■バジル

僕の個人的な思い入れかもしれませんが、イタリア料理を作る時絶対欠かせない調味料です。それだけに、イタリア料理をよく作る我が家では最も消耗が多いスパイスです。その使い道ですが、基本的にはどんな調理方法でも使えます。煮込み、ドレッシング、パスタなど特に種類は問いませんが、特にトマトやチーズを使う時に入れるとよくあいます。また、イタリア料理に限らず、トマトベースのカレーなどに入れても美味しいです。
その匂いも味もそれほど強くないのですが、その分気軽に使えるので初心者には向いているといえますね。入れるだけでイタリアな感じが簡単に出せるので、イタリア料理をよく作る人でまだ持っていない人は買ってみましょう。
入手方法ですが、乾燥タイプの物であればたいていのスーパーに売っていると思います。ちなみに我が家で使っている物はS&Bの乾燥タイプで、一瓶(5g)\300で手に入ります。それと比べると生の物はなかなか入手できません。かく言う僕も東京の輸入食品店以外で見た事はありせん。もしどうしても欲しい場合は、大都市のデパートなんかのイタリアフェアを狙ってみるのがいいと思います。また僕はやってませんが、バジルの種は結構そこら辺で売っているらしいので、自分で栽培できるらしいです。ガーデニングの得意な人は試して見ましょう。

■パセリ

完全に仕上げの飾り用と考えてもらってかまわないと思います。刻んでみたりすると意外に匂いがきついのですが、実際にスパイス(ハーブ)として料理に用いるにはちょっとパンチが弱いんですね。
で、使うときはそのままか、もしくは細かく刻んでパウダー状にして振り掛けて使います。そのまま使う場合はほとんど香りが出ないと思うので、まさに彩りのために使われる事になります。良くあるのは生でソテー料理の付け合わせになったりするパターンですが、油で揚げたりしても結構美味しいです。
そのまま使うのに対して細かく刻んだ場合は、少し香りが出るので臭み消しや隠し味(香り?)的な使い方ができます。とは言っても実際の効果は微々たるものだと(少なくとも僕は)思うので、スープやシチュウ、ドレッシングのアクセントとして用いられる事が多いとおもます。
また、市販されているパウダータイプのパセリですが、実はこれ自分で作れるんですよ。まず旬で安い時などにパセリを大量購入し、電子レンジを駆使して徹底的に乾燥させます。その後茎などを除いてから、パセリをビニール袋に入れて手でクシャクシャにすれば、パウダーパセリが出来上がります。ただし生のものに比べて香りは全くと言って良いほど期待できないので、本当に彩り用と考えましょう。

■バター

洋風の味付けをする時に使うのがメインの調味料です。具体的には、洋風のソテーもしくは炒め物を作る時にフライパンにしいたりして使います。他にもオーブン料理を作る時に容器に塗ったり、いわゆるルーを作る時に小麦粉と一緒に炒めたりします。あと洋風のお菓子作りには欠かせないですね。
味的には植物性の油に比べてコクがあり、バター独特の香りなどがその特徴です。ただ植物性の油と異なりあまり強く加熱すると焦げてくるので、特にフライパンにしいて使うような場合は火加減に気をつけましょう。
売っている場所ですが、日本国内であれば入手困難という事も無いし、また種類も無塩バターなどがあるくらいで選択の余地もないので悩む事は無いと思います。普通に店頭に並んでいる物を買ってきて使ってみましょう。

■パプリカ

真っ赤な色が特徴的なスパイス「パプリカ」ですが、実は僕が初めて買った「スパイス」でもあります。そんな訳で最も長く使っている調味料の一つなわけですが、実は調味料としての実用性は低いんじゃないかと思っています。
手につけて舐めてみると分かりますが、味は殆どありません。強いて言えばトウガラシ(緑色の物)に近いようなごく薄い味がします。匂いの方も特に無く、料理の味付けよりも色付けという側面の強いスパイスだと思います。実際僕は、ドレッシングや洋風の煮込みに入れて色付けに使ってますし、ピザやサラダ、スープなどが完成した時に最後に一ふりしてカッコつけて(?)みたりするのにも使ってます。そういう意味では一振りするだけで料理が美味しそうにみえるという便利なスパイスではあります。近所のスーパーに行けば、S&Bの物だと\300くらいで売っているので、自分以外の人に料理を作る事が多い人(きれいに料理を作りたい人)は買ってみるといいと思います。

■バルサミコ酢

イタリア料理が大好きな人なら、まず知らない人はいないと言われる調味料です。いわゆる穀物酢とは違って酸味が柔らかく(と言うか、あまり感じられない)ちょっとこくが強いのが特徴です。
使い道ですが、サラダに直接かけてドレッシングの代わりにするのが最も簡単です(油無しでイケます)。また揚げ物にソースの代わりにかけても美味しいです。他にもステーキソースやスープの味付けなどに使えるのが特徴です。というのも加熱すると酸っぱさが全くと言って良いほど無くなり、代わりに甘みやこくのある味付になります。このこくを利用すると、簡単に本格風な感じを出せるので、ちょっと洒落た雰囲気を出すのに最適です。
入手ですが、最近はイタリア食材を置いている所が増えたし、国内メーカーが輸入物を自社ブランドとして発売しているものもあるらしいので、意外に近所のスーパーなどでも手に入ると思います。用途がかなり広い調味料なので、少し調味料に変化をつけてみたいと思った時に最初に試して欲しい一品です。