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東京都サッカートーナメント(天皇杯予選)
2021/05/09

決勝戦 駒澤大学 2-2(延長1-1 PK4-3) 法政大学

photo by Kitada

得点 14分:法大、 51分:荒木駿太、 94分:法大、 110+2分:中村一貴
PK 土信田○ 猪俣○ 荒木× 宮崎○ 篤○

メンバー
GK:松本瞬
DF:桧山悠也(78分←岩本蓮太)、會澤海斗(75分←小針宏太郎)、相澤佑哉、猪俣主真
MF:荒木駿太、宮嵜龍飛(87分←小島心都)、島崎翔輝(延長前←中村一貴)、仲田瑠(HT←篤快青)
FW:土信田悠生、米谷拓海(HT←宮崎鴻)

not use:深澤颯人

秋田浩一監督「(今日の試合を振り返って)東京都の代表になれて良かった。選手は毎週リーグ戦をやっていたし、特に法政はリーグ戦の初戦で3-1で負けていたし、関東の中ではトップのチームなので対等かもしくは走り勝てれば先に自信がつくかなと思ってスタートした。運良く追いつけたし、という感じ。最後まで諦めないでやるというのが一つできたので、今後の試合へのステップアップになればと思う。(リーグ戦の敗戦からどのような反省を持ち帰り、対策を練ったか)ボールを保持する時間は相手の方が長くなると思っていた。特に法政はミドルボールで速く出されて前の選手、それから両サイドが速いのでそこにボールを運ばれてしまうと一対一でやられてしまう可能性があるので。あとはうちとしては、動き出しや予測したり全てにおいて早く準備するということが大事という話はしていた。そういう感じでやっていたので、何本かはやられたがうちの選手たちは(しっかり)やっていたんじゃないかなと思う。(相手の4-1-4-1は想定内だったか)僕らの思っていた通りだったと思う。(その中でアンカーの横のスペースを狙っていくという狙いだったのか)そこまで両サイドはあれだったが、2トップがみんな大きかったので、そこにボールが入ればなんとか。荒木は運動量があるし小さいけどパワーがあるので、そこに繋がればチャンスになるかなという感じ。(今日のフォーメーションは)今日は3-5-2でやった。(後半に宮崎選手と篤選手が入ってリズムが生まれたと思うが)(普段使っている)中盤の江ア(巧朗)がリーグ戦で脳震盪を起こしてしまったので、大事をとって3週間やらせていないので、仲田か篤かどちらか迷ったが上級生なので仲田を使った。ダメだったらすぐ替えるよ、ということを篤にも言っていたので。今日はそっちの方が良かったのかもしれない。宮崎鴻は予定通り。彼もちょっと怪我というか、体はいろいろあるので、先発よりは相手がバテてから行ってくれた方が、もしかしたらパワーを発揮できるのかなという感じなので、ここのところは後から行っている。色々完治すればまた考えるが。(米谷選手を使って宮崎選手という流れは宮崎選手の状態もあってか)前の週のリーグ戦でも1点取ったし、米谷も良かったので。うちの附属から来た子だが、彼も能力はある。土信田、宮崎、米谷と力の差は無いと思うので、力強さなどで言えば(差は)あるが、十分やれると思う。(3年振りの本大会出場だが、3年前のチームと比べて)3年前の方が能力が高い子たちが多かったのかなと思うが、チームとしてはこちらの方がまとまっているし、特に4年生がたくさん出ている分、最後の年だしチームや仲間への思いが強いのではないかと思う。(監督から見た同点ゴールのシーンは)徹底してやってくれていたので、観ている人にとっては悪いと思うがうちのやり方の一つなので良かったと思う。中村一貴はもうすぐ教育実習に行ってしまうので、そういうのもあって一仕事してくれたなと思う。よく決めたし、あそこでよく競ってゴールまで行けたなという感じ。狙い通りというか、駒澤らしい得点だったと思う。(大会を通して評価できる選手は)みんな頑張ったと思う。(トーナメントを通して成長した点は)戦う姿勢や粘り強さは出てきたと思う。それと自分が何をしなければいけないか、自分がどういうプレイヤーで何をすることがチームのためになるかということを少しずつ理解して、自分の良さとチームの貢献度について、多少なりとも分かってきてやってくれていると思う。際立った選手がいないので、余計そういうことを徹底しないとと思う。(本戦ではプロのチームを相手に戦うが)アマチュアにとっては、公式戦でプロとやれるのはこの大会しかない。「プロってすごいんだな」も一つだし「プロとやってこのくらいやれるんだな」とか、色々な感覚を勉強して欲しいし、学んで感じて欲しい」


猪俣主真選手「(今日の試合を振り返って)厳しい試合で、1点取って追いついたが、また延長前半にすぐ決められてしまった。すごく苦しい試合だったが、最後まで諦めないで全員で声を掛け合って、結果勝つことができたので良かったと思う。(駒澤らしさが出た試合だと思うが)最後まで諦めないだとか、球際で戦うだとかそういうところをすごく大事にしているチームなので、苦しい時間帯でも最後までみんなで声を掛け合って、諦めなかった結果が出たのかなと思う。そういうところは駒大らしさが出た。(相手の前線はかなりテクニカルな選手が多かったが)プロ内定している選手や、高校年代でテレビで見ていたような選手たちがいる中で、自分たちがビビって引いてしまうと流れもあっちに行くだろうし、自分たちが勝てれば良い流れの試合ができると思っていたので、強気で挑んだ。(リーグ初戦で法大に敗れた時の感触は)自分たちのやってきたことが出せなかった試合だった。ビビってしまって、ラインも下がってしまって、コンパクトにできずに間延びしてしまったりした。今回は入りがそうなりかけていたが、途中から改善できて、ボールに行くところだったりを合わせることができたので、途中からちょっとずつ良い流れも増えてきて、そんなに簡単な試合ではなかったが勝てたので良かった。(PKの順番は)監督が決めて、6番目以降は自信のある奴らということで自分たちで決めたので、そんなに凝った決め方はしていないと思う。(PK戦の時の心境は)自分たちは自信を持って蹴ろうと言って出て行った。一人ひとり緊張の気持ちはあったと思うが、自分は今までやってきたし自信を持って蹴ろうと思っていた。(3年前の先輩に到達したが)先輩たちが一回ここに来ているので。その次のザスパ草津戦で敗退してしまって、自分もベンチで見ていて悔しい思いをしたので、そのリベンジというところでも、(1回戦の)SC相模原に3年前の先輩の安藤翼さんがいるので、そこも面白いところだと思うし、プロに勝つという目標もあるのでチームとして全力でぶつかってチャレンジしていきたい。(このチームの特徴は)やっぱり強さとかがある。前線の選手は土信田だったり宮崎だったり米谷は高さがあって強さがあるので、そこを活かしてやれれば自分たちの流れでできると思う。走力というところでも、自分たちは練習から頑張ってきていると思っているので、そこが特徴だと思う。(今大会では明治や法政といった格上チーム相手に勝利しているが)法政大学さんは前回負けているので、気持ちで負けないというところとか球際とか走りといった戦術じゃないところで勝てれば、絶対に自分たちの流れにはなると思っていた。明治大学さんの時も格上の相手ということは分かっているので、自分たちが走る、戦うというところを意識してやったことが勝利に繋がったと思う。(明治戦では戦術的に相手をはめていたが)前線から守備に行って前から(ボールを)取れて、良い展開で試合をできていた。自分たちの守備は前線からプレスをかけるというのが前提で、そういうサッカーをしている。戦術というよりはそういうサッカーをやり続ける、徹底するというところで勢いで飲み込めたという印象があった。(今日は気持ちの部分をうまく出せたか)最初の入りはどうかなと思う課題点もあったが、途中とか失点の後に全員が諦めない気持ちとか、気持ちの部分で相手よりも少し優っていた部分が結果に繋がったと思う」


荒木駿太選手「(今日の試合を振り返って)先制された中で、みんなしっかり落ち着いて駒澤のサッカーをやれていたと思うし、それで後半に1点を返すことができた。それでまた決められても最後まで諦めずに戦ったということであの同点があったと思う。(後半はペースを掴めていたが、ピッチ内の感覚としては)特に後半は結構押せ押せで行けていた。ずっと点は狙っていたので、久し振りの点だったし、上手くコースに行ったので良かったと思う。(得点シーンを振り返って)宮崎鴻とワンツーをして、最初は右脚で打とうと思ったが自分の体勢や相手を見て、左側が空いていたので。左側に持ち込んでシュートというのは最近練習でしていたことだったので、練習通りになったかなと思う。(試合後の涙が全てだと思うが)みんなに感謝しかない。自分が(PKを)外してめちゃくちゃやばいと思っていたが、キャプテンだったりみんなの「大丈夫、絶対勝てるから」という声もあってあの勝利だったので、自然と涙が込み上げてきたという感じだった。(延長戦で勝ち越された時の心境は)少し落ち込む人もいたが、キャプテン中心に「大丈夫、俺たちの方がやってきたから」という声をかけていた。雰囲気的には開幕戦の法大戦より良かったと思う。(リーグ開幕戦の法大戦の感覚は)個人としてはそんなに調子も良くなくて、チームとしても変な失点が多かった。そんなに崩されて、という失点ではなかったがミスとかがあった。そこをしっかり改善して、今日は駒大らしく気持ちを強く持って戦えた。(110分で2度追いついたが要因は何だと思うか)みんなが駒大らしく、チームのために仲間のために走ったから、それだけだと思う。(本戦は駒大OBの安藤翼選手のいるSC相模原と戦うが)駒大の先輩がいるということで、みんなめちゃくちゃ燃えている。プロとできる試合も天皇杯しかなくて、プロにも駒澤のサッカーが通用するということを示していきたいと思う。(近年は天皇杯での大学勢の快進撃が注目されているが)駒大らしくサッカーをやれば、絶対にどのチームにも良い勝負ができると思うし、プロにも勝てると思うので自信を持ってやっていきたい。(1年生から試合に出ている荒木選手から見て、例年のチームと今年のチームの違いは)去年も勝ててはいたが、atarimaeni cupとかには行けなかった。去年は(薬真寺)孝弥さんが点を取っていたが、今年のチームは土信田も宮崎もサイドの島崎も、点を取れる選手がいっぱいいる。そこは強みだと思う。(天皇杯本戦はさらに注目度が高まるが)自分はプロを目指しているので、天皇杯で活躍して、チームも勝てていければ良いなと思う」


中村一貴選手「(同点ゴールのシーンを振り返って)正直あまり覚えていない。日頃の練習からFWが競った後のこぼれ球を狙って、ひたすら行き続けると言った練習を自分がBチームの頃からずっとやっていた。今はいないが、岩本コーチというコーチがいて、その人に本当にお世話になった。鍛えられたので、ああいう部分では相手より先に反応して前に行くというところで自然と体が動いた。こういう舞台で結果を残せてとても嬉しい。(延長後半からの出場だったが、どのような気持ちで入ったか)とにかく流れを変えないと、という気持ち。自分が良いプレーをするというよりも、とにかくチームに勝って欲しかった。自分が入って流れが変わって、チームが勝つということをとにかく意識して、声を出したり守備をしたり自分にできることをやろうと思った。(決めた瞬間の気持ちは)本当に嬉しかった。チームのために自分が少しでも力になれたら嬉しいと思って戦って、(得点直後は)ベンチメンバーのところに走ったし、チームという感覚が強かった。本当に勝てて良かった。(怪我はいつしたのか)その前のプレーで相手選手が僕に寄りかかった時に膝が内側に入って、そこからずっと痛かった。ボールがこぼれてきて、蹴ったら痛いだろうなと思ったがとにかくゴールにねじ込もうという感覚でシュートを決めた。入った後は動けなかった。シュートを打った後に更に(痛くなった)という感じ。(PK戦は蹴れなかった感じか)蹴れなくて、もし(順番が)回ってきてしまったらあれなので、抜けますというふうに言った。(大学でのゴールはいつ以来か)初ゴール。(試合に出たのは)7試合目くらい。去年リーグ戦に少し出させてもらって、今年はリーグ戦1試合。(その経験を活かして今年どのようにやっていきたいか)チーム目標でインカレ日本一というのがあるので、そこをぶらさず、言うだけなら簡単だが行動も共に着いていけるように。日本一と言ったからには日本一になれるようにみんなで行動して、練習から意識高くやっていきたい。それに向けて天皇杯で東京都代表になるという目標は叶えられたので、これで満足せず目標を一個一個叶えて、最終的に今年最後のインカレでチームの集大成を見せられれば良いかなと思っている」