■材料の下準備に必要な物

とりあえず、まな板、包丁、ボウルの3つがあれば、たいていの料理の下準備は出来ると思います。では個別に解説していきます。

1.まな板

これはなるべく大きい物を選ぶといいです。小さいまな板がなんで良くないのかと言いますと、切り終わった素材をいちいちまな板からどこかへ移さないと次の素材を切れないからなんですね。まあ切ってしまった素材は盛り付け用の器や鍋に移せば邪魔にならないので、細かい事気にするんだなぁと言われればそれまでなんですが、実際料理をしてる最中にそういう事に気を使わなくてはならないのは結構面倒くさいのも事実なんですよね。他にも素材を切る事で発生するごみもいちいちごみ箱に捨てなくてはならないですし、小さいまな板は何かと不便です。まあこの辺は実際使ってみた人がどう思うかだと思います。参考までに、僕が使っているまな板はだいたいA4サイズのものです。
また、まな板の材質についてはあまりこだわる事はないとおもいます。普通に水で流して干しておく分には、木製でも樹脂製でも特に差はないと思います。

2.包丁

万能包丁が一本あればいいと思います。最初は用途別の包丁なんて持っていても使い分けることが出来ないし、長い間料理をしたとしても用途別の包丁が必要な状況って言うのはあんまりないんですよね。ちなみに僕は自炊を始めてから4年間、ずっと菜切り包丁でしたが、あんまり困る事はありませんでした。まあ菜切り包丁だと先が尖ってないので、魚などがおろしにくくて面倒くさかったですけどね。ちなみに果物ナイフで料理を作るのはかなりつらいので、それだけはやめておきましょう(経験者談)

3.ボウル

これは結構選ぶのが難しく、電子レンジに入れて使う事があるなら耐熱ガラス製を、そうでないなら金属製を選ぶのがいいのではないかなと思います。ただガラス製の物は重いので、電子レンジにいれるときは食器などで代用すれば無理に選ぶ事もないと思います。究極を言えば、大きな皿とかで代用すればボウル自体を買わないで済ます事もできます。ただし米は磨にくいですが…。同様の理由であまりにも小さいもの(だいたい直径20cm以下)も食器で代用できるので、購入する意味はないと思います。

■材料を加熱するために必要な容器

素材はそのままの形では加熱できません。特に水や油を介した加熱(よーするに煮たり揚げたりする事)ではまず入れ物が必要です。

1.鍋

レトルト食品や電子レンジ食品(いわゆるチン物)等に頼るなら別ですが、一応鍋のたぐいがなくては加熱料理は出来ません。ひとまず、フライパン、雪平鍋、寸胴鍋、中華鍋の中からまず一個だけ選んで手に入れましょう。調理の説明の所でも書きますが、まず一種類の鍋を使いこなせるようになったら次のなべを買う、というやり方がいいと思います。たいていの場合、鍋が何種類もあっても使い分けている意味がない事が多いので、特に鍋を新調しようという人は一個だけ選ぶのをオススメします。もちろんはじめからいろいろ持っていたりするならば無理に一つに頼る事はありませんよ。
ちなみに初心者の人が買うのに一番のおすすめは、「ちょっと深めのテフロンのフライパン」です。これがあれば焼き物、炒め物、煮物、とだいたい何でも作れます。しかも手入れが超簡単(お湯で流してティッシュでふくだけ)だし、それに最近は価格が安い(ちょっとしたバーゲンで探せば\1000くらい)ので、初めて鍋を買おうって人は是非選んでみてください。

2.やかん

仮に台所の蛇口からお湯が出るとしても、やかんは用意しておきましょう。スピーディーな自炊をしようとした場合、料理を始めると同時にお湯を沸かしておくといろいろな用途に使えてとても便利です。食後のお茶やコーヒーなどのために使えるほか、フライパンや中華鍋のお手入れに、茹で卵やレトルト食品用の鍋に使えたりします。また蛇口からお湯が出ないような台所の場合は、食器を洗うのにも使う事ができます。この辺は各項目に書いてありますので、そちらを参考にしてみてください。もちろんいろいろなアイデアを自分で考えてみるのも楽しいですよ。

■材料を加熱するために必要な道具

上に挙げたものだけでは加熱料理は出来ません。そんなわけで幾つかの必要な小道具について書きます。

1.菜ばし

これはいかなる加熱料理を作る場合にも、絶対あった方がいい道具です。なんでかと言いますと、加熱調理をしている最中に火傷をせずに素材をいじることが出来るからです。実は普通の食事用のはしで代用する事もできますが、油を使った料理なんかでは長さが足りなくで火傷しやすいので、そんなバカバカしい目にあってもしょうがないので絶対買っときましょう。ある程度の長さがあれば問題はありませんが、間違っても金属製のものなんかは買わないようにしましょう。長さがいくらあっても火傷する可能性がありますんで。

2.おたま

水分の多いスープなどの料理には欠かせない道具です。また調味料を計ったりするのにも使えるので、あると結構便利だったりします。大きさはや形はいわゆる「普通」のものであれば問題はありませんが、中華料理しか作らない人は柄の長い物を選ぶと本格的な感じがします。ただ、火傷しにくい事以外はのメリットはあんまり無いと思いますがね。また新しく買う場合なんかは、おたまに満タンに入れると何ccになるかをチェックしておくと、調味料を測る場合なんかに使いやすいのでとても便利です。是非実行してみましょう。もちろん買ってから容量が分からない場合なんかは、水などを満タンにしてそれを計量カップなどに注いで測ってしまえばOKです。

3.ざる

これは、米を磨ぐ時や茹でた麺類の水切りをする時なんかに使います。大きさは、ボールに丁度収まるくらいのものにしておくと米を磨ぐ時に重ねて使えるので便利です。また、素材に関しては金属製、樹脂製でもあまり変わるところはないので適当に選んでも構わないと思います。それと最近は足がついているものが多いのですが、これは特に必要と言うことはないうえに、実はかえって邪魔だったりすることもあるので、ある無しは好みで決めてもらっていいと思います。

4.フライ返し

うーん、これは上の3つに比べてあんまり使わないんですが、形が崩れやすい焼き物(フライパンで焼くオムレツ、ソテー、目玉焼き等)を作る時に必要です。特にテフロン鍋の上で使う場合は、加工面を傷めないように樹脂製の物を選ぶ事をお勧めします。