げんきまじんさん宅訪問
2003/06/08

今回はのっぽさんと、げんきまじんさんのお宅にお邪魔させていただきました。

まじんさんの最寄り駅で待ち合わせをしたのですが、まじんさんからのメールによ
ると「道場六三郎似」ということでした。

少しすると、登場されました。

…すぐに分かりました(^^ゞ

テニスルックの鉄人!?は、テニスの試合が終わった帰り道ということでしたが、エス
カレーターを使わず階段で降りていくその姿を見ていると、「げんきまじん」というお
名前の意味が良くわかりました。

今回はお忙しい中、お時間を割いていただいてありがとうございました。
思わず引き込まれてしまいそうなまじんさんのシステムの音は、僕の理想とする
音に近い音でした。

また是非お邪魔させてください。


・訪問記

げんきまじんさんと同じスピーカー「モア」を使っているUENOさんが、「げんきまじ
んさんのところの音は、低音が凄いですよ。同じスピーカーを使っているのに僕の
は低音が出ません」とおっしゃっていた。

「部屋の中を漂うような低音」が魅力だというそのシステムは、ツイーターにヤマハ
のJA-0506IIを使用。
積層鉛板でカッポリと押さえ込まれている。
コンデンサーはジェンセンをお使いだ。

両スピーカーの間隔はスクリーンがあるので部屋一杯にとってある。
プロジェクターがあるので、試聴位置はその後ろの壁際である。

アンプは山水のAU-X111(?)、CDはDVDのコンパチを使用。
部屋の広さは、約13〜16畳くらい。
オーディオルームとして設計されているので、壁は超極厚、ボード内部に鉛シー
トが貼り付けてあった!

巨大なスピーカー「モア」も、この部屋では普通の大きさに感じてしまう。

プロジェクターをはじめ、機器はここに並べられている。


まずは持参したソフトの試聴。
佐藤正美さんという方の、森の中でのギターのライブ録音。

ギターの音が鳴った瞬間、「えっ!」と思った。
森の中の空気感をよく表現し、そのなかからシャープで厚みのあるギターの音が
浮かび上がる。

薄っぺらいのではなく、厚みがあり、やさしいけどシャープなのだ。


このへんは多分ツイーター「JA-0506」の影響だと思う。
僕の「H-105」はこの「JA-0506」の廉価版のようだと長岡先生が記事に書かれ
ていたように、音の傾向は同じである。
ただ、廉価版だけに音は少し薄っぺらくチャラチャラして聴こえてしまう。

同じ高級機でも「T-500A」だとがらっと変わってしまう。
個人的には「T-500A」の音は好みに合わないようだ。


そのあといつものようにジャズのライブ録音、ビッグバンド、オーケストラのCD等を
聴かせていただいたが、どれを聴いてもくぎづけになってしまう。

曲が終わっても、ストップボタンを押せなくなってしまうのである。

一緒にいたのっぽさんも思わず「うんうん」唸っていたのだ。


このまじんサウンド、好き嫌いがはっきりすると思う。

いわゆる「モニターサウンド」というのではない。
上品なだけの音ではなく、クオリティの高いノリのいい音なのだ。

大音量で「ガーン」と鳴らしたら爽快だ!

ただ、僕が「大音量」だと思って鳴らしている時に、げんきまじんさんが「もっとボリ
ューム上げたら楽しいよ!」
とおっしゃったのには驚いた。

僕も昔は「自称大音量派」だったのだが、その僕が驚くほどの大音量で鳴らされ
ているようだ。

そのあと、有名な「コントラバスマリンバ」のCDを聴かせていただく。
地鳴りのような重低音、部屋全体を揺さぶる超低音、これだー!うぉーっ!」

凄い!凄すぎる!

「この超低音の秘密はなんなんだー!」

家にも同じCDがあるけど、こんな鳴り方はしない。

部屋のせい?
それともスピーカーのせい?

げんきまじんさんは「エージングのせい」だとおっしゃった。
そして、この日以降、僕のスピーカーの「強制エージング」がはじまったのだった。


のっぽさんの「辛島美登里やキロロのCD」を聴いたあと、最後に映画の方も見
せていただいた。

これがまた凄い!

映画館なんて必要なし!

この部屋を訪れて以降、僕の家もホームシアター計画が進行している。
この支配力、恐るべし!

げんきまじんさんのサウンドは僕の理想とする音にかなり近かった。
僕個人の好みとしては、もう少し低音をすっきりさせたいと感じたが、そうなるとこ
の「ノリのよさ」は減少するかもしれない。

どっちにしても「低音は音楽再生にはとても大事だ!」と痛感した1日だった。