| その112 こりゃ満点!-2 |
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天麩羅の合間合間に食う関鯖刺、銀鱈粕漬けも堪らなく美味い。 これでもかって位、脂の乗った両雄。
今や希少のギンポーを若手が割いて持ってきた。
居酒屋には、通いつめる事で喰えるモノがある。
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| その113 見せるんだったらサ |
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微酔いのまま、創作系居酒屋に傾れ込んだ。 全席掘り炬燵でぐるりとキッチンを取り囲み、従業員の動きが手に取るように分かる。 早速、気になる焼酎の利き酒セットを注文した。 芋、黒糖、麦など5種の蒸留酒が並んでいるが、コレといって美味い酒は見当たらない。
長野の水尾は、キチンと仕事をする真面目な公務員の味わいで、
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| その114 さらば青春(淋) |
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仕事が終わり、我が店の従業員の送別会をする事にした。 思い起こせば一年程前、何も解らずずっと緊張していた無口な女の子が、今や頼れる一人前の従業員。 生ジョッキを次々に空けながら、思い出話に花が咲いた。 田酒をチョコチョコやり出す頃、やっと落ち着いて彼女の表情を見れる様になった。
今までお世話になりました‥そう言い残すと、彼女は我々の前から立ち去った。
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