2月14日 ☆ 久々の東京♪
久々の東京到着は朝の7時すぎ。今回の夜行バスは神戸で乗ったときはシートまでヒンヤリ冷たくて、
夜行バス慣れをしてるあたしは、早速コート以外に羽織れるものをお布団がわりにして空気枕を
ふくらませて寝に入った。夜中、妙な暑さを感じて目がさめると、乗ったときとは打って変わって、
暖房がきつくて暑くてたまらないっ。窓とか開けられないやつだし、仕方ないからトレーナーとか、
脱げるものを脱いでTシャツになって、さらに結露しまくってる窓に腕をあてて涼しさを得る。
ここんとこ体調がいまいちスッキリしてないから、用心しないと風邪ひいちゃうっ。そんなあまり快適と半言えない夜行バスで、
あまり眠れずに東京へ着いた。このごろは夜行バスで知り合った人と朝食を食べる習慣があったのだけど、
今回はそんな出逢いもなく、あたしは新宿に着くとすごすごと、ホテルへ向かい、荷物を預けたあと、
3時までの暇つぶし。いつもなら、誰かしら友達とかと約束があるけど、今回は6時ぐらいまで何もない。
ホテルがチェックインできる3時まで、何が何でも一人でつぶさなきゃっ。
ホテルは駅から徒歩15分か20分。荷物を預けて顔とか洗ったりいろいろしてて、駅の近くに
戻ってきたのは朝8時半ぐらい。まだあんまりお店も開いてなさそうだから、早朝から開いてるファーストキッチンで
一人で朝ごはん。1時間ぐらいつぶせるかしらん?と思いきや、眠気がおそってきて、15分睡眠を
何度か繰り返して10時半。朝早いし、3階席の禁煙席。そんなに騒がしくもなく、そして、店員産が
常に何かお掃除をしてるので、何かあったらお願いできそうで、結構、安心。関西よりも東京の方が、
「目の不自由な」あたしが一人でウロウロしてもびびらずに普通に対応してくれるように思えるのは何故だろう?
きっと、人口が多い分、視覚障害の人も多くて、その分、なれているのかしらん?よく関西の人は
「東京は冷たい」とか言うけど、あたしはそんなには思わない。お店はそこそこ親切だしね。そりゃ、
たまには例外もあるけどね。たーくさんの人間が、いろーんな人間が集まる場所だから、いろいろに
対応してくれる街・・・白杖を持ってないで東京へ来てた頃にそんなのを感じて以来、あたしは、
東京は結構好きなのさっ。
さて、まずはどこへいこうか?あ、そうそう、今回、結構、性能の良いカメラをもってこようと
思っててフィルムだけ入れて本体を忘れてきてしまったあたしは、迷いに迷ったあげく、使い捨てカメラを
買うことにした。新宿にはヨドバシカメラがあったはずっ。とりあえず、お気に入りの牛タン屋さんの位置を指差し確認してから、
カメラを探そうと思ってたら、一人の男の人が声をかけてくれた。牛タン屋さんの位置を確認したあと、
その男の人に手伝ってもらって、お店を探し、使い捨てカメラを買った。
一緒にお店を探してくれたその人は、駅の方向がわかる所まで連れて言ってくれた。結構、親切な人だった。
それから高田馬場に行って日本点字図書館に向かう。電車に乗るときに声を掛けてくれた女の子に
「東京みやげって何があります?」と聞くと「んー、新宿の地下のどこかに東京バナナとかいうのが
あるらしい」と教えてくれた。このあと、あたしはサザエさんの人形焼を探す旅もしなければならないのさ。
とりあえず、点字図書館に立ち寄る。神戸で盲人用のグッズを見るよりも種類が多いので、あたしは東京へ
来て時間があると、必ず暇つぶしにここに立ち寄るのだ。もう何度目だろう?「すみませーん」と声を掛けると、
「あ、関西からの?大阪でしたっけ?」とか言われた。やっぱ、行くたびに「なんか面白いものありますかあー?」とか
言う変わった女はあたしぐらいかしらん?
さて、次は東京駅へ向かう。ボイトレの先生に「何かお土産いりますか?」と聞いたら、「サザエさんの人形焼!かつおの顔が見てみたい」と
リクエストを貰ったので、探しに行こうっ。こんなに何度も東京へ来ているのに、東京みやげなんて、
考えたこともない。たまには探すのも楽しいかも?どこに行けばあるのかはわからないけど、とりあえずは、
東京駅へGO!!このごろ夜行バスで移動するので、東京駅なんて久しぶり。駅の構内だけでも、
とってもとっても広いのね。とりあえず、新幹線のりばをさがしてウロウロ。そしたら、新幹線の改札のあるフロアーで声をかけてくれたおじさんが一人。
「何か手伝いましょうか?」「すみません、ここらへんにサザエさんの人形焼とか売ってるトコ知りませんか?」
おじさんは傍のお店の人に聞いてくれて、連れていってくれた。「ごめん、電車に乗らなきゃいけないから」「ありがとうございましたっ」
さてさて、サザエさんの人形焼には何種類かあって、磯野家のカケイ図が書いてあるのが人気らしい。
でも、やっぱ、顔がわかるのの方が面白いよなあー。自分がもう見えないから、どれを選んで良いか判らなくて、
随分考えたけど、お店のお姉さんは嫌な顔もせずに一緒に考えてくれた。結局、人形焼じゃないけど、
キャラクターの顔が大きく判るらしいファミリーケーキというのにした。(これがなかなか可愛いらしい。)そうそうっ、
そのケーキは東京駅のみの限定発売なんだって。人形焼の方は品川や上野駅でも売ってるんだって。「限定モノ」には、
やっぱ、弱い森島でしたっ。
そのあと、東京駅でお昼でも食べて、も少しお土産散策しようと思ってたのに、駅員産に拾われた。
「どこに行くのですか?」・・・うーーん、暇なんで・・とか、答えてもよいんだけどなあ・・とか
ほんの少しちゅうちょしたあげくに「新宿に」とか行ってしまったので、親切な駅員産は中央線のホームに止まってる
電車まで送ってくれた。まっ、いいか。新宿へ戻ってウロウロしようっ。
新宿へついたら、まだ1時前。うーーん、まだまだ時間がありすぎじゃん?
とりあえず、あてもなくさまようのさっ。確か京王なんとかって、地下のショッピングモールがあったはずっ。
と、歩いて区と、これがなんと、改装とかで、ただの通路と化している。なあーんだつまんなあーい、
とか思いながらもツルツルと進んでいってしまうあたし。いいや、通路を抜けたとこで折り返してくれば良いもん。
そう思って進んでいって、通路を抜けた所で回り右して、元来た道を帰らないのがあたしの悪い癖。
多分、この横のこの道を折り返してもきっと、元の方向へ行くはずさっ。と、違う道を
折り返し始めた。これがまた、なかなかのながーい道のり。結構歩いてて、途中で道聞いた人が「私ホンコン」と、
外国の人だったので、しょうがない。行き着く果てまで行って見ようっ。で、どれぐらい歩いたんだか?
もし看板の文字を見ることができれば、予想は着いたのだろうけど、残念ながらあたしにはもう目がつかえない。
それでも、物怖じせずに進んでる自分って何だかたくましくなったなあー、とか思いながら、やあーっと、
通路の果てまで行った。地下を歩いてたはずなのに、何故か地上に出たよー。とりあえず、
「すみませんっ!!」と適当に声をかけたけど、あら、やだ、都会?世知辛い?とか思いかけたら、
女の子が遠慮深げに答えてくれた。「すみません、ここどこですか?」なあーんて、まぬけなし津門をしてしまうあたし。
女の子は就職の説明会に行く途中だったけど、時間があるからと、わかる所まで連れて行ってくれた。
おおーっ、お腹も丁度すいてきた時間だ。ホントならその子誘ってご飯食べるとこだけど、さすがに時間とらせられないから、とりあえず、HPのメルアド書いた名刺だけ渡したよ。またメールくれると良いねっ。
一人で牛タン定食を食べて、とりあえず、ホテルへ戻る。3時ごろ。
毎回毎回、東京に来るたびに、「ああ、もうこんなに見えなくなったんだあー」と、少し泣きそうな気分で街を歩くのに、
今回は何故か、ひょうひょうとしてる。何だか気持ちが穏やかなのは何故だろうね?去年の夏から冬にかけては、
かなり精神的にボロボロで、自暴自棄ぎみに歩いてたのに、何で今は、こんなに穏やかな気持ちでいられるんだろう?
そんなことを考えながら、ホテルへの道を歩いた。
ホテルで一休みしたあと、6時ごろ、また駅へ向かう。少し出るのが遅れたから、友達を待たせてしまってるっ。
とりあえず・・誰か親切な人でも居たら時間が短縮できるのになあー、と思ってたら、タイミングよく
声をかけてくれたおじさん。おじさんのお父さんは中途失明で苦労したから・・とかの話を聞きながら、
駅へ到着。盲導犬とともに友達を待たせてしまったね。都営新宿線というのに乗って、九段下というとこで
乗り換えて萱場町まで。友達は帰り、あたしが一人で新宿まで帰ってこられるように、と、新宿まで迎えにきてくれたらしい。
でも、乗り方がいまいち判らないでいたら、声をかけたおばちゃんたちが、親切な人たちで、大騒ぎになったけど、
駅員さんとかに聞いてくれた。今日は親切な人多いよ。何人目だっけ?
今晩は、バレンタインディナーとかを食べるお店を友達が予約してくれてるらしい。初対面の子も含め、女5人がイタリアンレストランでお食事だいっ。
あと、あたしのたくらみ・・久々に合う大好きな友達たちがいて、柄にもなく、チョコレートを神戸から担いできた。
そうっ、あたしは義理チョコなんて渡す主義じゃないんだから。珍しく緊張して、美味しいお料理の味もほとんど覚えていないけど、
大喜びする4人に照れくさく・・それでも何だかハッピーな気分のバレンタインでしたっ♪
一人で帰る道、東京に行くといつも寄るホテルの近くのコンビニへ行くと、店員産が「あ、前も来てくれたよね?」
と、店の外まで送ってくれて、「関西から来てるのか?自分も関西に居たことあるよ。競馬場とかいった」とか
おしゃべり好きな店員さんに手を振って・・・ホテルに着いたら、倒れるように寝てしまった一日でしたっ☆