のっぽさん宅訪問

2003/06/01



今回は「Let's Enjoy Audio♪」の鈴原透慈さんと、のっぽさんの部屋に行
ってきた。

のっぽさんはオーディオマニアでもなければAVマニアでもない、ただの音楽ファン、
映画ファンだ。

おもにニューミュージック系の女性ボーカルを聴いており、辛島みどりとキロロの大
ファン。

「彼女たちの声をできるだけいい音で聴きたい!」という思いでオーディオに足を
踏み入れた。

なので、細かいことにはこだわらず、特に使いこなしもせずに、ただ買ってきた機
械をポンと置いて聴いている。

部屋は6畳洋室。

電源は、アンプを除きすべてタコ足配線。

接続されている機器は、アンプ、CD、MD、カセットデッキ、デジタルチューナー、ビ
デオデッキ、DVD/LDプレーヤー、DVD/HDDレコーダー、DVDレコーダー、ワイド
テレビ、などなど。

他にも何かあったかもしれないが覚えていない。
配線コードもすべて付属のもの。


以前はバックロードスピーカー「D-10」を使用していたのだが、僕が「D-37ES」を
軽い気持ちで勧めたら、なんと本当に導入してしまった。

金子木工製のフィンランドバーチ仕様。
最高級の箱である。

リングは使わずユニット直付け。
ターミナルはフォステクスのT-100を使用。

ツイーターはなし。
置いてあるが接続していない。

スピーカーケーブルは3.5スケのキャブタイヤ。

アンプは山水のAU-α607NRA。

CDプレーヤーはデノンのDCD-1650SR。

以上がオーディオのラインナップだ。


ラックはスチールワイヤーラック。
叩けばよくなるが、パイプの部分に砂を詰め対策してある。

のっぽさんのシステムの対策らしい対策といえば、この砂詰とスピーカーの底面に
10円玉を3個敷いていることと、CDプレーヤーの底面にコイルのシートを敷いてあ
ること。
アンプとCDの天板に鉛のインゴットを置いてあること。
アンプの下に御影石を敷いていること。
これくらいである。(充分!?)


さあこれでどんな音が出るのか!
今回も鈴原さんのスペアナで測定。

まずはその写真から。



えっ!(〇o〇;))))!!
まじかよ!
なっ、なんてワイドでフラットなんだ!

しかもこのバランスの良さと言ったら、ただものではない!
部屋の影響で若干でこぼこはあるが、ならせばほぼ一直線である。
これには参った。

そして出てくる音といったら…
僕は正直言って悲しくなった。
鈴原さんも少なからずショックを受けていたはずだ。

ニューミュージック系、ジャズ、オーケストラ、どれを鳴らしても物凄い表現力であ
る。
安心してうっかりしていると音楽に引き込まれてしまう。

僕のシステムがリスナーを力ずくで捕まえてがんじがらめにしてしまう支配力を持っ
た強力なシステムだとしたら、のっぽさんのシステムは、魅力のある美しい女性と
いったところか。
無理やり縛り付けるのではなく、ついついこちらから引き込まれてしまい、ふと気が
つけばいつのまにかはまってしまっている。
そんな感じだ。


僕たちふたりに比べると、のっぽさんの投資金額、投入時間は比較にならない
ほど少ない。
なのにこんな音を出されてはたまらない!

まじめにやっているのがあほらしくなってくる。

スピーカーの上には辛島みどりやキロロの写真、サインなどが乗っているのだ!
そして両スピーカーの間にはでかでかとブラウン管のテレビが居座っている!


これでなんでこんな音がでるのか…





たまたま良い条件が重なったからなのか、それともD-37ESが実はD-58ESより遥
かに凄いスピーカーだったのか。

確かに製作記事のf特をみるとD-58ESのような中域の盛り上がりがなく超フラッ
トだ。


オーディオはわからないことだらけである(-_-)