奈良ホテル(迎賓館)
徒然に奈良PARTU・奈良ホテル



関西の迎賓館として1909年(明治42)辰野金吾によって設計された。
平城京の雅を今に伝える古都の館、奈良ホテル。


管理人 所見
 2003年10月30日と11月5日、2回にわたり奈良を訪ねました。
10月30日は正倉院展と興福寺の宝物展の見学のため、しかし本来の目的は奈良ホテルを訪問辰野金吾設計による建物を見学するのが目的でした。
運良くに写真撮影を許可され、階下フロント、ロビー、ダイニング、階上、階段室、客室、スイートルーム、上村松園の絵画(花嫁)等、数々の美術品など撮影できました。
客室等はここでは公開しませんが、天然材で施工され、調度品家具類も当時のレトロな雰囲気を残すアンチークな物ばかりです。11月5日に訪問した奈良女子大学・記念館とは掲載が後先になりましたが、建造物およびその他の美術品、その一部ですが貴重な物ばかりです。 
                                   管理人。 2003・12・1                            


 辰野金吾(たつの・きんご) 1853(安政1)〜1919(大正8)
明治・大正期の建築家。工部大学校(東大)卒。
イギリス人コンドルに学び、イギリスに留学後、1884(明治17年)
東大に日本建築の講座を設け、1898年東大工科大学長。1902年退官。
翌年、辰野葛西建築事務所を設立。
1905年大阪で辰野、片岡建築事務所を創立。明治期の大建築家。
主建築に1896年日本銀行本店、1914年(大正3年)東京駅がある。



 建物は周囲の環境に溶け込むように、檜材と白漆喰の
壁を用い和風の様式で設計されました。
根の棟には大きな鴟尾(しび)が載せられました。
また、ロビーには鳥居付きのマントルピースを設けるなど
洋風折衷設計を採用しました。


2階の踊り場ホール 所蔵の絵画が、整然・・と展示されています。
吹き抜け・階下ロビーに吊るされた、シャンデリアは当時のものです。

メインダイニング・創業当時の雰囲気があります。



「花嫁」上村松園 昭和10年(1935)
 奈良ホテル収蔵絵画展が平成15年春
奈良ホテルで開催されました。

 主な出展作品
横山大観・堂本印象
福田平八郎・前田青邨
中村大三郎ら約40点

「美人舞妓」中村大三郎
2003年10月30日撮影製作 管理人。
2003・12・1

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