
37、人面文把手付陶壺(じんめんもんとってつきとうこ)
唐時代 新疆トルファン・トユク出土
高さ27.5cm 口径8.8cm 腹径16.1cm
胎土は赤味を帯び、口縁部は外反し、頚部は長い。肩は
張らず、注口を有し、平底である。
長頚には人面像を貼り付ける。人面は豊満で髪を頭の後ろ
で束にして巻き上げて高髪を結う。
把手は頚部から胴部にかけて付き、注口は把手と反対側
の肩部に付く。こうした人面を注口部に装飾する造形は、避
邪の意味が込められていてわが国の正倉院宝物の金銅製
水注口にも見られ、そのルーツを辿ることが出来る。
Unearthed Relisc from Xinjiang
37, Pottery ewer withe human mask design
Tang Dynasty, 618-906
P.S
このホームページに掲載している論文は、
三代吉の血縁者の大学での論文をベースに
出来るだけ忠実に公開していますが、
参考資料および、写真等の資料名は誠に申し
訳ありませんが割愛さして頂きました。管理人
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39、泥塑彩色文官俑(でいそさいしきぶんかんよう)
唐時代 新疆トルファン・カラホージャ出土
高さ31.3cm
芯木に泥土を塗った形姿を形押しで、造形し彩色を施した
もの。大量生産のため職人の手仕事だが、顔の表情や髪
などの筆致は手なれて人物の特徴をよく掴んで表現してい
る。長い袍に長靴といった胡風の衣装をまとった文官の姿
が印象的。
高貴な人の供をして黄泉の国で奉仕する文官として、数多
く副葬された俑の一つであり、恭順の姿態を優雅に生き生
きと表し、侍者の内面世界を微妙に描いている。
39,Painted clay figure of civilian
Tang Dynasty, 618-906
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