ガーディック外伝

LEGEND OF GOARDIC (C)irem 1988年〜

※ダプター氏投降

地球外のノウハウで創られた最強戦士

システム D.P.

機種: 女性型可変戦闘兵器

パイロット: ミリア(システム D.P.の愛称)

敵: ナジュ(及びその中に巣くう凶悪生命体)

 

機体解説

地球外のノウハウにより創り出された女性戦士で、ガーディックを生み出した者により、送り込まれてきた。
彼女自身がプロジェクトと称される事からも、単体でも相当の戦闘力を持つと思われる。
必要に応じ、人型と戦闘機型に、変形する事が可能で、これにより、白兵戦や空中戦も可能。また、数種類の武器を携帯できる。
システム D.P.が正式な名称だが、愛称として、ミリアと呼ばれる事もある。

 

武装

レイガン:通常弾。無制限に発射出来る。アイテムなどを取る事により、ある程度のチューンアップも可能。

オールレンジガン:全方位弾。使用するには、チップと呼ばれるエネルギーを消費する特殊弾である。人型形態の時は、ミリアの進行方向にしか発射されないので、使用感は、通常弾とあまり変わらない。だが、戦闘機形態で使用すると、自機の姿勢を変える事無く、360度に向けて弾を発射するので、その真価を発揮する。

バック・サイド:特殊弾。両側、斜め後ろに攻撃出来る武器。敵が、前後より迫ってきている時に有効であるが、使い難い。

ウェーブ:特殊弾。光波状の幅の広い弾を撃つ。人型形態では、そのまま飛ぶだけだが、戦闘機形態で発射すると、自機の左右の動きに合わせて、発射後も、動かす事が出来る。また、レベルが上がると、敵弾を消す事も可能。

ローリングブレット:特殊弾で、回転弾とも呼ばれる。発射後、自機の周りを弾が回転し、近づく敵にダメージを与える。攻防一体ではあるが、隙が大きい上に、威力も弱い。

手榴弾:特殊弾。着弾後、爆風を伴い、敵に大ダメージを与える。威力は高いが、爆発までにタイムラグがあり、使い難い。

ファイヤ・ボール:特殊弾。進路上の敵を貫通していくので、威力は高い。耐久力の高い相手などに有効である。

エリア・ブラスト:特殊弾。画面上の敵に、貫通しながら飛んでいく、いわゆる誘導弾である。しかし、エネルギー消費量の割には、攻撃力自体はさほど高く無い。

リピール:特殊弾。ミリアの向いている方向に、回転しながら飛んでいく。敵をとらえる範囲が大きい反面、素早く動く敵には、あまり効果が無い。

レーザー:特殊弾。使いやすい武器ではあるが、出力になんらかの問題があるのか、戦闘機形態時にしか、使用出来ない。

サーベル:特殊弾。接近専用の武器。ミリアの向く方向に、エネルギーによる刃を形成する。威力も高い。

カッター:特殊弾。サーベルの変形タイプで、ミリアの左右に、V字型にサーベルを展開する。正面から挑むと危険な敵に有効であろう。

エネミー・イレーサー:画面内の敵を、全て排除する特殊弾。エネルギーを必要とせず、専用の弾薬の消費により、使用が可能である。ただし、この専用の弾薬(アイテム)は、入手が難しいので、多用は避けるべきであろう。大型の敵(ボス)には、効果が無い。

 

特殊兵装

シールド:ライフとしても表現されている。これが切れた状態でダメージを負うと、ミリアは破壊される。

 

関連ユニット

戦闘機ガーディック : 惑星ガリアム・ゴース軍に、侵略された地球を救うためにつくられたらしい戦闘機。姿形などは、システム D.P.の戦闘機形態とは、似ていない。地球外の文明でつくられた?

 

出展 「ガーディック外伝」について

救・世・主・誕・生(ストーリー)

巨大な「落とし物」が地球に近づきつつあった。その為に派遣された調査隊が全滅し、最後に送られてきた情報はこの事件のランクを一気に最大にした。
様々な種の極めて危険な生命体がこの巨大な物体に巣くっていた。そしてそれらのなわばりを争いの力が地球への直進コースに変化させたのだ。地球最後か――。

「ナジュ」というこの物体ははるか過去、人類と格別の「存在」が落とした用途不明の巨大カプセルだった。そして長い年月の間凶悪生命体が内部で増殖し続けた。しかしこのような事態に備え、カプセルの奥深くにある10個の安全装置を起爆させることによる、自爆機構がついていた。

そして今、地球外のノウハウで創られた最強戦士「システムD.P.」が、ガーディックを生み出した者より送り込まれてきた。彼女にすべてを託して―。

 開発はコンパイルが、発売はアイレムが行ったらしいファミコン用ゲーム。それが、ガーディック外伝である。外伝と言うからには、その前にただの「ガーディック」というゲームはあった訳で、そっちは、MSXで出ていた。このファミコン版は、それのアナザーストーリーみたいなものである。

通常のシューティングに加え、迷宮内を探索して、ボスへとたどり着くカギや、アイテムを探し出すという、一風変わったシステムで、パスワードまで用意されており、実は、RPG的な部分が、半分以上を占めていた気がする。

恐らく、いや間違い無く、狙ってやったと思えるのだが、このゲームの狙いは、それだけに留まらない。

副題には、3次元SFスペクタクル・S・H・S(スーパー・ハイ・スピード)・シューティングと言う、何だかよく解るような解らないような事まで、書かれている。
しかし、そんな事はどうでもいい。そう、このゲームは、戦闘機に変形する女の子がプレイヤー機という、実に萌える要素を含んでいるのだ。パッケージに惹かれて、買った人も少なくはないであろう。

シューティングとしてはどうかという気もするが、そこはシステム D.P.ことミリアによって、全て許されてしまう(と思う)。

※KEYWORD!

「ナジュ」  遙か昔、人類とは異なる格別の「存在」が生み出した、用途不明の巨大カプセル。外観上は、惑星そのものである。その内部では、長い年月をかけて、凶悪な生命体が、増殖し続けている。現在、地球に向けて、落下してきている。
また、ナジュには、表面上を覆う「ラビリンス」と、内部に通じる空間「コリドール」がある。21もあるコリドールの内、10のコリドールには、ナジュを自爆させる為の安全装置がある。システム D.P.の目的は、この安全装置全てを作動させて、ナジュを自爆させる事にある。

「格別の存在」  ナジュを創った者達。かなり高度な文明と技術を持っていたと思われるが、詳細は不明。ナジュの暴走を止めようとしていたらしいが、失敗し、全滅したと思われる。話の流れからすると、「ガーディックを生み出した者」とは、別らしい。

「ガーディックを生み出した者」  外伝だけで考えると、結構謎の存在である。この場合のガーディックとは、MSX版の戦闘機ガーディックを指していると思われるが、とすると、システム D.P.は、そのガーディックという戦闘機をつくった、高い知性を持つ生命体達によって、送り込まれてきたという事になる。何故、この生命体達が、地球にこれほど肩入れするのかは、謎である。

 

本ゲームでの扱い

女性型ロボと言えば古くはダイアナンA、エリアル、などが思い浮かぶがあまりメジャーとは言いがたい。しかし、まさかシューティングにこういうメカがあったとは投稿を受けるまで不祥ながら知らなかった。まさに異彩を放つ機体であり、他との差別化は抜群であろう。

さてこの作品のシステムを良く見てみると、決してシューティングっぽいシューティングではないところに気がつく。ライフ制であり、RPGモードがある。こういうところを考えると、投稿されたダプター氏は「マクロスのバルキリーっぽいかも」と言ってられるが、むしろ他の機体よりもタフなスーパー系要素が感じられ、かといって火力重視とか鈍重といったイメージは無いので、スパロボでいえば同じく女性型メカであるヴァルシオーネあたりの扱いがふさわしいのではないだろうかと思う。 (椅子村伸也)