TRG Pro → KX-HS100 ケーブル作成 |
Step 1 | |
まずは、前回同様、KX-HA10のコブを割ってみます。 特に何も変わっていないようです。この様子なら、普通にハンダをはずしてPalm側のケーブルごとコネクターをV系ようから、III系ように変更出来そうです。 |
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次に、PalmのHotSyncケーブルを確認します。 写真のようにHotSyncボタンが付いていますが、これは設定で色々なアプリケーションに関連付けできるのでこのまま残しておくことにします。 コネクターのピン配置については、Palm Computingのサイトにある関連資料を参考にします。 V系のデバイスは、製造番号により1番ピンの仕様が異なるようなのですが、とりあえず無視していきます。 |
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HotSyncケーブルを適当な長さに切り、シールドの網線を適当に処理して、ホットボンドでまとめておきます。 ここで念のために、各配線の導通テストを行っておきます。 配線は全部で6本、Palm側のピンは、1,3,4,5,6,10番ピンがシリアル通信で使用されています。始めてみるといきなり1番ピンの通がとれません。 「おりょ?」っと驚きながらも、残りのピンをあたります。1番ピン以外は問題ないようです。 |
さて、ここは思案所です。 配線は確かに6本あるので、考えられる事は2つです。1つは、1本は別のピンに接続されている場合。もうひとつは、1本は、使用されていない場合です。 実はそれ以外にも、コネクターの中で何らかのロジックもしくはアナログ処理がなされている事が考えられるのですが、前出の関連資料に書かれている仕様から、これはなさそうです。 とりあえず、すべてのピンとの通をテストしてみたところ、どうやら、この配線(燈)は使用されていないようです。確認のためには、コネクターをバラしてみなければいけないのですが、データケーブルのコブのように簡単に開けることができるしろものではなさそうです、というか、隙間から接着剤が見えているので、開けるのには、ある程度の破壊を伴いそうです。 |
イケショップのHotSyncケーブルは、ちゃんとシールドしてあったり、ノイズ対策のコンデンサーが付けてあったりと、贅沢な作りになっているのが仇となって未結線の配線を簡単には接続できそうにないので、初期の予定を変更してIII系用のコネクターのみを移植することにしました。 とりあえず、III系のコネクターから配線をはずす作業をしておきます。 HotSyncボタンはコネクターにケーブルとは独立した配線で取り付けられているので、そのまま残しておくことにします。 |
さて、HotSyncボタンなのですが、本来Palmではクレードルに付いているHotSyncボタンと、モデムに付いているHotSyncボタンは、区別されそれぞれにアプリケーションを割り当て出来るのですが、このケーブルはモデムとして認識されず、ちょっと残念です。(クレードルのボタンはHotSyncとして機能してもらわないと困るので・・・) モデムとして認識させるには、8番ピンに20kΩを介して2番ピンのVcc供給すればよいと前出の関連資料に書いてありましたが、面倒なのでこのまま使うことにしました。 以前使用していたNM502iでは、貧乏な私は通話料が気になって、ほとんど使用できなかったのですが、PHSは通話料が安めなので、もう少し活用出来そうです。 |
毎度の事ですが、この工作を行うにあたって、貧乏な私に部材代を 気持ちよく融資して下さったあじぽん氏に感謝いたします。 文責:Ten |