あとがき

グノン姫

マレーシアの民話は、王族の話が多いのですが、今でもマレーシアには州ごとに王様がいるというお国柄ですから、

いろいろな王様やお姫様の話が沢山あります。民話という形で残っているものなので、一つの話としての一貫性があまり

ないお話が多いのですが、お話そのものは、とても興味深いものがあると思います。このお話の、元の題は

「プテリ・グノン・レダン」といいます。プテリはお姫様という意味ですので、「グノン・レダン姫」ということになります。

「グノン」というのは山「レダン」というのは黄色みがかったという意味です。黄金の橋で、金色に光っているということでしょ

う。名前に物語を暗示するような名前が付いているのです。このお話のグノン・レダン姫は、この世の者とは思えない

美しいお姫様で、魔法も使えますし、やはり、この世の者ではなかったのでしょう。人間と結婚できるはずもないのです。

王様からの求婚を断るためにいろにろな難題をふきかけたりしますが、日本のかぐや姫を思わせるところがありますね。

世界の民話には、何かしら、共通したところがあるもので、興味深いところです。

 

 

 

Miki

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