☆ 2002年一人暮し日記☆
4月下旬 〜 

2002年 4月某日 ☆ 面白いことに!?

 そうそうっこないだからもちあがってる話。5月12日に関西から ほりえけんいちっていうヨットで世界一周するおじさんがいるのね。その しゅっこうの時 に柴田さんたち音楽ボランティアのバンドの「ふねをだそうや」という曲を使うかもしれないらしい。 柴田さんたちのやっとできたCDの中にある曲なんだよー☆

2002年 4月23日 ☆ 都会

 今日は午前中から用事があって、お出かけ。一日ぶりのマンションの外は、「都会」って感じの空気でした。 空気が汚れてる感じも車の音も工事中の音も、全てが「都会」って感じ。こんな都会に住んでるんだな、あたしって。 でも、ホントは東京に出たいとも思ってたから、東京や大阪よりは、ここの方が良いね。 今日はムーヴでの仕事をこなしてから、大阪へ。(ムーヴでの仕事といってもミキサーを触る仕事。 助っ人もできるあたし!何でもこなさなきゃねっ)
 2月から毎週に近いぐらい大阪に行くようになった。(詳しいことは、また次の機会に) 今までの大阪は「人がぶつかってきて、まるでこっちが悪いようににらむ」という印象でした。 まだ白杖を持っていない頃、やたら人がぶつかってくるので、そんなに自分は見えてないのかと、 落ち込んだこともあるぐらい、大阪は周りのことを見てないと・・そんなイメージがあったのです。 でも、この2月から、今で10回弱ぐらい行ってる大阪は、結構、親切な人が毎週毎週一人は居るって、 そんな風な気がしてきました。今日も今日とて、合計4人!!わりと親切な人と遭遇しましたよぉ。 何度も大阪に行ってるのにJRから谷町線に乗り換えるのは一苦労、見えてる時も大変だったけど、 目が使えなくなると、もっと大変です、広い地下道、柱が沢山あって、人並みはあっちからもこっちからも! おかげで、どこが道筋なのかも判らない。いつもストレートには辿り着けません。でも、迷ってると、いつだって、 親切な人が気がついて、声をかけてくれて、何とか無事に辿り着けます。今日はJRの駅の構内を出る直前に声を 掛けてくれた女の人が方向が違うのに連れて行ってくれました。その人は少し慣れているのか、あたしが覚えやすいように点字ブロックにそって、看板の案内をあてにしながら、 連れて行ってくれたので、いつも通る道じゃないけど、わかりやすい道が見つかりました、次回は多分、大丈夫なはず。 帰りの谷町線の中、声をかけてくれた女の人のおかげで空いてる席に座ることができました。いつもはわからずに立ってるから、 少しホッとして、そして、その女の人が目のことを尋ねるので、いろいろ話してるうちに、やっぱり、まだ少し 「できないことが増えてきていること」になれてない自分に気がつきました。「またきっと会えたら」とその人は電車から手を振ってくれました。 再び、JRに乗り換える時にも行きに教えてもらったのがヒントになって、自力でJRまで行けました。 いつもとは違う入り口に入ってしまったので、切符を買うところがわからなかったので、少しウロウロしかけたら、 サラリーマン風の男の人が声を掛けてくれて切符を買うのを手伝ってくれました。(関西では、液晶画面の券売機では、一人では切符を買えません。 東京なら視覚障害の人の為に音声が出るようになってて盲人一人でも切符が買えるのですよぉ。) あと、改札の中でホームがわからないなあー、と迷いかけていると、女の人が声をかけてくれました。 「ああ、連れてってやり、連れてってやり」と、全く知らないおじいちゃんが、傍で呟いてたのが、 少し可笑しかった。女の人は違うホームなのに、乗り口に人が並んでるところまで連れて行ってくれました。 元気いっぱいのあたしなら、わざわざ遠回りさせてしまうのは・・・とか思ったのでしょうが、今はやっぱり、 少しパワーダウンしてるのですね、思わず甘えてしまいます。ホント大阪に行くと一日2人以上は親切な人がいます。 それもあんな人ごみの中、あたしなんかに気づいてくれるぐらいな親切な人が☆
 家に帰る途中、さすがに夜9時からはご飯作れないっ、とコンビニに寄りました。 いつもは忙しいと悪いから、こそこそ棚にいくのだけど、今日は何が残ってるか店員さんの目を借りなきゃ。 そう思って入った店内、レジにいる女の子が大きな声であたしの名前を呼んだ。「少し待っててくださいねっ」 あ、そうか、いつも一人で無理してどうにかしようとしてるのを「いつでも気軽に言って下さいっ」て、ついでに名前聞かれたんだっけ?  のど飴フレンドになってる(!?)女の子は「こないだ後輩の子が言ってたよ。おでん買っていったって。」「うん、寒かった日だよ、きっと」とあたし。 「うんうん、アイス買おうと思ったけど、おでんにするっ、て買ってった、と聞いたよ」との答え。 買い物一つでも何だか楽しい♪今日から発売になった「豚キムチ丼」を買って、やっぱり心があったかくなっておうちに帰りました。 自分が大きな声をあげてお願いしなくても、親切な人は世の中に多いから大丈夫だよ、って誰かがささやいてる、 そんな気がして・・・これからだって、どうにかなるさっ☆

2002年 4月27日 ☆ 3ヶ月めにして初めて★

 少しの間、実家に帰ってました。歯医者さんと眼科に行く為に2日だけ帰るつもりが、足止めされ、家族サービス!? 3日ぶりに帰ってきた我が家。やっぱ、何日も空けてるのは心配です。いつものように我が家のあるフロアーにエレベーターから 降り立つと、いつも目の前に置いてある自転車がない。我が家にボチボチ住み出して3ヶ月になるんだけどねー、置いたらダメな自転車があって ずーっとあって使ってるの見たことなかったのー。それにおとなりさんにも 会ったことがないっ! 一応、友達に付いてきてもらって挨拶に行ったけどその時はお留守で友達の助言でお手紙かいてポストに入れたのが2ヶ月前。 「あ、お隣さんはサイクリングに出かけたんだ。そおーかあー、やっぱ天気がよいと出かけたくなるんだねー?」 と何だか嬉しくなってコンビニにいき、帰ってくると自転車はまだお出かけ中。我が家のカギあけようと思ったらおと なりのドアがあく音。ちょっとキンチョーしたら「こんにちわ」って女の人だった!? 思わず「お隣さんですか?」とまぬけなこときいちゃったー。「はい、よろしく」との感じ良い返事。 「よろしくお願いします」とぺこりとおじきしたら、その女の人はエレベーターに載りこんでいった。 うちに来る友人たちはみんな、となりは男の人のようなきがする、と言ってたから、あたしの中では何故か神経質な男の人がおとなりだと思ってたのお。なんだかおかしくてホッでした★

2002年 4月28日 ☆ 今日もお天気♪

 今日は世の中はゴールデンウィークの幕開け?あ、昨日からかなぁー?別に予定もなく、久々に だらだらしてた午前中。でも、これじゃ、駄目だ。それに、せっかくの「お休み」の風潮にあたしも乗りたい!! と思い立って友達に電話して午後から遊ぶことにした。待ち合わせに久々に昼間にJRの駅まで歩く。 ここんとこバスが便利で昼間はバスを利用してばっかりで、めっきり歩かなくなってたので、反省。 何で2月の寒い頃の方がお散歩好きだったのかしらんねぇー?歩いてくと、ここ2ヶ月工事中の建物の前が久々に通行止め。 ここ何日かは一応通れてたのになあー、と立ち止まると、聞き覚えのある声。「こんにちわ。ごめんなさい、また工事してるねん。 日曜なのにすみません」と言う声に「ここんとこ通れたから、もう会えないかと思ってたんですよ」 と話した。その工事が道をふさいで車道を歩かなければならない時に立ってる警備の人の一人で、 とても親切なおじさんがいます。「こんにちわっ、いつもすみません」とお散歩の旅に出会うと 声をかけてくれて、腕を貸してくれるその声に何だかあったかいものを感じていました。それが、 いつだっけ?少し落ち込んでトボトボと家へ帰る道、「お帰りなさい」と声をかけてくれたおじさんの声に、 そこからまだ5分は歩く我が家なのに、何だか「ただいま」というホッとした気分になれたから。 工事中はメンドーだけど、そのおじさんに会えなくなるのは少しさびしいと思ってたの。だから、 また会えて嬉しい気分♪
 そのおじさんに「いってらっしゃい」と見送られ少し歩いてると今度はおばちゃんが声をかけてくれた。 「どこまで行くんですか?」「駅まで」「一緒に行きましょう、でも、おばちゃん大阪から来たから」 との答えに、ああ、じゃあ、あたしがこのおばちゃんを駅まで連れていってあげなきゃ。 実はあたしがおばちゃんの手引きをしてたりしてっ!?そのおばちゃんのお孫さんは、時々見えなくなるらしく、 おばちゃんは心配なんだそうです。おばちゃんの身の上話を聞きながら、駅に辿り着きました。 おばちゃんが孫娘を心配してること、その孫娘さんもきっと不安なんだろうこと・・・この頃、 出会う人は、「見えなくなる不安」を抱えた人が多くなってきてます。そんな人達の為にあたしが、 少しは和らげる何か役に立てれば良いのですが・・。やがて、友達がやってきて、おばちゃんは帰っていきました。 その20歳のお孫さんの為にALMAのこと教えてあげれば良かったなぁ。そしたら、いつか出会えることもあるかもしれない。 ・・そんなことを一瞬かんがえた一日の場面でした。


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