。」
「情けない声出さないでヨ兄さん!こっちまでみじめになっちゃうじゃない、ねーっ!」

と、悠宇にひじを当てるドリス。しかし、悠宇は腕をケガしていたのだ。

「うっ!」

と痛がる悠宇。

「血が!大丈夫、悠宇?こんなにさ、いい加減に巻いてさ、アタシが直してあげるから・・・。」

カチンとくるサラ。

「ちょっと、嫌味かアンタ?」
「何よ」
「何さ」
「何よ!」

と、そんなこんなしてるうちにビーグルは岸壁を突き破り、ガイルの採掘場に出てしまう。

「どうしたの?」
「なんなの、ここは・・・」

広い採掘場には、いろんな採掘機械やタンクが配置されている。

「ちょうどいい。アレがいただける。」

と石油タンクを狙う一行は、ビーグルで奇襲をかける。


銃弾の飛び交う中、トメニクがホースを取りに出て、アロイ・サラ・悠宇は船長とともに援護に出る。
ハンドガンで応戦する悠宇だが、初めて銃を撃ったので見当違いの方向に弾が飛んでしまう。

「大丈夫か、アイツ。見てらんねぇよ。・・・銃ってのは、こうやって使うんだよ!」

獅子奮迅の活躍をするアロイ。ゴーグもトラックを投げたりして援護してくれる。

そのゴーグをカメラで撮りつづける、この竪穴の責任者・Drヘッケル。

「す・・・すごい・・・。どんなエネルギーで動いてるんだ・・・信じられん・・・!」

悠宇も銃になんとか慣れはじめるが、突然出てきた男と鉢合わせになる。

「わああーーーっ!」

初めて人を撃ってしまう悠宇。
倒れる人。
指がトリガーから離れず、震えが止まらない。
撃たれた男はほうほうの体で逃げていくが、それを呆然として見送る悠宇。

「死ぬぞーっ!何してるんだーッ!頭をさげろーッッ!!」


「新手が来た!もういい、行くぞトメニク!」
「も・・・もう少しでマンタンに・・・」
「やめろ!やられたら元も子も無いぞ!」
「あと少しで」
「下がれ!ビーグルにもどるんだ!」

と、生真面目なトメニクをビーグルに押し込んで、再びビーグルは鍾乳洞に逃げ込む。

この間、到着したロッドたちにDrヘッケルは抗議していた。

「やめろ!やめさせてくれ!これじゃ、人型も私の研究もフイに」
「どうした?何者だ、キミは?」
「 あなたは・・・・」
「ロッド・バルボアだ。ニューヨークから先日赴任された。」
「じゃあ、あなたが指示すべきです!ただちに攻撃を中止させてください!」
「あいにく私は不案内でね。人型は捕らえたいが、君の研究までは保証しかねる。」
「しかし、何のためのバカ騒ぎです!?戦争のマネゴトで、オウストラルの秘密なんか、探れやしません!」


鍾乳洞をどんどん降りていくビーグル。いったんゴーグにしたがって停止し、しばらく待機する。

「ゴーグが・・・ゴーグがボクたちを呼んでいる!この先に何かあるんだ!」

ほぼ垂直のアナを降りきると、そこは地底湖。

「ここは・・・。」

神秘的な地底湖の奥に、ゴーグが腰をおろしている。

「ゴーグ・・・」

そのたたずまいは、まるでビーグルと悠宇をいざなうかのようであった・・・。

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感想

この回ではあまりゴーグは活躍しない。

むしろ人間関係の再確認といったカンジの話だ。ここで語られるのは、

@悠宇とゴーグの間に信頼関係のようなものが芽生え始めている。
Aドリスが悠宇にラブラブ。サラに一方的に敵愾心を抱き始めている。
Bアロイは悠宇があんまり頼れないということに気が付き始める。
Cトメニクは生真面目。
DMrゴトーとロッド・バルボアは互いにウマが合わない。

・・・ ということ。それぞれが、今後の展開に向けての伏線になっている。



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