斑鳩 〜IKARUGA〜

Ikaruga DAIOHJYOH (C)CAVE 2002年〜

 

陰と陽・2つの属性を切り替えろ!斑鳩の里で生まれた新型飛鉄塊

斑鳩(イカルガ)

機種:飛鉄塊

パイロット:森羅(シンラ)
自由を求めて鳳来に戦いを挑んだ組織「天角」最後の生き残り

敵:鳳来
神秘の力を操り、各地を武力統合していく本州外れの国家

 

機体解説

斑鳩の里に捨てられた老人達が作り上げた、最新鋭飛鉄塊。
陽と陰、2つのエネルギー属性をコンパクトに一体化し、 一機体でありながら属性変更することに成功した初の機体である。

 

武装

60mmバルカン砲:格闘戦用武器

二連エネルギーカノン:エネルギーを射出する主砲

十二連エネルギーカノン:左右リングユニット内に内蔵された強力な火器

「力の解放」:全14門の砲門から、エネルギーを一気に放出する最大の攻撃

 

特殊兵装

属性転換主装甲フレーム:電圧をかけることで、「陰」と「陽」の属性を転換させ、同属性の攻撃兵器を完全に無力化する斑鳩にのみ搭載された特殊兵装。

 

関連ユニット

銀鶏(ギンケイ) : 一世代前の鳳来製飛鉄塊。森羅の仲間となった篝(カガリ)の乗機でもある。

白鷺(シラサギ) : 天角壊滅後、森羅最初の乗機。残骸を組み合わせて作った軽装備飛鉄塊。

烏帽子鳥(エボシドリ) : 鳳来の武将・浅見影比佐が操る仏鉄塊。森羅の白鷺を落とした。


出展 「斑鳩」について

重厚で緻密な世界観のシューティングを作らせると定評のある、トレジャーの生み出した快作。敵および敵弾が2種類あり、自分の機体の属性を変化させることで、そのうち片方を完全に無効化してしまうという独特のシステムが大きな話題を呼んだ。他で見られないような雰囲気のストーリーもまた、根強い支持を得ている。

 本州のはずれにある小国、鳳来。国の中心人物であった鳳来天楼(ホウライテンロウ)は、地中深くから不思議な物体「産土神黄輝ノ塊(ウブスナガミオウキノカイ)」を掘り起こし、以来不思議な神通力を得て国を支配。鳳来は「選民思想」と「平和統合」をかがげ、周囲の国家を次々と征服していった。
 人々の自由を取り戻すために、「天角」と呼ばれる抵抗組織が生まれたが、鳳来による殲滅戦によって全滅してしまった。その最後の生き残りが、主人公・森羅である。

 森羅は壊滅した組織の跡地で残骸を利用し、飛鉄塊・白鷺を完成させると最後の特攻に向かうが、浅見影比佐の操る仏鉄塊・烏帽子鳥によって撃墜されてしまう。
 墜落した森羅が不時着したのは、鳳来の選民思想のしわよせで、労働力にならぬと判断された老人たちを世間から捨てた村「斑鳩の里」であった。森羅はそこで、里に住む風守・天内・新海の3人の老人が、秘密裏に作り上げた新型飛鉄塊・斑鳩と出会う。斑鳩のパイロットとして選ばれた森羅は、転送装置「不動明王の剣」の力を借り、ふたたび鳳来への挑戦をはじめる・・・。

 

※KEYWORD!

不動明王の剣: 斑鳩の里に隠された、飛鉄塊転送・射出装置。斑鳩のカタパルトのような存在である。

産土神黄輝ノ塊: 鳳来の地下で発見された、強力な残留思念を持つ巨石。鳳来天楼の精神を狂わせ、使命感を加速させた全ての原因でもある。巨大なエネルギーを持ち、現在は鳳来によって制御装置がとりつけられている。

鳳来天楼: 真っ白な髪と肌・少女のような老婆のような顔立ちを持つ鳳来の支配者。一応女性。年齢不詳。産土神黄輝ノ塊の残留思念を「神の啓示」ととり、狂気と妄想に支配されている。

篝(カガリ): 元鳳来の第二世代鉄塊乗り(遺伝子的に強化されている)。森羅に撃墜されたあと、斑鳩の里の実情や人々の思いを知り、鳳来に反旗をひるがえした。斑鳩をもとに改装された飛鉄塊・白鷺に登場。


 

本ゲームでの扱い

なんといってもこの緻密な世界観とストーリー、豊富な名言や謎めいた警句・・・例えば

嗚呼、斑鳩が行く・・・・・・

望まれることなく、浮き世から 捨てられし彼等を動かすもの。

それは、生きる意志を持つ者の/意地に他ならない。

・・・などは、無視できない要素であり、実にシナリオに組み込みやすい。斑鳩の初出撃とか、篝(かがり)とかの存在とか、燃える要素はたくさん・・・ていうか有りすぎ。

属性転換はそれだけで独自のシステムを必要としそうだが、「変形」でなんとかなると思う。これによって、ある種の敵の攻撃からのバリアを得るということにすれば、そういった敵が密集している場所に単機で突撃させるなど面白い使い方ができるだろう。他にも「不動明王の剣」の扱いは戦艦ユニットとして、他の戦闘機などとからませても面白いんじゃないだろうか。これを利用してバクテリアンの巨大要塞中枢部に、ビッグバイパーを転送するとか(燃)。

ただし、こういったいろいろな付加価値があるからには、あまりユニット自体の攻撃力・回避力は高くできない。特殊な使い方で特殊な活躍をするユニット。これはα等の「エヴァンゲリオン」みたいな扱いがふさわしいと思う。