モルト会 '03.12.20
前回のモルト会は11月に開催され、次回は1月に予定されていたの
ですが、今年作られたばかりのオリーブオイルとウォッシュチーズが
手に入るということで12月に開催されました。私は自宅の近所で
バゲットを買い、チーズは新宿へ買いに行ったのですが、帰りに先行の
電車が事故で運転見合せとなり、30分ほど遅刻してしまいました。
すでに会は始まってました。
店に着いたときにはグラッパを作っているところでした。グラッパはワインを蒸留して作るブランデーのことです。
慎重に熱します。
フラスコに赤ワインを入れ、アルコールランプで熱します。今回は少々高くていいワインを使ったようです。たしか、イタリアのネッビオーロ種だったと思います。
まるで化学実験のようです。
80度前後を保ち、グラッパの成分だけを抽出し、コイル状の管を通して取りだします。
グラッパがでてきました。
管を氷で冷やし、グラッパをショットグラスにおとしてできあがりです。暖かいですが早速試飲しました。過去に何度かトライしてきましたが、今までの中で最高のデキです。我々は単なる飲んだくれ集団ではなく、学習能力があることが実証されました。(笑)
最初はワインを飲みました。
グラッパを作っている間は、ワインを飲んでました。フランスのMARQUIS de CALON 2000年です。渋みはまろやかで香り、コクのバランスもよくおいしいワインでした。これに合わせるのはチーズしかないでしょう。

ということでチーズです。
フランスのバシェラン・モン・ドールAOCです。ウォッシュタイプのチーズですが、リヴァロ、タレッジオといった代表的なものより匂いは穏やかで周りを包むエセピアの木の香りがします。表面は硬めですが、中身はトロトロで買ってきたバゲットにつけていただいたら最高においしく、ワインとの相性もよかったです。5年程前初めて食べて以来やみつきになり、毎年秋の解禁日まで待ってます。フランスでは収穫祭まであって年に一度ビーフシチューにこのチーズをスプーン一杯いれていただくのが最高のご馳走だと聞きました。
大きなオリーブです。
オーストリアのケーゼ・オリーヴェンです。オリーブの種をくり抜いて中にシェーブル(山羊のチーズ)を詰めてオリーブオイルに漬けたものです。オリーブとシェーブルの独特の味が絡み合い、ドライジンとすごく合います。これ一個で2杯は飲めます。(笑)残ったオイルはドレッシングとしても使えます。
エクストラ・バージン・オイルです
イタリア・トスカーナ州産のdel Ponte Goldです。モンドールと同様にこの時期にしか手に入らないオリーブオイルで絞りたてのオイルです。オイルというよりソースといった感じです。このオイルを・・・
なんとケーゼ・オリーヴェンにかけました。
贅沢な使い方です。こんなことするのは我々だけではないでしょうか?オリーブの味が更に濃厚になり、ジンか白ワインが飲みたくなりました。(笑)オイルは生野菜にそのままかけてもよく、またバゲットにつけてもおいしかったです。
このあと、危険なお酒がでてきました。

