秋田浩一監督「(今日の試合を振り返って)勝って最初の目標を達成できたので良かったと思う。(スコアレスの時間が長く続いたがどのような心境だったか)これを勝てば彼らの人生の通過点かもしれないけど、一つのことを成し遂げるという意味では点数を取って、という話をして中村一貴を出した。速めのボールを入れて、土信田(悠生)か宮崎鴻を早めにキーパーの前に入らせろ、と言った。それがたまたまだが一本だけあってそれが入ったので、良かったと思う。(土信田選手はリーグ戦5戦連続ゴールになったが監督から見て好調の要因はあるか)好調かどうかは僕には計り知れないが、泥臭く一生懸命やっているから良いと思うし、それ以外ないと思う。高さはあるが、もう少し瞬間的な速さやボールを止める場所、シュートに行く速さというのをもっと身に付けないとストライカーとしては厳しい。膝から下で(強いシュートを)打てるようなのがもっとできるようになると、もっと点数も増えると思う。今日も何回かあったと思うが、これからなのでそれを楽しみに期待して、というところ。(総得点46点は暫定で首位だが(駒大の試合後に流経大が47へ更新)得点力の要因はどう分析するか)まず最初に失点も多いからあまり......。でも深井(正樹)コーチが来て、やっぱり彼らの時代も総得点は一番多かったと思う。あとは地道なシュートの練習とかも一生懸命やっているので、荒木(駿太)、宮崎鴻、土信田、あとは下(のカテゴリー)に何人かいるが、それが良かったと思う。そこらへんはやっぱり絶えず努力し続けないと厳しいと思うが、そういう意味では深井の影響は大きいと思う。実は僕もストライカー出身なのでそんなことを言ったらあれだが、一応彼も元得点王なので、そういう意味では刺激や教わることも多くてそれを吸収しようというのもあって良いと思う。(深井さんに攻撃点の指導は預けたという感じか)ほとんど練習は彼にやってもらっている。メンバーや作戦はみんな私がやっているが、僕も歳なのでそのうち。分業してやっていて、やっと上手く行きだしたというところだと思う。(深井さんが練習を見出したのはいつからか)今年からトップチームは全部。(今シーズンを振り返って)何とか復活を目指してやってきて、コロナだったり思うようにいかないことも沢山あったが、学生が真摯に向上心を持って取り組んできた結果。地味だがきっちりやるというのは大事だと思うので、これからも続けていきたい。インカレに関しては総理大臣杯は一回戦で負けてしまったというのもあるので、頂点を目指して頑張りたい」


猪俣主真選手「(今日の試合を振り返って)前半0-0で行ければいいという感じで失点をしないという意識で入った。ピンチもあった中で0-0で折り返せたのは良くて、後半、耐える時間帯もあって苦しい時間帯もあったが、悠生が得点を決めてくれてそこからはチームで守れたので良かったと思う。(勝てば優勝の可能性が残るということで、今季一番プレッシャーのかかる試合だったと思うが)試合前とか前日も緊張したりとかはあったが、その中でも緊張して当たり前だと思ったし、ここまでやって来たからこそその緊張があると自分の中で言い聞かせて心に余裕を持たせようとしていた。結果うまく勝てたので、その緊張も良かったと思う。(終盤までスコアレスの時間帯が続き、焦る気持ちもあったと思うが)自分たちは自分たちのサッカーをやり続けることが強みだったり、一番得点のチャンスが生まれると思っていたので、それを続けようとチームの中で声をかけていた。あとは攻めている時間が長い中で、後ろが簡単に失点をしないように、集中を切らさないでいこうと意識していた。(今シーズンを振り返って)開幕戦で法大に負けて入りは良くなかったり、前期0-5で流経大に負けたりとか苦しいこともあったが、後期は勝てる試合が多かったり、連勝はそこまで多くなかったと思うがコツコツ積み重ねられた結果が今になってあるのかなと思う。どんな形にしろインカレに上手く繋がると思うので良かったと思う。(インカレに向け)大臣杯では初戦で負けてしまって、やっぱりそこが難しいと思うので、初戦から120%の力を出せるように、最後の大会などで悔いのないように終われるように頑張りたい。(チームの団結力について手応えはあるか)(今日も)4年生で試合に出させてもらっているのが9人いて、そこの団結というのはあると思う。他のチームより、チームを思う気持ちだったり仲間を思う気持ちというのは負けないと思っているので、そこは前面に出せていけたかなと思う。(今シーズンから深井コーチがメインで見られていたようだが変化は)去年からそのような形だったが、攻め方の面で前に蹴るだけではなくて前に蹴った後の繋がりだったり、オフェンスに関わる人数だったり入り方というのを色々と教えて頂いた。自分たちは教えて頂いたことを徹底してやることだったり、試合で出せるように意識してやっていた。(攻撃のバリエーションが増えたということか)そうですね。今まではフォワードに当ててその裏とかスペースに走らせたり、サイドの速い選手のクロスというところしかなかったが、細かいパスを入れながら自分たちの武器である頭(空中戦)を使って落とした後にどう繋げるかといったところが増えたと思う。(明大対流経大が引き分けで優勝が決まるが)願うだけだが、今までの自分たちの行動とか、いかに徳を積んでいたかとか、そういう問題かなと自分は思うので、信じて結果を待ちたいと思う」


土信田悠生選手「(今日の試合を振り返って)前半は無得点でチャンスがあったが決めきれなかった。みんなが最後まで粘り、1点を取って勝つことができて良かった。(得点シーンを振り返って)中村一貴が持ち上がったときに目が合って、絶対にクロスが来ると思った。うまく決めることができて良かった。(得点王が見えた試合だったと思うが)自分的には得点王というより、リーグ優勝したいという思いが強かった。自分の点で勝つことができて良かった。(今シーズンの得点力の要因は)深井コーチに細かい部分を教えてもらったり、自主練でチームのみんなに合わせてもらったりしていた。その結果、点を取れていたと思う。(深井コーチの教えとは)細かい動きの部分や、ゴール前の動きを教えてもらっていた。それがかなり結果につながっていたと思う。(猪俣選手は動きのバリエーションが増えたと言っていたが)去年と比べたら、自分たちの中では違うサッカーとまでではないが、バリエーションは増えた思う。(今シーズンのリーグ戦を振り返って)勝てない試合があり、苦しい時期にみんなで練習から頑張っていこうと話をしていた。それが今優勝できる位置にいるということにつながっていると思うので、良かったと思う。(ロアッソに決まった経緯は)進路はロアッソ熊本。3年生の頃にロアッソ熊本のスカウトで駒大OBの筑城さんから声をかけていただき、試合にも何度か来てもらった。夏に練習参加をし、その後正式にオファーをもらい、行くことを決めた。(高校のときのポジションは)中学のときはFW。高校1年は前線、2年ではDFとFWのどちらもやっていて3年でFW。駒大ではFW。(駒大で一番成長したところは)監督に常にボールにいけるような選手になれと言われていた。それは高校の時とは全く違い、かなり成長したと思う。ボールに行くということを監督に教わった。(インカレに向けての意気込み)日本一になるチャンスがある。自分たちが立てたインカレ日本一という目標を、チーム一丸となって取りたい。またここから頑張っていこうと思う」


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第95回 関東大学サッカーリーグ戦【後期】
2021/11/13

第17節 駒澤大学 1-0 筑波大学

photo by Kitada

得点 83分:土信田悠生(中村一貴)

メンバー
GK:松本瞬
DF:桧山悠也、相澤佑哉、猪俣主真、小針宏太郎
MF:江ア巧朗、宮嵜龍飛(76分←飯田晃明)、島崎翔輝(74分←中村一貴)
FW:荒木駿太、宮崎鴻(87分←鷹啄トラビス)、土信田悠生

not use:深澤颯人、會澤海斗、篤快青、上野正騎、仲田瑠、米谷拓海

警告:相澤、宮崎