41、泥塑彩色女(侍女)騎馬俑
42、泥塑彩色文官騎馬俑



Masterpieces of Chinese Arts in the Lushun Museum Collection
Unearhed Relice from Xinjiang


42、泥塑彩色文官騎馬俑
唐時代
新疆トルファン・カラホージャ出土
高さ35cm 幅37.2cm

42,Painted clay figure of civilian on horseback
Tang Dynasty, 618-906

 白馬に跨った、「ぼくとう」(布で造った折鳥帽子)の文官を
表現した俑である。今日の洋服を思わせる狭袖、乗馬用の
上着長靴をはく西アジアの騎馬風俗を具体的に造形した作
品。


41、泥塑彩色女(侍女)騎馬俑
唐時代
新疆トルファン・カラホージャ出土
高さ36cm 幅32.5cm

42,Painted clay figure of moman on horseback
Tang Dynasty, 618-906

 今回展示されたこの種の俑の代表作の一つで、保存状態のみならず、形姿の端麗優美な造形と、豪華な衣装と彩画効果が注目される。高い髪を結い短袖・ズボンといった西域の胡服をまとって、駿馬に乗る唐代のモダンな女性像をとらえている。これらも芯木に泥塑を盛り上げて型で作り出す技法を用いて当時流行した女性騎馬風俗を俑として表現した像。長安の街頭のトップモードがこうしたトルファン地方でも、もてはやされたことがうかがわれる。


49、菩薩像
唐時代 新疆トルファン・ヤールホト出土 縦77.6cm 横56.1cm

49、Remnant of painting. Bod−hisattva
Tang Dynasty, Ink and color on hemp

 麻布に描いた一つの大きな画面の断片で、右側に一体の菩薩の上半身とその光背、右上には壁画の縁飾りに似た図柄と、そこから垂れ下がった瓔珞とが見え、左側には菩薩の光背に接して別の同様の光背の端が見えるから、観音の列像でなければ、三尊もしくは五尊がここに並んでいたと考えられる。
彩色は朱と緑と黒と白であるが、それぞれ濃淡があったようである。
 右側の菩薩には、黒い頭髪を高い髻にゆい、その前面には赤い珠の飾り、髻の上に冠をのせ、その両側には火炎宝珠(cintamani)が飛ぶ。髪の下端は、左右の肩にそれぞれ5本の縮れた束が垂れかかる。顔は白く塗り、眉がかなり上方に描かれ、鼻下には細い口髭をはやす。眉から離れた両眼は、極めて切れが長く、瞳は少し下方に向く如くである。
 右手を曲げて胸の正面まで挙げ、指で数珠をまさぐる。