お買い物にこだわってみましょう。
料理の材料を買う時に、皆さんは一度にどのくらいの量を買うでしょうか?。バーゲンセールの時に同じ品物を大量に買ってしまって、腐らせてしまったりした事はなかったでしょうか?。安い物を見ると衝動的に大量購入してしまう僕としては、「一度にどれくらい食品を買ったらいいのか?」っていうのはずっと悩みの種でした。
で僕なりにいろいろ試した所、結局たどり着いた結論は「安い時に買えるだけ買うのが良い」でした。当然やみくもに買っても良いのではなく、材料の保存期間を考慮する必要があります。その具体的な方法についていかに書いていきたいと思います。
まず材料を、こまめに買った方が良い物とまとめて買った方が良い物の2種類に分けて考えてみましょう。
上でスーパーマーケット等での値引きについて書いたので、それをもう少し書いてみたいと思います。
自炊を目指すものにとって、閉店間際の値引きというのはかなり魅力的に見えると思います。たいていのスーパーでも、閉店間際の値引きは3割引きくらいにはなりますし、僕の家の近所もスーパーでは時刻によっては半額以下になる事もあります。つまり、うまく利用する事で、まとめ買い以上の食費削減効果を持っていると思うんですよ。
しかし、これらの値引き商品は、ただ単に安くなるわけではありません。安さの代償として、消費期限が当日限りだったりする事が多く、大量に買ったりすると食べきる前に消費期限を過ぎてしまう事も多々あるわけです。
しかし、賞味期限を過ぎたら本当に食べられないんでしょうか?。つまり、もう少し工夫する事でこれらの素材をうまく保存する事ができるんじゃないかな?、と考えてみたわけです。
その他に細かいコツとしては、コンスタントに素材を消費していかないと、いくら冷凍などで保存期間を伸ばしているとはいえ味が落ちるので、気をつけなければならないという事があります。特に冷凍している素材っていうのは、解凍する手間がかかる事と、長期の保存が効く事から、使用が伸ばし伸ばしになりがちです。消費期限ぎりぎりの素材は冷凍していても品質(特に味)の劣化が顕著なので、とにかく古い順にどんどん使っていきましょう。
またあまり無いですが、スーパーなどでは在庫処分セールなるものを行う事もあります。これはつまりどういう事かというと、あんまり売れなくて倉庫に貯まっている製品や、新製品の発売に際して旧バージョンの製品を売り払ってしまおうなど様々な思惑で行われます。この特別セールの場合、たいてい消費期限に関係無くスーパーの都合で価格が設定されるため、非常にお買い得になっています。そんなわけで、こういう値引き商品を見つけた場合は、買えるだけ買ってしまいましょう。
こんな感じで、スーパーなどで閉店間際にやっている値引きは、実はかなり利用価値があるという事が分かっていただけたでしょうか?。どんどん利用して食費をうまく削っていきましょう。
素材や道具にどれくらいお金をかけるかっていうのも、自炊をする人にとっては永遠の課題だと思うんですよ。食費は安い方が良いにしても、まずい料理は食べたくないというジレンマに陥るわけですからね。それに材料と調味料へのお金の配分も悩みの種です。これらに対する考え方は多分個人差が大きいと思うので、これから書く内容は私の個人的な見解だと思って読んでくださいね。
まず、限られたお金を有効に使うにはまず道具に関してそれが「必要かどうか?」という事を重視して考える必要があると思います。例えば、これから料理を始めようという人は「料理が出来ない」わけですから、多くの種類の道具をそろえても絶対使いこなす事は出来ないって事とかは、ちょっと考えてもらえばすぐ分かる事ですよね。という事は自分が使いこなせない、もしくは使いこなせるようになりたくない様な道具は絶対必要ないわけです。
こんな風に考えてくると、料理に使う道具に関しては、最小限に必要なもの(【初心者編】の「1.何はなくとも必要な道具達」に書いてあります)を除いて他の道具は必要になったら買う。という方針が一番良いと思われます。
また、料理道具って物はたいていの家庭、また一人暮らしの台所で余っています。いろんな理由で使わない鍋や、食器って必ずあると思うんです。新しく料理道具を購入しようという人は、まずその道具を手に入れるにしてもお金を払わずに手に入れる方法があるんじゃないかって事にも心を砕いてみる価値はあると思います。大抵の場合、そういう道具は使い勝手が悪いだけで使われないって事よりも、同じ道具がすでにあったり料理そのものをしなくなったからという理由で使われない事の方が、多いんではないかと思っているからです。
上記の事などにより、調理道具は対費用効果が素材よりも低いと考えられます。素材はそれこそ価格が直接味に影響します。しかし道具にかけるお金は、その道具の使い方次第でその効果を発揮するかどうかが別れます。先ほど書いた事と重複しますが、結局のところ使いこなせない道具にお金をかけてもその効果は全くと言っていいほど無いと考えられるわけです。したがって、料理に使う道具にかけるお金は必要に応じて最小限にとどめ、残りを素材にかけるべきだという結論に達するわけです。
まず、調味料の方は長期にわたって使用するため、素材にお金をかける場合と比べて少々の出費で大きな効果をあげられると考えられます。しかし、素材そのものの味をストレートに出す調理方法(刺し身や湯豆腐などの、味付のほとんど無い料理)を用いる場合、調味料にかけた費用はその効果をほとんど発揮する事はできません。
僕はここでジレンマに陥ってしまいました。調味料と素材どちらにお金をかけるにしても、必ず効果的とは言えないわけです。このままでは結論が出ないのという事でちょっと違った観点から考えてみました。
まず、素材VS調味料という対決の図式では、効率的なお金のかけかたは発見できないのではないか?と考えてみました。素材の中でも、高価なものを買わないと絶対美味しい体験ができないものと、安価なものを買っても味付や調理方法を工夫すればある程度美味しく食べる事ができるものがあるのです。
これらを分けるポイントはどこにあるのでしょうか?。先ほどの文章を良く読んで考えてもらえば分かるのですが、ある素材をよく味付して料理する場合、もしくはよく加熱して料理する場合は、素材そのものの味(=品質)が完成した料理の味に影響する事が少ない、という事がそのポイントとなるわけです。具体的に例を挙げて書けば、豆腐を買うにしても冷やっこや湯豆腐の場合(つまり、味付や加熱をそれ程行わない場合)は豆腐の味が直接料理の味を決めます。しかし同じ豆腐を使うにしても麻婆豆腐なんかの場合(つまり、味付や加熱をしっかり行なう場合)は、豆腐の味よりトウバンジャンや砂糖、醤油などの調味料の味がより直接的に料理の味を決定するわけです。すなわち素材VS調味料という図式は、素材の味を生かすかどうか(=調理方法)によってどちらに軍配が上がるかが変わるのです。
そういうわけで、一般的にはどんな事が言えるかを以下にまとめてみました。
基本的な自炊生活においては、調味料にお金をかける(=加熱や味付をしっかりする料理をより多くおこなう)ほうが食費が安く済み、かつ比較的美味しい料理を食べる事ができます。しかし素材の味が料理そのものの味に大きく影響を与える料理をする場合が完全に無いとも言い切れないと思います。そのような料理では素材にお金をかけるべきなわけです。
ただしそのような料理は食費効率を悪化させるため、食費を低く押さえたい場合はしょっちゅう行うべきではないと考えられるのです。かくいう僕も、とりあえず普段どんな料理を食べているか?という事を考えると、季節によって異なる事を考えても基本的には加熱料理が多く、素材の味をそのまま生かすような料理はあんまり食べません。
蛇足ですが、調味料の中でも使用状態によってお金のかけかたは変わってきます。僕個人としては、醤油や味噌など味付のメインになるものにはやはりお金をかけるべきなのではないかと思っています。しかし、醤油や味噌のようなしょっちゅう使う調味料にお金をかけると食費が上がるではないか!と考える人もいるとは思います。まあでも先ほど書いた通り、何度も使うものは一回あたりのコスト差がそれほどでない事を考えれば、毎日美味しい思いができる分だけしょっちゅう使い味付のメインになる調味料にお金をかけた方が、お得なんじゃないかなぁと僕自身は考えてるわけです。
逆に滅多に使わないような調味料は、それが家にある事自体が貴重なわけでそれ以外のメリットはないわけですから、過剰にお金をかける必要はないと考えられるわけです。また、そういう調味料は完全に使い切らないうちに賞味期限を過ぎる事が多いのも、お金をかける必要性を感じさせない理由の一つと考えられたりするわけです。たまに美味しい思いをするより、いつも美味しい思いをしていた方がいいですしね。