12月3日(日) 始動

今日はカーステスピーカー用のスピーカースタンドに手を加えて、小型のブックシェ
ルフスピーカーを置けるようにした。
このスタンド、デザインはいいのだが、見ての通りパイプ1本しかないので、グラグラ
である。
そこに重量のあるスピーカーを乗せるとさらにグラグラになることは分かりきっている
のだが、スピーカーを乗せたままパイプがクルクル回転するので、スピーカーの角度
調整には便利がいい(^^;

で、早速ALRジョーダンのスピーカーをセットして鳴らしてみた。
先週、実家のメインシステムで鳴らしてみたが、やはりこのスピーカーは6畳ぐらい
の狭い部屋で鳴らすのが良いみたいだ。
BGMで聴いていると、もう少し大きいスピーカーが鳴っているのかと勘違いするほ
ど低音がたっぷりと出る。
アコースティック楽器を聴いている分には非常にいい感じなのだが、もう少しキレ
が欲しいし、ポップス系になるともっと高域が欲しくなる。
これはミニコンで鳴らしているので、そのせいかもしれない。。
今、あるアンプを探しているのだが、オークションで落とし損ねて、というより終了
日をすっかり忘れていて、気が付いた終了していたのだった(ToT)



 12月11日(月) 初手術

ちょっとした病気にかかってしまい、手術が必要になった。
そのため先週の水曜日から入院して、木曜日に手術、今日退院してきた。
このところよく病院の世話になるので、いい加減嫌になってしまう。
ま、でも、入院もたまにはいいもんだろうな!重病で長期入院するわけでもない
し、ゆっくりできていいかも(^^)
なんて多少ウキウキ気分で入院した。
入院した翌日が手術のため、入院日の夜には下剤と安定剤が出た。
看護士に「飲まなくても眠れるので安定剤は要りません」と言い、下剤だけを飲
んで寝た。
ところが…
4人部屋だったのだが、ひとりのじいちゃんが、妙ないびきをかいて寝ているのだ。
今まで僕が知っているいびきとは異質のものであった。
そして、見回りに来た看護士も、そのいびきを聞くと一瞬立ち止まり、しばらく聞
き入っているのが足音からわかる。
「○○さん、大丈夫?」と起こす看護士もいた。
さらにそのおじいちゃん、夜中だというのに、目が覚めるとおもむろにラジオのスイッ
チを入れて、イヤホンなしでラジオを鳴らすのだった。
気分が悪いし、眠れないので、起きてラジオを聞いているようだったが、そのたび
にびっくりして起こされた。
「安定剤もらっときゃよかったなぁ〜」と自分の取った軽率な行動を後悔した。
まあまあ、そんなわけで充分な睡眠を取らずに手術を受けることになった。

腰椎麻酔での手術。
正座をした時に足がしびれて感覚がなくなる、それと同じような感じだった。
意識はあるので、なんだか変な気分だ。
もちろん手術箇所は見えないようになっているのだがしかし、自分の体の中を見
てみるのもおもしろそうかとも思ったのだが、やっぱり怖かったので口には出さなか
った。

術後、体を切っているのでさすがに痛かった。
4日経った今ではかなりましにはなっているが、それでも痛みはある。

入院中、先の同室のじいちゃんは夜通しイビキ、咳、時々嘔吐。
気の毒なのでラジオに関しても文句は言えなかった。
その他病室からもイビキだけならいいのだが、苦しそうな咳や嘔吐の声が頻繁に
聞こえてきた。

「数日間の入院ならゆっくりできていいかも!」なんてことは全ったくなく、ほとんど
熟睡できなかった。
個室なら快適な生活を送れていたかも、と一瞬思ったが、病院内で一人となる
と、何か出てきそうで夜が怖くてたまらない。
それならいびきのじいちゃんでもそばにいたほうがましである。

今日、退院して家に着いたのが16時ごろ。それからちょっとひと眠りのつもりが、
次に目を覚ましたのは20時半だった!
久し振りに熟睡できた。

病院はもういいわ(T_T)


 12月12日(火) サブシステムのスピーカー

入院中に読むために、ブックオフでステレオサウンドとオーディオアクセサリーを買っ
て行った。
N802を購入してからというもの、すっかり機械への興味は薄れてしまったので、も
うどうでもよくなってしまった。なので最近ではオーディオ雑誌を買って読むというこ
とはほとんど無くなっていたが、久々に読んでみるとやはり面白い。

ステレオサウンドを読む。
数百万円もするような機器の音質評価を見たからと言って買える訳はないのだ
が、それでも気が付いたら「このスピーカーだったらウチに持ち込んで鳴らしたらど
んな音がするんだろう(’_’)」などと想像してしまっている自分がいる(汗)
ま、メインのシステムをこれ以上グレードアップすることは不可能なのでどうなるこ
ともないのだが、現在サブシステム構築を目論んでいるので、自然とオーディオア
クセサリー誌のほうへと目が行く。

次期スピーカー、条件はトールボーイであること。
ブックシェルフ型は本体は安くていいが、ちゃんとしたスタンドを用意するとなると
結構な値段になってしまう。
だったら最初からトールボーイにしてしまえばいい。
また小型低能率ワイドレンジスピーカー独特の詰まった感じが耐えられない。
クラシック系を聴くぶんには問題ないが、ポップス系を聴くとがっかりする。
どちらかというと開放的で、スピード感と量感があり、のびのび鳴るタイプがいい。

定価20万円以下で考えているが、入手価格はできれば上限10万円程度で抑
えたい。
それと今回は音場感、定位感を良くしたいので、同軸2wayを基本としたものが
いい。
また能率も低能率のものは除外したい。と言っても今や89dBが高能率の時代。
それでもメインで使っているN802の92dBに比べると3dB低いことになるので、89
dB以上が妥協点になる。

そう思ってAA誌を見ていると、ちょっと気になるスピーカーがあった。
パイオニアのS-A77TBである。
KEFの特許である同軸2wayを使ったシステムで、300Hz〜40kHzまでがこのユニ
ットで再生されているのが魅力的。
それ以上の帯域には120Hzまで再生できるというリボン型のスーパーツイーターが
搭載され、ウーハーも16cmx2の小口径なので立ち上がりのよさと力感が期待で
きそう。能率は89dB
重量は37kgもあり、物量投入型。(どうしてもこの言葉に弱い;)
今のところ第一候補である。

その他だとタンノイの同軸2wayユニット使用のトールボーイ型でSENSYS DC2。
能率は同じ89dB。
重量17kgでパイオニアの半分以下。
同軸ユニットは250Hz〜16kHzまでを再生する。
ユニット構成は3つとなり、同軸ユニットにウーハー+ST。

あと、同軸スピーカー搭載となるとKEFのiQ7とiQ9。
重量は14.5kgと16.5kg。
魅力的なのは能率で、IQ9で91dB、7でも90dBあるらしい。
こちらはSTは搭載されていないので、ハイエンドが心配になってしまう。
実際にIQ7を導入された方からメールをいただいたのだが、STをお使いのようであ
る。

それ以外にもいろいろある。
モニターオーディオのBronze BR-6、Swans Diva 4.1F、ビクターSX-LT55II、
B&WのCM7には一瞬惹かれたが高すぎる。ソニーのSS-X90ED、これはハード
オフに置いてあったが、なんとなく良さそうだった。

これらの機器、多くは現行機種なので販売店で試聴可能。
動けるようになったら聴きに行ってこようと思う。


 12月13日(水) 久々のメインシステム

今日はメインシステムを聴きに実家へ行ってきた。

まずは部屋のファンヒーターのボタンを押し、オーディオ機器の電源を入れる。
ポップスを大音量で鳴らしっぱなしにして、部屋を出てお茶を飲むこと1時間。
戻ってきて鬼太鼓座を大音量で鳴らし、ウーハーを揺さぶる。
こうやってようやくなんとか聴ける状態になる。
この工程がめんどくさいが、これをしなければだめなのだ。

鳴らしているうちにだんだん良くなり、ボリュームはだんだん大きくなる。
「うーん、これこれ!」
2時間程聴いていて気持ちがよくなったところで時間切れで帰ってきた。
明日も聴きに行くので電源を入れっぱなしにしてきた。

大型システムはめんどくさいけど、大型システムじゃないと出せない音もあるんだ
から仕方ない。


 12月19日(火) 自分好み

このところ実家通いが続いている。
毎日鳴らしているとだんだん本領が発揮してくるようで、ゆっくりと音楽に浸透で
きる。
寒い部屋だが、ファンヒーターを2台稼動させているのですぐに暖かくなる。

痛感するのは「自分好みに作られたシステム」なので聴いていてとても心地いい
ということ。

これがよそのシステムだといろいろと気になるところが出てくる。
もちろん僕のシステムを他人が聴くと気になるところが出てくるわけで、要するに
万人が満足するシステムなんてないのである(万人がけなすシステムはあるかもし
れないが)。

そもそもオーディオで原音再生なんてできる訳もないので、結局は各人が理想の
音を作っているに過ぎないのだが、それを原音再生などと表現するから話がやや
こしくなる。
本人が「これが原音再生だ!」と言っても他の人が聴けば「冗談でしょう!」とな
ることは多々ある。

まぁ、話が逸れたが、そういうことだ。
オチ無し(爆)


 12月20日(水) スピーカー試聴

今日は販売店にスピーカーの試聴に行ってきた。

パイオニアのS-A77TB、ピュアモルトスピーカー、ビクターのSX-LT55II、DALIの
TOWER、B&WのCM-1を聴いてきた。
もっと他にも試聴してみたかったのだが、その店に置いてある機種が少なかったの
でその程度となった。

結果、一番良かった(僕の好み)のはDALIだった。
未チェックだったのだが、聴いてみると抜群に良かった。
とにかく理屈無しに音楽を楽しく聴けるのだ。
ソフトドームのシルキータッチの音は以前使っていたエソターの330Dと通じるもの
がある。
耳あたりはいいが決してハイ落ちではなく、可聴帯域はきれいに伸びている。
僕がメインで使っているB&WのN802と音の出方がよく似ている。

期待していたパイオニアだが、国産スピーカーを絵に描いたような音だった。
ワイドレンジでフラット、音は正確なのだが、いかにもガチガチのキャビから音が出
ていますよーという印象。
重量37kgは先のDALIの11kgに比べると3倍以上、キャビだけでなくユニットもどう
みてもパイオニアの方が何倍も金がかかっていると思える。
超ハイCP機なのだが、出てくる音はまじめすぎてつまらない。
ただひとつ、このスピーカーのみ別にセッティングされていたので、試聴に使われて
いたアンプが4万円程のローコストアンプだった(他のスピーカーは20万円程のプリ
メイン)。
なのでアンプを交換すれば化ける可能性はある。

ビクターはネクラサウンドで僕の好みとは正反対なのでそんなにいいとは感じなか
った。雑誌のリポートもあてにならない。
自分では絶対に使うことがないスピーカーだと思った。

B&Wは小型のわりによくできていると思う。クオリティは高いが、低音の出方がど
うしても緩くなる。

パイオニアのピュアモルトはまあまあ良かったが、ややネクラ系か。
これが77TBと販売価格で1本1万円差というのは信じられない。

というわけで第一回店頭試聴会はDALIの圧勝となった。

ではDALIで即決かというと、そうもいかない。
長年の習慣でついつい重量とかキャビの厚みとか、ユニットの金の掛け方とかに
目が行ってしまう。
そんなことを言ってしまうとDALIなんて買えないのである(^^;

店を何軒か回って、同じスピーカーを聴き比べてみて、それでも同じ印象だった
ら仕方ないか(^^;

って、買えるのか(ーー?

 12月21日(木) B&W ノーチラスシリーズの高音について

B&W ノーチラスシリーズの高域は802に限らず、硬いとか、キツイとか、出すぎて
いるとか、そういった感想を持つ人は多いと思うし、それが定評になっている。
昨日の販売店の店員もそう言っていた。

僕も導入してからかなりの間、この高域に悩まされた(購入前はそんなことは知ら
なかった)。
パッと聴いたときはインパクトがあっていい感じだったのだが、じっくり聴いていると
明らかに出すぎていて、チャラチャラ、シャリシャリと鳴ってしまう。
置き場所や角度、ベースなどを変えてみたが全く治まらないので手を焼いていた。

しかしこれがこのスピーカーの本来の音ではなかった。

スピーカーは鳴らし込みで音が変わってくるのはオーディオファンなら誰でも知って
いることだが、このスピーカーはその期間がかなり長くかかるようだし、音の変化も
劇的だった。
もちろん最初の数ヶ月は連続的右上がりに音はほぐれてくるのだが、そこから先
が長かった。
大音量でガンガン鳴らしていたのだが、高域のキツさは一向に治まらない。
セッティングでごまかし、半ば諦めかけていたのだが、1年以上経った頃だったと思
う。
ある日突然、本当に突然、高域のキツさや刺々しさが嘘のようになくなり、伸び
やかで艶のある高音が出るようになった。

この音がこのスピーカーの本来の音なんだと思うが、環境的に大音量での試聴
が不可能な場合、ここまで鳴らし込むことはなかなかできないと思うし、できたと
しても数年を要するのではないだろうか。
なのでこのエージングが進行していない状況でずっと使われて続けている場合が
とても多いと思う。
そしてその音を聴いた人は「ノーチラスシリーズのツイーターはキツい」と感じ、それ
が定説になっているのだろう。

今までオフ会等でいろんなスピーカーを聴いてきたが、もっと高域がキツいと感じ
るものもあったし、それ以外でも僕が使っているスピーカーが特別キツいと感じるこ
とはなかった。

 12月21日(木) B&W ノーチラスシリーズの中音について

ノーチラス800シリーズのミッドレンジにはフェイズプラグというものが使用されいてい
る。
純正で黒い樹脂製のものが付属されているのだが、販売店等で金属製のもの
が販売されている。
アルミ、ステンレス、銅、真鍮、他いろんなプラグが発売されている。
交換するのが当たり前のようになっているので、僕もスピーカーを購入してしばらく
して、アルミ製のを手に入れた。
交換した印象は、中高域のチャラチャラ感が抑えられて、音が落ち着いた感じ
だった。品位が高くなったように感じたのを記憶している。

上記ツイーター(高音)のエージングが終了(落ち着いた)してから、妙に中音がキ
ンキンするように感じるようになった。
フィリップスのCDPやケーブル等を疑っていろいろ試したが、結果、犯人はその「ア
ルミプラグ」であることが判明した。

恐らく導入当初はそのキツい高域が前に出すぎて、中域のキンキンがマスキング
されていたのだろう。
そしてエージングにより高域のキツさがとれて、中域のキンキンが表面に現れるよ
うになってきて、気になりだしたのだと思う。

純正の樹脂製のものに交換した。
交換後すぐは解像度が落ちておとなしく感じるのが怖いところだが、しばらく聴き
続けいているとこれが正常なんだと感じるようになる。
キンキンしなくなったのを聴いて、メーカーがプラグを「交換しないように」推奨して
いるのがよくわかった。

金属の鳴きで音に色づけをして、エッジが立って、それをクオリティが上がったよう
に感じてしまっていたというわけだ。
ユニットに接触する金属の鳴きが音に影響することはD-58ESでも経験済みだっ
たが、今回は導入当初に良い結果だったので、黒ではないと思っていた。

気が付いたのは今年の2月のことだった。


 12月25日(月) 続・スピーカー試聴

今日は病院帰りにちょいと足を延ばして大阪までスピーカーの試聴に行ってきた。

まずはDALIのロイヤルタワーを試聴。
前回同様の傾向で、シンバルがシャンシャンと勢いよく飛んでくる、明るく楽しい
音。

次にB&WのCM-7。
これは絶対に買うことがないだろうスピーカーなのだが(予算オーバーでもあるし、
メインでB&Wを使っているので他のメーカーを使いたいから)、店員の勧めもあっ
て聴いてみた。
クオリティで言えば今日聴いた中ではダントツではないだろうか。
ダリよりもずっといい。
微粒子の中高音はB&W独特のもので、CM-1で気になった低音のふくらみは
気にならず、スピード感が揃っている。
僕がメインでB&Wを使っていなかったなら無理をしてでもこれにするかもしれない。

次はタンノイのセンシスDS2、同軸2wayユニットを使用しているのが魅力。
ツイーターに耳を近づけてもほとんど聴こえないがクロスが16kHzなので無理もな
い。
これはよかった。
音は明るめで、ボーカルも品良く歌う。
適度に音が分解されて、素直な印象を受ける。
低音も過不足なくバランスがいい。

続いてクオードの21Lと22L。
21Lはトールボーイの2way、22Lは3way。
仕上げの良さは思わずみとれてしまうほどだったが、音は上品過ぎて僕には合
わなかった。

で、今度はモニターオーディオのブロンズBR6。
中高域は硬質で低音ボコボコ。
セッティングのせいではないのかと思わず店員に問いただしたが、アンプやセッティ
ングを変えてもこのスピーカーはこんな音だと言っていた。
その上のクラスのシルバーRS6は全く違う音だった。
こなれた中高域とスピード感のある低域で気持ちよく聴けた。


あとKEFのIQ7、9が気になるが、取り扱いのある販売店が近くになかったので聴く
ことができなかった。

今日の試聴ではタンノイのセンシスDC2が良かった。
ダリのロイヤルタワーとの一騎打ちか。


 12月31日(日) 今年一年

今年一年、ろくな年ではなかった。
最悪と言ってもいいだろう。

年始からの就職活動でいきなりこけてしまった。
本命で受けたところに延ばし延ばしにされて結局数ヶ月を無駄にしてしまい、よ
うやく見つかったところもすぐに辞めてしまった。
その後就職活動をするも、派遣すら見つからなかったが、8月末に好条件のとこ
ろがみつかり、一安心。
おもしろくもなんともない仕事だったが、リーダー候補(リーダーになると時給が300
円程度上がる)ということでちょっとはがんばって仕事を覚えたのだが、10月初旬
にまさかの「めまい」をおこし、それ以来約1ヶ月半頭痛とフラツキに悩まされ、仕
事どころではなかった。
さらにめまい発症後、全く別の病気が発見された。
今月初旬に入院、手術をして現在自宅療養中である。
下腹部を切ったので術後はしばらく痛んだ。
今でも中がまだ痛むが、少しずつましになってきている。

僕は占いなどはほとんど信じないほうなのだが、細木数子の六星占術では今
年は中殺界にあたるということを最近知った。
当たっているので笑ってしまった。

そもそも今年は初詣に行かなかった。
今までは欠かさずに行っていたのだったが、今年に限ってなぜか行かなかった。
それが原因と思うことにしよう。

明日はきちんと初詣に行き、家内安全、開運厄除け、健康を祈願してくること
にする。