鈴原透慈さん宅訪問(2回目) |
2003/05/25 今回は「モアの巣箱」のUENOさんと一緒に「Let's Enjoy Audio!」の鈴原さ ん宅へお邪魔させていただきました。 鈴原さん宅へは2回目の訪問となりますが、訪れるたびに得ることがたくさんありま す。 そしていつもいろんな刺激を受けて帰ることになるのですが、今回もそうでした。 いつもありがとうございます(^ ^) ・オフ会レポート 鈴原さんのシステムについては、鈴原さんのホームページか、今回のオフ会に参加 されたUENOさんのレポート(オフ会へ行こう!)をご覧いただきたい。 ここでは僕がこのオフ会で強く感じたことを書くことにする。 以前鈴原さんの部屋に伺ったときは、とにかく「いい音だな」「なんでこういう音がう ちでは出ないのかな?」とそう思った。 それは僕がまだアンプ交換や電源工事をする前のことだったので、鈴原さんのシス テムの音は僕のシステムと比べて明らかに「次元の違う音」がしたからだ。 しかしアンプ交換と電源工事後、僕のシステムの音はその時と比べてかなりクオリ ティアップした。 そうして今回再度鈴原さんのシステムを聴くと、驚いてばかりの前回とは違って冷 静に試聴することができた。 二人のシステムの音を目で見るとこんな感じだ。 左が鈴原さん、右が僕のシステムのf特である。 音の違いはf特のとおり。 大きな違いは5kHz以上と100Hz以下のレベルだ。 鈴原さんのシステムは5kHz以上のレベルが数dB落ちて、その後20kHzまで一定で あるのに対して、僕のシステムのf特は高域12.5kHzまでほぼフラット、それ以上は だら下がりに落ちている。 低域100Hz以下のレベルは数dB低くなっている。 全体を見ると鈴原さんのシステムはよく伸びている低域に対して高域が早めに落 ちており、ややハイ落ちだがバランスのいいf特。 僕の場合は高域は延びているのだが低域が早く落ちているので、中域を中心とし た場合、低域のレベルが足りなくなってきているハイ上がりのf特。 二人のシステムの音の大きな違いはここである。 この違いは主に、ツイーター、スピーカーからリスニングポジションまでの距離、スピー カーの向きによるものだと思う。 (ネットワークの入っていないフルレンジのスピーカーとホーンツイーターの組み合わせ では、角度を少し変えるだけで高域の聴こえ方が大きく違ってくる) 鈴原さんの場合は、ツイーターT-500A、距離320cm、軸上を外した状態。 僕の場合は、ツイーターH-105、距離230cm、軸上正面。 こうしてできあがったシステムの音の違いは、もちろん音の好みによるものでもあるが 、その以上に大きな要因がある。 それは普段聴いているソフトの違いである。 鈴原さんの場合は女性ボーカル、アニメ、ゲームのサントラ等の打ち込みを主とし たもの(ロー落ち、ハイ上がり)が多く、いわゆる優秀録音盤というのは装置のチェッ ク用としてお持ちになられているそうだ。 このような録音のCDは、装置のほうで高域を少し落とした特性にすると聴きやす くなる。 僕の場合は優秀録音盤が主であるので、装置にはワイドでフラットな特性が求め られる。 このような装置で上記のようなソフトを再生すると、ソフトそのままの特性が出てく るためロー落ち、ハイ上がりになってしまうのだ。 今回再度鈴原さんのシステムを聴かせていただいて、よくわかったのがここのところ である。 つまり鈴原さんは機器の使いこなしで、ご自分がよく聴かれるソフトに合わせてシ ステムの音を見事にコントロールされていたのである。 なのでこのシステムでポップス系のソースを鳴らすと、ハイ落ちの感じは全くなく、ワ イドでフラットな音になっている。 そして前回僕の持ち込んだソフトを聴かせていただいた時に感じた「ソフトな音、 高品位の音」というのはこのためだったのだ。 よいシステムというのはクオリティが高いだけではなく、使う人が思うとおりの音を出し ているシステムだということが、今さらながらよくわかった。 僕のシステムはワイドでフラットを目指しているのだが、上の画像を見るとまだまだ バランスが取れていない。 バランスをとるには、ハイを落とすか、ローを上げるかのどちらかしかないが、僕の場 合は、当然後者になる。 次はSWの追加か(ーー;) |