アンプ交換 (2003/3/16) |
・アンプ交換のきっかけ 以前から現用システムの低域の弱さ、膨らみに不満があった ため、アンプの購入を計画していた。 しかしそれまでにやっておきたいことがあった。 (1)ボリュームボックスの製作 (2)ブレーカーボックスとテーブルタップの直結 である。 それらすべてをした上で、要するにアンプの能力をフルに出し切った上で、それで も駄目だったら最後にアンプの交換をするつもりだった。 (1)はCD→パワーアンプ直結で内蔵ボリューム使用のため、これを高級アッテネー ターボックスに交換するというもの。 セイデンのスイッチと理研RMG抵抗、超強靭アルミキャビネットを使用して製作 にかかった。 そうしている時に、オーディオマニアの友人が我が家に訪れた。 しばらく音を聴いて、「アンプ変えろよ!原因はアンプだよ!」 つまり今の装置のままでいくらボリュームボックスを製作したり、電源をいじってみ たりしても、たかだか知れている。 「アンプを変えたらそれで一挙解決!」と言うのだ。 もともとアンプは購入するつもりだったので、金銭面では問題なかった。 しかしながら、自分の中では「使いこなしでもう少しなんとかなるはず。」 という思いがあった。 だから買わずにいたのだが、こうもあっさり言われると心が揺らいでしまう(-_-;) というのも、彼は以前僕のアンプと同じ系列のサンスイB-2105を使用しており、 ほとんど同じ症状で悩んでいた。 ところがアンプをTA-N1に交換して音が激変し、今まであった不満は一気にふっ 飛んだというのだ。 彼はそれまでかなりの使いこなしをしてきたのだが、「それらがみんな無意味に思 えた。今まで俺は何をやっていたのだろう」 そう思ったそうだ。 というわけで、あっさりアンプ交換を決意! 候補は以前から気になっていたラックスマンB-10II、それとマランツのMA-9S1、 同業務用PA-O2などである。 海外製品でもアンプジラ等魅力的な製品も無かったわけではないが、CP面で 不利になるのと、壊れた時の修理の事を考えてしまう。 PA-01は業界での評価はかなり高かったのだが、メインシステムのアンプとしては ルックス面でつりあいが取れないのと、もしこれが駄目なら次がどうせ欲しくなるの で辞めにした。 もうハード(アンプ)は買いたくないのだ。 ということで前者ハイエンド製品2機種の中から選択ということになった。 そして最後は単純に購入可能価格が安かったB-10IIを選んだ。 さらに同時にプリアンプも購入した。 マランツのAF01だ。 フルバランス構成なので、B-10IIとバランス接続が可能。 開放感、鮮度の点でNon-NFBに興味があったからだ。 ・アンプ交換、音出し B-10IIを、鈴原さんにお借りしているPC-5PROに接続して試聴。 そこでまず低域の制動力、力強さに驚かされた。 心配していたバイポーラの高域も、B-2102のMOS-FETの音をあっさりと超えて しまった。 これは格の違いとしか言いようがない。 次にPC-5PROを外してAF-01を接続。 ここで出てきた音にさらに驚かされた。 パッシブATTの時より、さらに低域の躍動感、高域の繊細感、透明感、音の艶 などがプラスされこの状態では文句なしですべての面でB-2102MOSの音を超え てしまった。 超えたというより、まったく別の、次元の違う音になってしまった。 そして僕も友人と同じように「今まで俺は何をやっていたのだろう」 そう思ってしまったのだった。 ハイエンド製品は伊達に高いだけではなかったのだ。 使いこなしでなんとかなる部分と、どうしようもない部分があるということを思い知 らされた。 システム入れ替え後の写真 |