ファランクス

PHALANX (C)ZOOM 1991年〜

※投稿者:KAzYA氏

ファランクス投下作戦「CLIMAX」発動!
可変武装システム「I.O.C.S(イオックス)」を使い、謎の生命体を殲滅せよ!!

ファランクス

 

機種:量産特殊改造機

パイロット

リキ・サナダ : 16才半ばにして軍に入隊し、現在18才にして数々の戦績を挙げている。

謎の外宇宙生命体

 

機体解説

この機体は従来の機体とは全く新しい概念のパワーユニットを搭載した多目的戦闘デバイスである。
このパワーユニットにより大気や重力の有無を問わず連続120時間運用できるようになっている。 
また、武装面では可変武装システム“IOCS”4種と3種類のミサイルユニットを使い、戦闘力はとても高い。

武装

エナジースプレッドガンIOCSを装備していない時の武装。機体の両サイドに1門ずつついている。

ホーミングショット:ホーミングユニットと補助オプションを装着し、追尾性能のある円型のエネルギーを発射する兵器。

チャージシュート:エナジーコンプレッサーユニットを装着し、同ユニット内でエネルギーを圧縮、拡散発射する。主弾は目標体を貫通する。

レーザー:レーザーユニットと補助オプションを装着し、高出力のレーザーを発射する。レーザーは目標体を貫通する。

バウンドボール:バウンドユニットと補助オプションを装着し、小型のエネルギーボールを発射し、地形に当てて乱反射させる事が出来る。

ミサイルA:ホーミング性能の高いミサイル。(2発同時発射)

ミサイルB:貫通性能の高いミサイル。(2発同時発射)

ミサイルC:発射後上下に分かれ、その後地形に沿って進む対地ミサイル。(2発同時発射)

特殊兵装

エネルギーフィールド:ホーミングユニット用の特殊エネルギーを自機の防護用フィールドに転送し、一定時間無敵になる。ただし、使用後は「ホーミングユニット」が使用不能となる。

ブラックホール:チャージユニットを機体から切り離して、自爆させ小型の亜空間フィールドを創り出し、敵を吸い込む。ただし、使用後は「チャージユニット」が使用不能となる。

オールレンジスピン:レーザーユニットを一度分離し、砲門を変形させて再装着し、ランダムに回転させて乱射する攻撃。ただし、使用後は「レーザーユニット」が使用不能となる。

ラビット タックル:機体に装着しているバウンドユニットと補助オプションを変形させてウサギ型のドロイドを形成、耐久力ギリギリまで稼動、攻撃し続ける。ただし、使用後は「バウンドユニット」が使用不能となる。

関連ユニット

GODEYE:特殊戦術要塞。形状は巨大なボールで、艦主中央に位置する3つの大型砲門がある。(現在は老朽化により使用不可能)

STORKER−1:ファランクスの火器支援(ミサイルの供給)を目的とした機体。

REIDHURCURES:ファランクスとSTORKER−1を投下地点まで運んだ輸送艇。

808 (対空哨戒機):惑星デリアに降下して最初に交戦する敵。もともとはデリアの自動防衛用のユニットであったが、システムの中枢を乗っ取られており、攻撃をしてくる。

出展 「ファランクス」について

【バックストーリー】

その、全長200kmを越す巨大な物質は現在亜空間を航行中である。巨体の付近には船のようなものが何百隻も寄り添っている。彼らは生体エネルギーを求め、気の遠くなるような距離を移動し続けていた。それは彼らの意志であり、彼らはその為だけに存在していた。長い長い間彼らはその進路上に存在する生体系に侵入し、自らの中に取り込んできたのだった。現在彼らが宿っているその物質も、彼らが作りだした物ではなかった。その物質に記されている集団を統べる為と思われる赤い三角のマーキングも彼らの意志とは何の関係も持たなかった。
――巨体は急にワープアウトした。そこはアステロイドの中だった。巨体の向いている方向には一つの惑星が見えた。巨体は暫くその惑星を見つめていた。その内、巨体にまとわりついていた船が一斉に動き出し、目前の惑星に移動し始めた。巨体は惑星を見たままただ沈黙していた。時に、AD2279年の事である。

 惑星デリアと呼ばれる総人口1800万人に満たないその星は共和同盟軍(RAF)の第26資源採掘惑星である。様々な鉱物そしてある種の特殊ガスが採れるため、同盟軍内部ではかなり重要な採掘源となっていた。そのデリアからの通信が一切絶たれてしままってから2週間が経った。内部の反乱、軍事的な何らかの工作も現在の状況からは考えにくい。気象条件的な通信の遮断も有り得なかった。さらにデリアには外敵に対する強力な自動防衛システムがあるはずだった。にも関わらずこちらからの信号に何の反応も示さなくなってしまったのである。

2219年の連合政府制圧戦から60年が経った現在でも任務に現役で参加している特殊戦術要塞MIDAS1137(通称GODEYE)には本部から惑星デリアの異変を調査するという戦術要塞にしては割と地味といえる任務が下っていた。が、いくら制圧戦当時に惑星を一つ消滅させた(MARSと呼ばれていた)実績があるとはいえ、60年の酷使で機体はガタガタだったので、任務といえば一定区間のパトロールがいいところであった。今回も調査隊を編成し、惑星に降下させていた。以前にも同様の任務があったのでさしたる問題もなく事は進んで行ったが、48時間を隔てた今、GODEYEのクルーは今までに体験したことのない緊張と恐怖を味わっていた。調査隊が「細かい組織状の液体が機内に侵入してくる」との連絡を最後に消息を絶ったのである。これまでにも異種生命体との遭遇はあったが、「侵略」の意思を持った例は初めてであった。総指令官マーティン・ヒレンカーターは全艦に迎撃体制を命じた。実に60年ぶりの実戦配備となった。さらにヒレンカーターは情報部、科学局、武装開発局合同のプロジェクトを設立した。そこでは、多目的戦術機A−144・PHALANXを対液状生命体戦用にリファインを施していた。可変武装システム「イオックス(I.O.C.S)」、強化防御フィールドリアクター、新方式の推進

 各システムの提唱者、科学局所属メル・ウィンターは弱冠25歳でプロジェクトの総指揮をとる女性である。IOCSの発案者である故ジェフ・ウィンターの意志を継ぎ、20歳の時点で理論を完成させたという天才である。今回の任務でA−144のパイロットに選出されたリキ・サナダとは将来を誓いあった仲であった。2人ともGODEYE艦内で生を受けた者だった(但し、リキは試験管ベビーである)ので、周囲の期待も大きかった。が、今回の作戦でリキが無事に帰還できるという保証がどこにも無いだけに、GODEYEのクルーだけで無くメルも立場上複雑な気持ちにさせられていた。できることならリキを行かせたくはなかったが、生まれつき正義感が強く、血気盛んなリキを止めることは彼女にはできなかった。それはプロジェクトの指揮者としてではなく、彼女個人年若いリキのそんな部分にひかれていたからである
 リキ・サナダは18歳という年齢からは考えられないほどの業績を第13飛行中隊「デルタ・パック」で挙げてきたエースである。今回の作戦にはサポートとして中隊在籍時の良き仲間、グレン・フォスター少佐とダラス・フォード少佐がバックアップする事になっていた。この2人はツーマンセルの行動には定評のあるペアである。ブリーフィング時にグレンはそれとなくリキにメルの事を聞いてみたが、リキは何も云わなかった。

 PHALANX投下作戦は、任務の失敗がGODEYEの全滅を意味する事から゛CLIMAX”と名付けられた。作戦決行時、既にコックピットに収まっていたリキの傍らにはメルがいた。2人は何も話していなかったが、メルがそこを離れるときリキは一言だけ「必ず戻るから」と言った。
 AD2279・5・17、00:00:00、A−144と支援艇STORKER−1を搭載した輸送艇「REIDHURCURES」がゆっくりとデリアに降下してゆく。目指すは謎の液状生命体に乗っ取られてしまったシステムの中枢である。固唾を飲んで見守るGODEYEの後方20万kmのアステロイドの中では銀色に光る巨大な物体がこちらを黙って見つめていた。

→ X68000版 「PHALANX」のマニュアルより抜粋

※KEYWORD!

A−144」 : AD2219年の連合政府制圧戦時に活躍した戦闘機F−38/K1に変わる時期主力戦闘機として開発された。AD2271年のロールアウト以後の様々な実戦やマイナーチェンジを重ね、最も信頼のある機体として採用され、今作戦のために新仕様を施された。今回使用されるTYPE−Rは歴代のA−144の中でもっとも重装備の機体となっている。

「謎の外宇宙生命体」 : 推定全長200kmを超す巨大な指令中枢となっている。また、「彼ら」は人のように個体を持たず、すべての物体が一つの意志のもとに行動しているようである。

本ゲームでの扱い

IOCSのユニット換装のイメージからいってV2ガンダムやガンダムF90、エステバリスあたりですが、量産機のカスタマイズモデルなので、指揮官用だと思います。

敵はアールタイプのバイドにかなり近い存在(同種または亜種)だと思われます。