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関東大学サッカーリーグ戦 後期
2011/12/04

閉会式

photo by tsuyumi
text by akinobu

最終順位・駒澤大学12位

コラム  「終わりは始まり」 by akinobu

 4年生にとって大学生活最後の公式戦となった青山学院大戦。結果は2−3の逆転負けに終わった。「今年を象徴する試合」という秋田浩一監督の言葉通り、終了間際に決定弾を許して敗れ、今季リーグ戦を最下位で終える形となった。
 ともに降格が決定した中での対戦だっただけに、青山学院大戦は勝負のことよりも別のことを考えていたような気がする。4年生は“集大成”となるこの試合で、どのようなパフォーマンスを見せてくれるのか。そして、下級生たちに何を残していくのか。90分間、頭の中にはその言葉が充満していた。
 この日の会場である青山学院大グラウンドは、応援席や記者席などはない、ただのグラウンド。ピッチから2、3メートルほど離れたところに並べられたベンチでの観戦となった。私の周りには選手たちの父兄の方々が座っていた。特に4年生の父兄の方々は、我が子の最後の勇姿を目に焼き付けようと、声援を送ったり、旗を振ったり、一言も発さずにただただじっと見守る方もいた。
 試合の展開よりも、選手一人ひとりの姿を目で追っていた90分間。選手を近くで見ていた分、プレーの一つひとつや、表情、指示も見聞きできた。前線では大園祥太が鬼気迫る表情でチェイシングを仕掛け、後方からのロングボールを受ける肝付将臣は誰よりも高く、強く、空中戦で勝とうと必死に体を張る。また、一人で中盤の底を務める山崎紘吉は球際の強さを見せ、大きな声を出してチームを盛り上げていた。最終ラインはこの日も全員が4年生。高さと強さを兼ね備え、正確無比のキックで攻撃の起点となった林堂眞、三宅徹は駒大随一の身長の高さを生かし、献身的なディフェンスを見せていた。サイドでは濱田宙が抜群の走力を披露し、逆サイドでは砂川太志が粘り強い守備から、正確なキックで攻撃を演出していた。難しい試合展開の中での出場となった守備職人・江川昇吾の存在も忘れてはいけない。彼がいなければ林堂を最前線に上げるパワープレーは成り立たなかったのだから。
 駒大らしくないプレー(=ボールを追うことを諦めたり、競り合いに参加しなかったり)をした際には4年生からゲキが飛び、思うようなプレーができなかった選手は本当に悔しそうな表情を見せていた。また、父兄からの「頑張れ」の声に恥ずかしながら手を上げて応える選手もいた。そんな一つひとつのプレーを凝視しながら試合を見ているうちに、90分間はあっという間に過ぎていった。
 だが、有終の美は飾れなかった。頑張っても、頑張っても、勝利はつかめなかった。だがそれがサッカーだと改めて感じることができた。それは選手全員が感じたことだろう。4年生は最終戦でも結果を導き出せなかったが、下級生に対してはそれぞれ“何か”を残すことができたはずだ。今季、4年生が残していったものは“良いもの”だけではない。むしろ、課題や反省点の方が多かったかもしれない。だが私は、残していくものが良いものではない方が、印象に残るのではないかと思う。下級生たちの選手としての成長はもちろん、人間としての成長を促すだろう。自らの弱点を知った人間は必ず強くなれる。
 来季は二部でシーズンを過ごす駒大。もちろん、目標は二部リーグでの優勝、そして一年での一部復帰だ。今季の経験、悔しさ、反省点を、残された選手はいかに糧にするのだろうか。二部は決して安易なステージではない。私はそんな来シーズンの到来を心待ちにしている。青山学院大戦の試合終了のホイッスル。あの瞬間、来シーズンの駒大の挑戦は始まったのだ。

 最後に4年生たちには「お疲れ様、ありがとう」と言いたい。そして彼らがいつか「人生の勝者」になれる日を、心から願う。



林堂眞選手「(4年間を振り返って)4年間短かったですけど、学べたことはいっぱいあります。一番は秋田監督の側にいれて、仲間のため、チームのためにプレーすることを学べたことが大きかったと思います。(主将としてチームを率いた今シーズンの感想は)辛いことばっかりでしたけど、試合に勝った時は嬉しかったですし、そういう喜びを少しでもみんなと味わえたことは良かったと思います。(駒大でサッカーをやって一番身に付いたことは?)プレーの面ではポジショニングの部分です。常にそこを気にしながらやって、少しずつ良いポジショニングができるようになりました。精神面では、辛い時があっても逃げ出さないっていうことを思うようになったところです。(こうしておけば良かったという部分はありますか?)チームが下向きになっている時に、もう少し僕に力があれば踏みとどまることができたと思います。僕の力不足っていうのが一番大きかったと思うので、後悔ではないですけど、そこは露呈されたと思います。(秋田監督について)監督の言っていることは正しいですし、チームでやっていく上で重要なのは監督だと思うので、監督が言っていることを理解できるようになったことが、この4年間で大きかったですね。精神的に成長できたのも監督のおかげですし、もちろん、コーチやスタッフのおかげだと思っています。そのあたりは感謝したいです。(秋田監督から学べたことで一番大きなものは)挫折とかスランプに対して、強く乗り越えるという気持ちを持てたことと、仲間のために頑張ることの大事さを学びました。(これからの駒大に必要なものは)今年hはチームメートがしっかりプレーできていない時に怒れる選手が少なかったですし、力が飛びぬけた選手もいなかったので、そういうところで一人ひとりが言い合いながら切磋琢磨すれば、良い成績が残せると思います。(同学年で支えてくれたマネージャーに対して)すごい支えてくれましたし、4年間一緒にやって、陰の仕事でしたけど支えになりましたし、監督やスタッフからも信頼が厚くて、仕事ができる人なのですごく感謝しています。(応援してくれた父兄やファンの方へ)結果は残念でしたけど、それでも駒大を応援してくれたり、駒大のサッカーが好きだって言ってくれる人はすごくいるので、そういう人たちには申し訳ないと思っています。でもここで見放さないで、次の世代のことも応援してほしいです。負けた試合でも僕らにとっては得るものがすごくあるし、良いところもあるので、そういうものを見てくれる人たちがいるおかげで大学の伝統が続いているのだと思います。なのでこれからも応援を続けていってもらいたいですし、今まで応援ありがとうございました、と言いたいです。(来季からはJ2ヴァンフォーレ甲府に加入するが意気込みは)プロに行く上で試合に出ることが一番だと思うので、一日でも早くその目標を達成するためにも、普段の練習からしっかりとアピールして一日でも早く試合に出られるように頑張りたいと思います」

三宅徹選手「(4年間振り返ってみて)学んだことはいっぱいありました。諦めないことや、秋田監督の“勝つためのサッカー”っていうものを4年間で多く学びました。(今年1年を振り返って)難しいシーズンでした。結果が出なくて、自分たち4年生が全然ダメだったし、それはしっかり自分で受け止めて、後輩たちにはそれを繰り返してほしくはないです。(後輩たちに必要なものは)一番大事なのは気持ちの部分です。自分たちも追い込まれてきたら、勝つことは出来なかったですけど、引き分けとか、ゼロに抑えることができたので。焦ったらそういうことは出来るようになると思うんですけど、それを毎試合出来るようになれば、結果はもう少し良かったと思います。(後輩たちへの言葉は)監督のサッカーを信じて、そして本気になってやってほしいです。(応援してくれた方々へ)本当に感謝でいっぱいです。(今後の活動は)サッカーは続けたいので、チームを探しているところです」