☆ 2003年ちさちゃん日記☆
6月 〜 

 6月 6日 ☆ あたしの為の歌 ♪

 今日は友達に会う約束をしていたのだけど、相手が忙しくて1時間ぐらいも会っていなかった。 その後、あたしはそのまんま家に帰るのもつまんないから、一人で行き付けのお店に行った。最近、 よく行くお店はポートライナーの改札の横のカフェパッセっていうファーストフード・・かな?時々、行くと お店の人が覚えててくれてるみたいで結構、居心地も良いのですっ。
 いつもは、電車に乗るまでの少しの時間で腹ごしらえする為に入るお店だけど、今日はゆっくりっ。 お外は暑いから涼しくなるまで時間をつぶそう。今が3時すぎだから、4時半か5時ぐらいまで・・ 暇をつぶさなきゃっ。
 席に着いてお茶を飲みながら取り出したのは、MDウォークマンと点字の手紙。昨日、我が家に届いた ステキな音源♪一昨日、友達に用事で電話したら、「例の曲、オリジナルで書き下ろしました。今日、 送りましたから、明日か明後日に届くでしょう」と嬉しい報告が聞けたの。心待ちにしてたオリジナル曲、あたしの曲♪
 実は今月の21日にウィズというお店のネットラジオ番組で、あたしは歌を歌うことになっている。 で、その事が決ったのを友達に報告したら、その為の曲をアレンジしてくれるって話になったの。ホントは、 もう作ってある友達の曲をあたし用にアレンジしよう!って話になってたんだけど、2次著作権がどうとかって、 ややこしい問題が生じて、急遽、あたしの為のオリジナル曲を作ってくれたらしい。

 心待ちにしてた曲が届いているのを見つけたのが昨日の夜。嬉しくて、早速、開けて、聞いてみた。 優しいピアノ音色で、何だか心が優しくなれそうな曲。でも、歌いれしていないメロディは、やっぱり、 少し難しそうっ。友達は「バラードです。去年からのボイトレの成果が試されます」って言ってたけど、 こりゃ、相当、頑張らなきゃ!!
 届いた夜に嬉しくて嬉しくて。後で読もうと思ってた点字の手紙を一生懸命、読んだ。あたしは 中途失明だから、点字はまだ苦手。書くのは得意だけど、読むのはメチャクチャ時間が掛かるの。 でも、もうそろそろ訓練しないと、これから仕事の幅を広げられないなあー、とか思ってたの。でも、 根性がないあたしはなかなか練習しない!だけど、今回は、頑張って手紙も読んだよっ。 「伸び伸びと歌っていただけると良いでしょう」って、作者のご要望・・う、うーーん、頑張るっ。

 その歌の歌詞を書いてある点字を取りだし、お店で一生懸命に読んだ。1コーラスめは昨日、夜中に頑張った。 だけど、メモにはとらなかったのね。今は最後まで読んでみようっ。せっかく苦労しても、どこにも 控えたりしてないから家に帰って覚えるまで点字を繰り返し繰り返し読まないといけないけど、 こんなことでもないと根性いれて点字を読む練習しないもんねぇー。何せ、あたしの曲だもん、 どんなに大変でも頑張って読むもんっ。
 ひまをつぶして、お店から帰ろうとしたら、お店の女の子が入り口まで送ってくれて少し立ち話。 「友達がねぇー、あたしに曲作ってくれたのお。でもね、歌詞が点字だから、歌詞を読むのも一苦労なの」 「へえー、頑張ってくださいねーっ」「うんっ、ありがとう」・・・そんな会話を交わしてあたしは店を後にした。
 さて、今日から2週間、自力で頑張りますっ。見事、本番の日までに仕上がるかはお楽しみ♪

 6月 5日 ☆ お芝居っ♪

 今日はボイトレに行った後、神戸に帰って来てそのまま、友達とお芝居を見に行きましたっ。 キャラメルボックスという劇団のお芝居は今回で3度目。初めて行ったのは、去年の8月のお盆あとだっけかなあ? いろいろな偶然が重なって、「こうなりゃ、一人ででも見に行ってやるっ」って、見に行ったのが一度目でした。(このエピソードは、まだHPに書いてないですねぇー。そのうちそのうちっ。)
 前回、この劇団のお芝居を見に来たのは、確か去年の11月下旬。一緒に見に来たのは、去年の ゴールデンウィークにナンパした偶然にもキャラボファンだった女の子。今回もその友達と一緒に行きました。 いつもは、突然、見に行きたくなって劇場窓口まで行って「席ありませんか?」と空いている日のを 取りに行くパターンでした。でも、今回は一緒に行く友達がチケットを取ってくれました。それが、また、メチャラッキーな席っ!!
 キャラメルボックスという劇団はとっても気が利いていて、例えば、耳の不自由な人にはお芝居の時に台本を貸してくれるらしい。 目の不自由な人には点字の解説の文章を用意してくれています。点字の解説には、舞台装置の簡単な説明や、キャストの衣装の説明などがあります。 点字を読めないあたしのような人の為には、無料でくれるパンフレットの中身をテキストファイルで 書いてあるフロッピーをくれるのです。それをお家に帰ってパソコンに入れて、音声リーダーで読ませると、 キャストとか、あとパンフレットに載っている役者さんの言葉とかを読むことができます。
そんなのを、公演の来るそんなに人多くないはずの盲人の為に用意してくれているこの劇団が結構好きです。 福祉的っていうより、とにかくお芝居を楽しんでもらおうっていう、そういう精神を感じて以来、 あたしは、この劇団の姿勢も結構、気に入っています。
 今回の席は、最前列のど真ん中っ!!もう始まる前からドキドキでしたっ。いつもお芝居とかは、幕があがった瞬間に、そのストーリーの中にどっぷり 入り込むって感じではなく、徐々に引き込まれるって感じで見ているんですが、今回の席の位置がとにかく近いっ。おかげで、お芝居が始まった瞬間から、 自分も舞台で繰り広げられる世界の中に立っている錯覚さえ感じられそうなぐらいの席でした。
 舞台の上を所狭しと走りまわったりするシーンなんて、まるで、お話じたいが、舞台からこぼれて出てきちゃいそうなそんな感じがして、すっごく、 楽しかったです。舞台からお芝居がこぼれ出てきそうな、そんな感じで水しぶきまで飛んできたっ! 汗?それとも・・・??
 ストーリーが不思議な感じなのは結構好きです。まだ公演が続いているので内容は明かせませんが、 そうっ、誰しも、「あの時をやりなおせるなら・・」と思うことありますよね。あたしも、「もし、やりなおすことができれば・・」なんてことを少し頭の隅に 思い浮かべながら見てた瞬間もありました。
 あと、舞台に非常に近いので、メインで喋ってる役者さんの声いがいに、なんか人の声がしてて、「なんだろ?まさか役者さんが私語してるわけないよなあー」と始め不思議でしたが、 他の人物がいろいろ、「ガヤ」みたいに自分たちの動きしてるのだと、気づきました。舞台に近いと、 見えてなくても人物の動きや、スポットの当っていない人物が何かしてることとかにも気づくことができますっ。
 あとねーあとねー、今回、気に行ってしまったのは、おばあちゃん役の人。なあーんか、良い味出してますよおー。おばあちゃんが出てくるともう、 貴方に釘漬けっ!!(笑)で、友達に聞いたら、前に見たお芝居では、主人公の女の子をしていた人ですってっ!? えええーーーっ?もしそうなら、貴方はすっごいっ!!ピチピチギャルから、おばあちゃんまで幅広い役域を追求してくださいねーっ。そんな事を心の中で叫んでしまう森島でありますっ。
 前回もそうでしたが、いつも少し迷いが会ったりする時に、偶然にキャラメルボックスのお芝居がやってきます。 お芝居を見たりすると、なんか自分の心の迷いの出口も少しみえてくるような感じなんですよね。何だか偶然にも自分の迷いの答えやヒントが 隠されているみたいなんですよ。
 今回は「一人でも楽しませるために」っていうような台詞が最後の方にありました。 それが一番の、あたしへの答えであるかもしれません。何かをしようとしても、周りの思惑やいろいろなことで、いつも、自分が何を やりたいのか?見えなくなってしまうんです。わかってたはずなのにね。なので・・そう例え一人だけでもいいから、その人が元気になれるような 事ができれば・・それが一番、自分の望んでいた事だったのかもしれないっ、なんてことを再確認しました。
 それに「あの時をやりなおせれば」って、ずっと心にひっかかってたことが、一つあったのですが、それはそれで、良かったんだ・・なんて、お芝居終わって 家に帰ってきて、なんか素直に思えました。これで、やっと前に進むことができそうですっ☆お芝居や音楽みたいに、あたしも心を元気にする元になれれば良いんだけどなあ♪

 6月 4日 ☆ 香りは不思議っ♪

 今日は前々から行きたかったアロマテラピーのお店に一人で出かけて行った。そのお店は、先月ぐらいに教えてもらった所で、 その時はお店の中には入ったけど、そんなにキョロキョロしてなかったので、また改めて行きたいとずっと思ってたのでした。 でも、ここんとこ何だかタイミングなくて、やあーっと、今日、行くことができました。
 場所は北野坂の山手幹線と接してる北東角の一つ東に不動坂だっけかなあ?北に昇る道があって、 そこを入っていくと、左側に駐車場がある向かい右側にある。お店の人も覚えていてくれて歓迎してくれた。
 そのお店には沢山のアロマオイルが並んでいて、イメージの香りを作ってくれると言う。こないだ来た時から、 いつか、あたしのイメージの香りを作ってもらおうと思って居た。でも、あたしのイメージの香りって、何だろう? お店の人といろいろ話しながら、あたしの好みの甘い香りを作ってもらうことにした。お店の人が始めに出してくれたのは、 お菓子のバニラエッセンスみたいな甘い香りのオイル。うーーん、そうかあー、こーゆうのも「甘い」って言うんだよね。 違うのおー、あたしお花とかの甘い匂いが好きなのおー。
 いろんなオイルを出してもらい、クンクンッ、クンクンっ♪あー、だんだんワカンナクなってきそうっ。 結局、ローズとジャスミンの香りを調合してもらうことにした。ローズはほのかな上品な香り。だけど、少し香りが 弱い感じがして、ジャスミンはそれ単体だと少しキツイから、この二つをまぜてみようっ♪オイルを1滴ずつ入れて調整していく。 ジャスミンの香りがキツイからローズを多めに入れて・・うーん、なかなか良い感じっ。匂いをもっと、 定着させるためにって、サンダルってオイルを入れると、あら、不思議っ。さっきまで良い感じにまじってた香りが、 今度はジャスミンが主張し始める。ほんの少しで随分変わるみたい。そのあと、名前忘れてしまったけど、 オレンジ系の香りのオイルを入れると、また良い感じになってきたので、これで手を打とうっ。
 シュッシュッていうボトルに入れてもらい、少し手首とかにつけてもらったら、やっぱ、良い香り。 でも、これはどっちかというと、お部屋とかにシュッシュッてする用なの。あと、不思議なことに、 あたしの手につけた香りと、お店の人につけた香りが全然違うの。あたしのは、お花けいのわりと爽やかな 香りなのに、お店の人のは高級そうな香水の香りに似てるっ。同じ者をつけたのに、体温とかいろいろな 人それぞれな条件で香りも変わってくるらしい。面白いねっ。
 女の子ってやっぱ、ちょっとしたことで、気持ちが嬉しくなると思うんだよお。こういうことも必要なのっ♪

 6月 2日 ☆ 

★ 今日も今日とて、ついているっ♪ 

   

 6月 1日 ☆ 記念すべき日 ♪

 今日も今日とて「ブリキのおもちゃ」の生放送。でも今回は、こないだおじさんたちと録音した文が37分もあるから、 生で喋るのは20分もない。曲をいれると・・・10分もトータル生では喋ってないのに、スタジオ入り。 しかも、今日は、ムーブで特番があるってことで、やたら事務所の中は、いつも居ない人がいっぱい。 やだなあー、こんなんなら生で番組1時間やれば良かったわあー、なんて思いながら番組中、今までのこと考えてた。
 今からかれこれ6年前、1997年6月1日、朝の7時6分1秒の本放送の瞬間に喋り始めたのが森島であった。 その日は日曜日で上天気、朝早くから当時、北野坂の上にあったムーヴまでトコトコ歩いて昇り、本放送開始の瞬間をドキドキ待ってたものです。 「これであたしの夢が叶う♪」なあーんてワクワクしてたっけかなあー?結局、当時のディレクターの思惑で翌日からは、 あたしの思ってたようなのとは少し違ってて、始めの1ヶ月で、駄目だし出されすぎや怒られまくりすぎて、その当時伸び伸びとは喋られなくなったけどね。 それでも根性いれてたら、3ヶ月目にして何だか沢山、番組やらなきゃいけなくなったの。
現在進行形のリアルタイムの時は、毎日毎日ただただ、一生懸命でこなしていって、楽しんでるにはほど遠い時もあったけど、今、考えると、あの頃が 一番好きなことやってたんだよなあー。
 ここ何年かは、あたしの中で、ムーヴにおけるあたしは、決して「前進」ではなく、「停滞」とか「妥協」という イメージになっていた。自分の納得の行く形にはないような気がずっと、していた。だから、 今日も「六周年おめでとう」っていうよりも、「もう六年にもなって、まだここに居るよおー」なあーんて、 何だかプラスに感じられなくなりかけてました。
 だけど、一応、開局前から見ているムーヴは、あたしにとって、今日、6歳を迎える「ムーヴ坊や」なんですね。 ほんでもって、そこから始まった「森島」でもあるわけだから、とりあえず、今日ぐらいは、 素直にお祝いしとこうっ♪番組を終えて、帰り道何だか素直にそう思えてきました。 一緒にお祝いしてくれる人はいないけど、とりあえず、シュークリームとプリンを買って、 「丸6年おめでとうっ☆」って、自分とムーヴ坊やに乾杯して・・・♪
 いろんなことがあった6年でありますが、今ふりかえってみると、始めの1年半が一番大変で、でも、 やりたいことを沢山やらせてもらえていて、楽しかったのかもしれないなあー、なあーんてしみじみ思うのでありました。 やりたいことをできるはずなのに、そのチャンスを貰えないことほど、ツライことはないと思うから。
 で、教訓「楽しいことは決して楽でないっ」ってこと。 以前は「楽しい♪こと」って、そんなに苦しくなく楽にできちゃいそうなイメージがあったけど、 そうじゃないんだよおー。結構、手をやき苦労もしつつ、リアルタイムでは、しんどいと勘違いすることも あるかもしれないけど、振りかえってみたら、「あー、楽しかったんだあー」とか、思えるものなのかもしれない? そんなことをこの6年のムーヴでしみじみ感じています。いつか『森島教訓集』みたいなこと書いてみるまで、 しまっておこうと思ってた言葉だけど、ホントそう思います。


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