UNCLEおじさんの言いたい放題

5月号

 UNCLEの言いたい放題ってな題名で始まりましたこの連載、機関誌部長飯島さんの無理矢理の依頼でして、元来頼まれたら断れない性格にまんまと乗じられてしまいました。
 さて何を書いたらいいのやら長期の連載ということで統一したテーマを貫くということ等思いもよらず、毎回適当なごたくを並べることになりそうで題名そのものです。
 先日わが社の会員同志が遠距離恋愛&長い春の末、目出度く結婚することになりました。
 二人はわが社の主催する文化学校の音楽部門に4年前に初めて参加し、彼女のほうはともかく男のほうはどうも最初から「ビ、ビ、ビ」ときたみたいで「どうせ振られるだろう」とたかをくくっていたもののうまくやりやがって(失礼)・・・
 そこで今回は趣味を同じくする者の恋愛・結婚考という飯島部長風に「実にどうもいい加減な・..」(御存知の方はものまねで・・・)
 日音協にもご夫婦で音楽やってらっしゃる方達もたくさんいらっしゃいます。
 分類すると
1,音楽を通じて知り合い、恋愛してゴールイン、現在も夫婦して音楽趣味(話は全く違いますがこのゴールインという言葉、目出度いように聞こえますが、結婚してゴール?スタートじゃないのかなアと思いまね、昨今成田離婚等が多いのもこのへに理由があるのかなア)
2,最初は男or女性が音楽趣味で夫唱婦随じゃないですがしだいに影響されて夫婦共に音楽趣味になった人達。
3,最初は1,のケースだったが結婚後どちらかが音楽趣味から遠のいた人達。
4,婚前、婚後通じてどちらか一方しか音楽趣味でない人達。
ちなみに私は4,の例ですが
 1,3,の場合は音楽が取り持った縁ということですが3,の現状はなるようになった。ということで音楽から遠のいたほうに不満がなければまアハッピーでしょうが、1,の場合は生活的には、また趣味的にはどうでしょうか?
 おおきなお世話ですし経験者にはわかりきった話でしょうが、これからという人達のために。
 趣味の世界でいうとどちらもイニシチアヴをとらずにお互いを高めあっていく、というのが理想ですが、世の中そうそううまくいかないのが常でして、腕の差があればあるほどままならぬものです。
 しかも生活そのものの方の主導権というものも介在してなかなか難しいです。
 しかし、壊れそうになった時に音楽という共通項があるのは強いですね。
 趣味(音楽)的にはある程度まではとてもいいように見えますが、共に音楽を提供する立場ですからリスナーのニーズが二人ともわからない、という危険もあります。
 と、ここまで書くといかにもこのケースはうまくいかないと言っているみたいですが、たぶんにやっかみもあります。
 たまに夫婦で共演している場面に指を加えて見ている自分を発見したりします。
 2,の場合は大変理想的で私もタイムマシンでもあれば当時に戻って実践したいところです。
 が、どちらかが相手を指導しているうちはいいのですが、相手がいい素質を持っていながら目覚めていなかった場合等は時がたつにつれての逆転現象に元指導者が耐えられるかが問題ですね。
 4,の場合日々物足りなさが残ると思いますが、ふとした時にリスナーとしての意見が聞けるというのが貴重ですし、相手と趣味が違うというのが日常ですから、どんなことでも常に相手の立場を考慮するようになります。
 男女の関係ではなく日音協の仲間同志では音楽を通じて知り合った仲間ですが、お互いに相手がこちらの趣味を理解してくれないぐらいの気持でつきあえば共通項があればうれしい発見ですし、リスナーとしての意見も引き出せ、年代のギャップも埋められるのじゃないでしょうか?


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