スペアナ写真

2003/2
2003/4

鈴原さんにお越しいただいたときに、スペアナでf特を測定していただいた。

まずは2月に測定したもの。

D-58ESにT-500Aを0.5μFで接続。
アンプB-2102MOSでのf特。
この時のセッティングは壁からの距離(バッフル面まで)85cm、底面に3mmのス
ペーサーを敷いている。



低域は100Hzにディップ、160Hzにピークが発生。
高域は5kHzあたりから急激に落下して20kHzで再度上昇。
全体としては中域が盛り上がったかまぼこ型の特性だ。
低域のピークは音にそのまま現れて、かなり癖のある音になっていた。
高域は切れが悪く伸びがない。
全体的にぼやっとして膨らんだ感じだ。



次は4月に測定したものである。

ツイーターはH-105に変更、コンデンサーは同じものを使用。
アンプはAF01+B-10Uでのf特。
このセッティングは壁からバッフル面までちょうど1m。
底面に25mmのスペーサーを敷いている。



低域のピーク、ディップはかなり少なくなった。
高域はだら下がりだが、ハイエンドまでよく伸びている。
ただこうなると高域に比べ、低域が不足してくる。
160Hz以下のレベルをもう少し上げたくなってくる。

FE-208ESは1.25kHzを中心に山があると、ある方からメールを頂いた。
確かにその方のf特、僕のf特、その他数名の方のf特を見ても同じ傾向である。
(しかし後日、別の方のD-55ESやネッシーのf特を見たところそのような山は見
られなかった。ということは、ユニットではなく箱…D-58ES…の影響か?)

僕の場合、その中域の山の部分に高域を合わせたことになる。
そうなると当然、その山に低域も合わせないとバランスが取れない。
そこでSWの必要性が出てくる。
D-58ESでf特をフラットにしようとすると、この方法しかないのではないか。

f特がすべてではないが、実際に聴いていて気になるのはこのあたりである。
アンプが強力なので普段はあまり気にならないのだが、ソースによって気になる
こともある。