超基本〜お薬を飲む時間〜
市販の薬を買ってきた場合。
病院で薬を処方された場合。
箱、あるいは薬袋に「食前」とか「食後」とか「食間」という指示があるでしょう?
その指示を、アナタはちゃんと守っていますか?
そんなの大した意味ないんじゃないの?と思った方。
お薬には正しい飲み方があるのですよ ^^
食前・食後・食間って守らないとダメ?
基本的には守らなくちゃいけないものです。
内服薬は注射と違って、飲んですぐに効くわけではなく、
・胃で溶ける
・小腸で吸収される
・肝臓で分解される
・血液に移行する
というプロセスを踏んで効果を発揮するものなの。
だから、実際に効き始めるのは服用してから30〜60分後。
これ、しっかり覚えていてくださいませ ^^
食前に飲む薬ってどんなもの?
食前=食事の30分前
つまり、食事をする頃に効き始めるのね。
その利点は、食事に伴う症状を抑制できること。
例えば、血糖を下げる
コレステロールを下げる
吐き気を抑える
などなど
特例として、漢方薬は食前に飲む方がよく効くと言われています。
なんでだろ。食前の方が吸収が良いのかしら?
(理由を知っている方がいたら、こっそり教えてくださいませね ^^;)
食間っていつ?
食間=食事と食事の間=大体、食事の2時間後
こんなややこしい飲み方する薬って何なの!?って思うでしょ。
じゃあ、食間で飲むお薬にはどんなものがあるのか、
RINAが思いつく限りで並べてみますね。
・血液中のカリウム(以下、K)を下げる薬
・血液中のカルシウム(以下、Ca)を下げる薬
・血液中のコレステロール(以下、Cho)を下げる薬
などなど・・・・・
これらの薬には「○○を下げる」という共通点があること、わかるよね?
つまり、これらのお薬たちは 胃→小腸→肝臓→血液 の順で移動していって、
血液中にある K・Ca・Cho をくっつけて(吸着作用と言ったりします)体外へ排出させるという働きがあるんです。
じゃ、吸着作用のある薬はどうして食事の前後に服用してはいけないのか!?
そんなに難しくないの。
よーく考えてみて。
食事の中には K・Ca・Cho が含まれているものよね?
そうしたら・・・・・
食事の前後に薬を服用した場合、薬は血液中の K・Ca・Cho とくっつく前に
胃の中で食物と出会ってしまうのです。
すると、先に食物の中に含まれている K・Ca・Cho とくっついてしまうので、
目的としている「血液中の K・Ca・Cho をくっつける」という効果が落ちてしまうんです。
(なぜって、薬がくっつけることができる K・Ca・Cho の量には限界があるから・・・・)
これらのお薬と食事は、出逢ってはいけない運命にあるんです。
だから、食べたものが消化しつくされたと考えられる
食後2時間後に服用するのがベスト・・・・・ということになりますね^^
もちろん、食物中の K・Ca・Cho だけでなく、他の薬をくっつけてしまうこともあり。
なかなか困ったちゃんなお薬なのです。
食後
これは一番ポピュラー。
ほとんどの薬が「食後」に指示されてるよね。
じゃあ、どうして食後が良いとされるのか・・・・・
理由はわかりますか?
まず、胃に負担をかけないため。
空っぽの胃に薬が入ると、直接胃に接触してしまうので胃が荒れてしまったりするんです。
だから、このテのお薬は食事と一緒に服用してあげましょう!
そうすれば、食物が胃を保護してくれるはず ^^
あと、ちょこっと専門的な話になってしまうのだけど
お薬の効き方には“胃内滞留時間”というものが影響したりもいたします。
“胃内滞留時間”とは??
そのまんま。
「胃の中に滞留する時間」のこと。
結論から言ってしまうと、(一部の例外を除いて)“胃内滞留時間”は長いほうが良いとされています。
なんでかな??
まず、食物の場合で考えてみましょうか。
食べたものは体内でどうなるか、知ってるよね?
胃→小腸→腸→排泄物 として体外へ・・・・
じゃあ、服用した薬は?
最初に言ったとおり、
胃→小腸→肝臓→血液中
食物も薬も、同じように口から入るのに、どこで運命が変わってしまうのでしょう?
ポイントは小腸です。
(そこまでは食物も薬も同じだものね)
小腸は腸につながっているのだけど、それだけではありません。
なんと、途中に肝臓へ行くドアを隠し持っているのです。
そのドアを上手くノックして中に入り込めた薬だけが肝臓へ移動できるというわけ。
ただし、そのドアには定員があって一度にたくさんのお薬は通過できない仕組みになっています。
これもポイントの一つ。
「食後」のお薬を食前に服用した場合・・・・
食物がない状態なので、お薬たちは一個団体で小腸に押しかけることになりますよね?
一斉にドアをノック・ノック!
すると、ドアは開くのですが定員があるので入りきれないお薬がでてきます。
あぶれたお薬はドアを通過することができないので、
そのまま 小腸→腸→排泄 という、哀しい運命を辿ることになってしまいます。
くすん
せっかく飲んだのに効かないなんて・・・・
それにひきかえ、食後に服用したお薬には楽しい運命が待ち受けています♪
食物に混ざって小腸を訪れたお薬たちは、程よい間隔でドアをノック。
すると、ドアが開いて薬が中へ入り込む。
次の薬がドアをノックしてまたドアが開き・・・・ということを繰り返すのです。
ねっ?
せっかく飲んだのに100%の効果が出ないなんてもったいなくない?
というわけで。
食前・食後・食間には、それぞれ薬の効果を最大限に生かすための
ちゃんとした理由が存在するのです。
お薬は決められたとおりに、きちんと服用しましょうね ^^
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01/10/2002