'04.MAY COLUMN




2004/5/29 第370回目。

 今日は全く知らない人のレコーディングでしたが、受けたのは依頼が知り合いのフルートの尾形ミツルからの紹介だったのと、相手が結構困っていたからという事からでした。実は今でも「池上」という名前は聴いたが下の名前は知らないし、どんな人かも良く分かりません。まぁ、いきなりだったしギャラも交渉して無理やり上げて多く貰ったし俺もツライ中頑張ったから良いかなって感じです。向こうは俺の事知っていた様だからCD出来たらまた連絡が来るでしょう。 しかし今日のレコーディングはツラかった、今までの中でも1番というくらいにキツかった。2曲だったが、両方のソロもと言われたのと結構カッチリしてて非常に長いフレーズを1吹きで何度もやったおかげで最後は疲れてしまいました。(どうせ後で色々切ってくっつけて勝手に完成させるんだから、1つ1つ録らせてくれって感じだった。)まぁ、本人が細かくやるのは嫌いというので頑張って何度もやりました。 ソロにしても本人の望む様なフレーズだったり雰囲気でやらないと録り直しな為、理解してそれを演奏するのに時間が掛かった。(本人も伝えるのが難しい様だったしね。) 本人は結構自分の思いが強いらしく、回りがオッケー出しても本人は「あと何回かやってみましょう」とか言ってましたから。出来上がりがどうなるかは分かりませんが、それだけの物が出来ればと今から楽しみですね。でも、今回はその場で聴くという事をしてなかったので自分の演奏がどうなっていたか不安ですね。 なんたって、人の家の台所で冷蔵庫にテープで譜面を張り付け、足元でネコがウロウロしている中録った物ですから。




2004/5/28 第369回目。

 今日は南青山「エムズ」でデュオの演奏でした。今日は自分の調子がイマイチでしたが、それでも楽しく演奏出来てお客サンも喜んでくれていた。最近は結構リクエストが来て今の所は全てに答えてやっているが、こうしてリクエストが来るというのも店での演奏がお客サンに受け入れられているという事でしょう。そんな感じで今日のリクエストは「アート・ファーマーの曲」という凄くアバウトな物で、申し訳無いんだがアート・ファーマーは聴いていたがオリジナル曲となると全く覚えていなくて(プレシテッジの頃はオリジナルもあった気がするなぁ、、くらいだったもんで)、しょうがないんで「酒バラ」とか「ウィスパー・ノット」とか彼がやっていた有名な曲を代わりに演奏しました。でも、それが良かった様で喜んでくれました。 それから終った後にお店のスタッフからワインを勧められ、出されるがままに色々と飲ませてもらった。それが結構楽しくて、甘いのから辛いの、白いのから赤いのまであって順番に飲ませてくれるから味の違いも結構分かったし、説明もしてくれるから俺にでも分かりやすかった。1番最後に非常に甘いワインが出てきて「こんなのがあるんだ!」という位甘かった。(マズくは無いが喉に来る甘さって感じだった。) こうやって色々飲ませて貰ったおかげで、前まではあまり好きじゃ無いと思っていた白ワインも旨いと思える様になりました。うーん、今までのがまずかったんですな。これがきっかけで、これからはワイン好きになってしまうかもっていう日でした。




2004/5/23 第368回目。

 今日は始めてパナマ帽という帽子を日頃お世話になっている方から頂いた。帽子を貰うのも始めてならパナマ帽の様な帽子をかぶるのも始めてで、始めは全く慣れない感じがしていたが、何度も鏡の前で色々かぶり直したり、いろんな角度で見たりかぶっていくうちに自分なりのかぶり方が出来上がって来た。今まではかぶったとしてもキャップぐらいのもんで、ちゃんとした帽子は生まれて始めての物ですが前から興味はありました。なんかちょっとオトナな感じがしてイイなー、とか思っていたんですがね。こうして人から頂けるとは思ってもいなかったんで非常に嬉しく、早く人前でかぶりたくてワクワクしています。しばらくはライブでも帽子姿での登場にあるんだろうな。それよりも、早く下さった方に見て貰いたいな!帽子に合った服装も考えなくては。いやー、新しい楽しみが増えて来たぞ。H野サン、有難うございました!!




2004/5/13 第367回目。

 今日は本当ならジェームスのバンドのリハーサルがあるハズだったんですが、風邪を引いてしまったという事で急遽前日の電話があり無くなってしまいました。しょうがないんで練習してました。結構英語も喋るから自分の演奏だけじゃ無く、英語を喋るという事の為にも良いリハなんですがね。うーん、残念。しかも来週から東京に居ないそうで、戻って来るのは来月の3週目とかだそう。1ヵ月空いてしまうけど、前回のリハで曲が出来て譜面にも起こしてあるから大丈夫でしょう。(と彼に言っておきました。)きっとまたリハすれば思い出すだろうしね。そんな感じでジェームス君、お大事に!!




2004/5/9 第366回目。

 今日はこのホーム・ページでお世話になっていて何年か前に一緒にバンドをやっていた森サンの結婚式での演奏がありました。結婚式という事で時間が無いから家で早く起きてウォーム・アップを済まし、スーツと金曜に受け取ったシャツを着てホテルへ向かった。人の結婚式だが、森サンのという事でちょっとドキドキした感じで式場へ入った。早速着替えてスタッフと打ち合わせをし、ミュージシャンが少し遅れて全員揃い、軽く森サンと一緒にやる曲をリハをして、、、etcとかやっていたら、(時間が過ぎるのはなんて早いんでしょう)隣の広い待合室の様な所がザワザワし始めた。もう人が集まり始めた様だ。本番では森サンがテンパッテいるハズだからメンバーに森サンの言っていた事を伝え「こんな感じで、ココはこうして貰います」なんてやっていると「えー、ココはこうじゃ駄目なの」なんて言い出す始末で、「ライブじゃ無いんだから」とか「森サンのアレンジで、こうやって貰いたいって言ってたから」なんて無駄なやりとりをしている間に人が集まって来た様だった。「くそっ、俺がテンパッてる」と思った瞬間だった。そしてリハは終了し、森サンと少し話す時間があった。左手薬指の指輪が目立っていて「スゲー」と思ったと同時に、奥サンのウエディング.ドレス姿が奇麗で更に「スゲー」と思った。 それから式が始まり、ちょっと軽く演奏したりしてから最後の方で森サンと一緒に演奏する時が来た。俺達の予想では絶対に森サンがテンパるからと言っていたんだが、全くそんな事が無く、逆に演奏を楽しんでいる様な感じの演奏で聴いていてもイイ感じだし大きな拍手も貰っていた。俺もやっと式に参加出来た様な気がして嬉しかった時でした。 終ってからは翌日からハネムーンという事で2次回も無く、メンバーと食事をして帰りましたが非常にイイ結婚式でした。森サンおめでとう!!




2004/5/7 第365回目。

 今日は以前からお世話になっている方がやっている南青山のオーダー・メイドのシャツ屋サンの所に、作っていただいたシャツが出来たというので受取に行きました。先月に生まれて初めてオーダーした物が出来上がったという事で非常にウキウキしながら店に行き、早速見せて貰うと自分の予想をはるかに上回る素晴しいシャツが出てきてちょっとビックリした。予想ではもっとラフな感じの普通のシャツだったんですが、出来上がった物は凄くキレイなよそ行きのカッコイイ物でした。 「試しに来てみるかい」と言ってくれたんでその場で着てみたら、(あたりまえだが)自分の体にピッタリとフィットしていてスッキリした感じだった。その場にいた他のお客サンも「カッコイイですね」と言ってくれた。そのまま表に出て街を歩いてもイイ位だったけど、着るのがもったいない感じがしたから(ビンボー症だろうか)脱いで箱にしまって貰いました。もしお金に余裕があればまた作って貰いたいなと思ったし、よっぽどのブランドよりもこっちの方が安くて自分に合っているかもと思ったな。これからの時代はオーダーでしょう!(俺の場合はかなりの余裕が無いと無理ですがね。)「K's Papa」サン、有難うございました!! その後、ピアノの三木君が誕生日なのだが近所の「エムズ・バー」でソロ・ピアノという事なんで楽器と共に会いに行ったが、その日は連休明けもあって待てど暮らせどお客サンが来ず結局演奏せずに、店が終った後にバーテンの娘と3人で飲みに行った。 という事で今日はシャツを頂いてハッピーな日でした。はやく人前で着たいなー。




2004/5/6 第364回目。

 今日はジェームス・マホーン・バンドのリハーサルが午後からありました。今回で4回目のリハなんで段々と慣れて来て、バンド始めたての頃から比べたらかなりまとまって来ています。(無駄な部分が無くなって曲として演奏が成り立って来たという感じ。前は今から比べたらただのセッションでしたからね、演奏時間が異常に長かったもんで。) 更に何曲かでメロディーも題名も付けられて、やっとの事で1ステージは出来る曲数が出来ました。なんとなくメンバー各自が「何をして何をしない」等、自分の居場所が段々と分かって来ていて「ココだ」という時に出て後は何もしなかったりしてる。 個人的にはエフェクターも使ってやっているから、たまに効果音的な音でサポートする方に回ってみたりしてる。ジェームスも段々とライブ的なサンプラーの使い方が慣れて来て、こっちが演奏している後ろで色々とやってくれたりイイ感じの曲の終り方も考えていて、バンドの音を大きく左右してくれる様になって来た。ベースの海道サンもトラックのベースに合わせて弾くという普段やらない事をやっていて、そこから少しづつ離れたり戻ったり、全く違う物をぶつけてみたりと自分の場所を主張しているかの様に演奏している。 ジェームスもかなりの上機嫌で、それを聞いて俺達も凄くハッピーだった。あと何回かリハをやり、もう数曲のオリジナルが出来たらデモを作ってライブが出来るでしょう。俺達の想像では凄い事が起こりまくっていて、それをただの想像で終らす事がない様に頑張ろうという気に段々となって来た。今日のリハは良いリハでした!




2004/5/4 第363回目。

 今日は吉祥寺「メグ」にてトリオの演奏でした。前に場所を借りてリハーサルをしたトリオの本番で、リーダーは俺達をブッキングしてくてたオチ君という事になるだろう。彼は今回のライブのプロデューサー的な事をしてくれ、リハの手配から曲決め、さらに飲食も用意してくれて陰のリーダーという感じだった。という事で今日のライブはその「オチ君」企画の「チャーリー・パーカー特集ライブ」でした。 演奏した曲は全て彼が書いた曲、もしくは演奏していた曲(「エンブレイサブル・ユー」等のバラード)で、かなり久しぶりにビバップの曲ばかりを演奏する事になった。だから普段やらないが彼がやっていた曲(「コンセプション」や「セグメント」等)を演奏するという事で、今回は久しぶりにライブの為に曲を練習していました。(個人的には曲を演奏出来る様になるちょっとした目標が出来たんで普段よりも練習に力が入りましたね。) 本番の演奏は結構お客サンも入ってくれたし、リハもやっただけにトリオとしてサウンドしていた。まぁ曲によっては難曲もあり、曲を演奏するというよりは曲に演奏させられている様な感じになっていた。本当にビバップを真剣にやっている人なら自由に自分の演奏が出来るんでしょうがね、冷静に演奏を聴いていると「ただ」曲を演奏しているという風に聴こえてしまう事もあった。 そうなるのが個人的には嫌なので、どんな曲であろうと自分の演奏を心がけました。曲によってはやっぱり余裕が無いから出来なかったが、なるべく回りを自分の演奏の方に近づいて来る様に演奏し、それまでの流れから自分の流れを出す様に持っていった。というか、こうするしか自分の演奏は出来ないという事なんですよね。 だから、終ってから今回仕切ってくれたオチ君が喜んでくれていたのが嬉しかった。 でも、まだまだやる事が多くあり更に勉強が必要だと思わされました。またこんな企画ライブをやってみたいですね。




2004/5/2 第362回目。

 今日はこのホーム・ページを作ってくれていて、社会人として働いているトロンボーンの森サンと会い久しぶりに一緒に練習した。今度ちょっとした演奏で一緒にやるんですが、その為の合わせと練習という物でした。「久しぶりに」というのは森サンとは前に一緒にバンドをやっていて、多分その頃に一緒に練習して以来は始めてだからでした。(森サンがミュージシャンを辞めてからだから多分3、4年ぶりですかね。) 久しぶりに聴く森サンの演奏は最近よく練習していたと言っていた様にナカナカのものでした。そんなに練習する時間は無い様なんで本人的には納得行かない所もあったかもしれないが、俺が聴いた感じではそれでもイイ演奏でした。 というか不思議なんだが演奏は前にミュージシャンとしてやっていた頃よりもイイ演奏をしていて、より自然なフレージングで聴いていても楽しめるものでした。それを聴いていて感じたんですが、たまにコード・チェンジにとらわれて自然なフレージングが出来ない事が良くあるが、もっと耳を使って自分の感じた事を吹かないとなぁと思った。