明治・大正期の農家の女性の服装には、使う色に、年齢によって約束ごとがありました。
いつもかぶっていた手ぬぐいは、40歳までは白地。それ以降は、こいのぼりの柄のうすい
濫色。60歳ぐらいからの女性は、濃い濫色ときまっていました。
農家は、一年中忙しい。
ひとつ屋根の下に住む三世代が協力しなければ、家事や野良仕事はとてもこなしきれない。
おじいちゃん、お父ちゃん、お母ちゃんは田畑に出て、おばあちゃんは家事をする。
女の子は飯炊きや水汲みなどの炊事や子守りを手伝い、男の子は幼いうちから薪や
炭を運んだり、田んぼに出た。
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