sumi-Cノート <excerpt> NHKのテレビ番組で、にっぽんの現場② 「秋葉原・年の瀬物語~エッジな個がうごめく街」というのをやっていた。 … 続き
(11) 今週の出来事 2006年 1月~ 4月
[ガンダーラ] '06.4.30
[放送大学2] '06.4.29
[放送大学1] '06.4.22
[カレーライス] '06.4.15
[箸2] '06.4.8
[桜] '06.4.5
[箸1] '06.4.1
[趣味悠々] '06.3.25
[古閑美保] '06.3.4
[外人と携帯] '06.2.25
[メイド喫茶5] '06.2.18
[山並み] '06.2.11
[メイド喫茶4] '06.2.4
[メイド喫茶3] '06.1.28
[ヒルズ族] '06.1.24
[メイド喫茶2] '06.1.21
[ゴルフボール] '06.1.16
[メイド喫茶1] '06.1.13
[今期の冬] '06.1.7
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[ガンダーラ] '06.4.30
下の写真は、あたかも洪水の痕のような航空写真だが、そのなかに 4匹のアリが写っている。 まわりを見回しても、他のアリの姿はない。だからアリの行列ではない。
荒れた大地にたった4匹のアリ。西へ進路を取っているようだ。
よく見ると不思議な一行だ。それぞれ個体の大きさが違う。一匹は非常に小さい。また一匹は極端に巨大だ。
ぼくはすぐに理解した。アリの西遊記だと。艱難辛苦、天竺を目指しているのだ!
[放送大学2] '06.4.29
前回の続きだ。
ぼくは不覚にも、学長の話しを最後まで聞けずに、爆睡してしまった。
しかし、万が一に備えて、聞き始めると同時にVTRの録画ボタンを押しておいたのだ。
学長の挨拶(あいさつ)は十分に研究のテーマになリ得る。
『いったい、どこに睡眠導入効果があるのだろうか』ということだ。
このVTRを研究すれば、副作用のない眠剤(睡眠薬)が出来るかもしれない!そこで、後日、録っておいたVTRを視聴しながら、学長の挨拶を速記し、文字にしたのである。
睡眠導入効果の主要因は、おそらく、彼の抑揚のない話し方と、その音声にあると思われる。しかしながら、ぼくとしては、話しの内容の方を分析しておきたい。音声の方は研究し尽くされているだろうから。
さて、学長の挨拶だが、
一応、誰にでも読めるようにリンクを張っておいた。しかし、これはあくまで、ぼくの研究のためだ。ぼく自身で、研究に使えるようにアップロードしただけである。決して閲覧を薦めるものではない。
「放送大学学位記授与式 学長挨拶」
[放送大学] '06.4.22
テレビで、放送大学の講義をやっているが、受講生になって勉強している人はえらいと思う。なぜなら、ぼくには出来そうもないからである。つまり、自宅で勉強するには、あまりにも他の誘惑が多すぎる。気が散ってしまって授業に集中出来ないだろうからだ。
ぼくが勉強しようと思えば、授業料を払って、しかもキャンパスへ通ってするだろう。つまり環境を作り、自らにプレシャーを掛けるためだ。(もっとも、放送大学も、卒業までの授業料は64万円程度かかるという。プレッシャーはある。)
ある日の夜のことだ。テレビをつけると、放送大学のチャンネルになっていた。ちょうど時期で、「放送大学学位記授与式」をやっていた。
そして学長が礼服を着て挨拶(あいさつ)をしている。その学長は小太りで丸顔、メガネをかけていて、レンズの奥の目は細い。抑揚のない話し方だ。
ぼくは、それを聞くか聞かないうちに睡魔に襲われて、眠ってしまった。
数日後のことである。風呂、食事も済んで、パジャマになって、氷と芋焼酎を用意した。
(さて、テレビでも見ながら飲むとするか。)
と、テレビをつけた。
(むむっ。面妖な!)
どこかで見たことがある顔だ。 放送大学の学長である。礼服を着ている。また性懲(しょうこ)りもなく、学位授与式をやっている。
これは明(あき)らかに、放送大学がぼくを挑発している。
『君は、学長の話を、眠らないで最後まで聞くことができるかな!?』 と。
もちろん、ぼくは挑発にのることにした。
話の途中からだったが、ぼくは、抑揚のない話し方をする学長の挨拶を真剣に聞き始めた。
『人 がぁ 学 ぼ う と す る 目 的 はぁ 、様 々 でぇ あ ろ う と 思 い ま すぅ 。 … 』
て、てごわい! 聞き始め直後から意識は遠のき、またもや爆睡してしまったのだ。
[カレーライス] '06.4.15
親戚(しんせき)のYA君は、ぼくより少し歳が若い。まあ、同世代だ。その彼が、ここで大手術をした。胃の病気に罹(かか)り、胃をほとんど取ってしまった。
病気になったことや、入院していたことを教えてくれなかったので、ぼくが知ったのは彼が退院したあとだった。先日彼と会って話しをしたのだが、すでに仕事(会社)に復帰しているという。よかった。
YA君が近況を話してくれた。内容はどうしても食事に関してのことになった。
胃を取ってしまったのだから、当然、食べるものを制約されてしまうのか、と思いきや、意外と何でも食べられるということだった。胃液による殺菌が出来ないので、生ものなどは若干難しいと言っていたが、ともかく、食事に関して、極端に不自由ではないという。そう聞いて安心した。
彼が興味深い話をしてくれた。術後のことである。
食べるとき、消化を助けるためによく咀嚼(そしゃく)するのだが、カレーライスでそれをやったら、ひどくまずかったというのである。
たしかにそーだ。おいしいカレーライスを食べたときには、気が付くと、飲み込むように食べていた、ということになるかも知れない。
その逆は、いかにもまずそうだ。少量を口に入れ、よく噛むと、辛さは無くなり、ルーやジャガイモなどは、口の中で粉っぽくなりそうだ。
ここで、「健康が一番」などということをテーマにするつもりはない。
『あまり噛み過ぎることなく、適度の噛み方で、喉を通すことが、… そのときの喉越しが、うまさを感じる重要な要因になっている』 というこをYA君が実践を通して感じ、ついでにぼくも追体験させてもらったのである。
そして、そのことを二人で面白い(興味深い)と思ったということだ。
[箸2] '06.4.8
箸の材料は、南天がよいと聞いたことがある。なぜ南天がよいのか調べてみた。
縁起物でもあるらしい。「難転」に掛けている。
(ぼくにはやはり南天の箸がよかったか!?)
また南天は、水銀などの毒物に反応して、変色するらしい。だから昔の権力者は、毒殺から免(まぬが)れるためにそれを使った。
抗菌作用もあるという。胃腸薬と同じ成分のベルベリン?が含まれていて、下痢止めにもなるというのだ。そういえば、「南天のど飴」とかある。
余談だが、むかしの権力者は、つまりお殿様は、食事をするのに「お毒見役」をおいていた。彼らの使った箸は、銀製だったという。銀は、ヒ素毒にふれると瞬時に黒変するというのである。
君が例えば結婚していて、奥さんに高額の生命保険に入るように勧められ、契約したとしたら。そして、奥さんが急に化け学の勉強などを始めたりしたならば、
ぼくは君に、南天の箸を使うことを勧める。 また、銀の箸については、日常使うには馴染(なじ)まないので、代わりに銀のスプーン … どこかで聞いたことがある … を使うことを勧める。 思い当たる人はお大事に!
p.s. 青酸カリを盛られた場合の対処法については、調べるのを忘れてしまった。ご自身で調べてもらいたい。
[桜] '06.4.5
今日は朝から雨が降っているし、簡単な用事が外にあるので、それを済ませてしまおうと、昼過ぎから出かけることにした。
目的地へ行くのにわざと道を替えた。
レガシーで、人気(ひとけ)の無い桜並木を走ってみる。
かえって晴れの日よりも、曇りで背景がグレーのほうが、桜の淡い花の色が引き立つようだ。
先日の強風にも花は耐えたみたいで、まだ十分見ごたえがある。
濡れて光っている舗装道路にも、たっぷりと花が敷き詰められていて、そのなかを、間欠ワイパーを動かしながらゆっくりと走った。
ひとりでちょっと幻想的な花見をしてしまったのだ。
[箸] '06.4.1
昼過ぎのことだ。ぼくは作業着のまま、近くのショッピングモールの中にあるスーパーマーケットへ行った。そして日用雑貨が置いてある棚の前に立った。
家のキッチンの引出しを探してみたのだが、これから一生使えそうな、適当な箸(はし)が見当たらない。そこで、やはり無いと落ち着かないので、購入することにしたのだ。my箸を。
スーパーの陳列棚には、歯ブラシと同じ陳列方法で、箸もぶら下げて売られていた。
やはり、ちゃんとした雑貨専門店に行かないと、良い物は手に入らないかな?と思いながらではあったが、ながめていると、『鉄木 天然木 わがやのあるじ 398円。』というのを見つけた。色といい(焦げ茶色)、重量といい、この中では一番よさそうだった。
特に、「鉄木」というのがいい。ちょっとやそっと噛んだぐらいでは、噛み切れそうにない。
箸の材料は、南天の木がよいと聞いたことがある。『わがやのあるじ』には天然木と表示してあるだけだ。しかし、この商品を信じてみることにした。それを持ってレジに並んだのである。
[趣味悠々] '06.3.25
先日のことだ。遅くなってから夕飯をとった。テレビをつけると、NHK教育テレビ 趣味悠々 「茶の湯 表千家 千宗左(せんそうさ) 茶をたしなむ」をやっていた。食べながら見ることにした。ぼくもそろそろ、侘び寂び(わびさび)の境地を理解してもよい年頃だし!
きょうは、薄茶のお稽古だ。
ご飯を食べながら、画面に集中した。
見ている途中で、ガリッと音がした。口の中からだ。あ゛っ! ご飯と一緒に箸(はし)をかじってしまったのである。箸の、片方の先端が1センチ以上ない。噛み切ってしまったのだ。 愛着のあったmy箸が!
ぼくの気分は落ち込んだ。せっかく趣(おもむき)のある世界に浸ろうとしたのに。
誰でも、箸をかじってしまうことはよくあることだ。しかし、こんなときは避けたかった。
[古閑美保] '06.3.4
3月3日金曜日。男子に先がけて、女子のプロゴルフトーナメントが始まった。沖縄県のゴルフ場を舞台にしたものだ。夜のスポーツニュースで古閑美保(こがみほ)が初日トップだと報じていた。古閑美保はファンから美保りんの愛称で呼ばれている。
近くのショッピングモールの中に、パソコン専門店がある。用事がなければ行かないが、店に入るのが楽しみだった。美保りんにそっくりな女の子が会計カウンターの中にるからだ。店員のユニフォームがまた、白いポロシャツだから余計ゴルフを連想させてしまう。しかも、店の美保りんまで、ポロシャツの襟を立てているときている。
そんなことを書くと、ゴルフに関心のある人はその店に行ってみたくなるかも知れない。が、ここしばらく彼女の姿を見ていない。若干寂しい。
[外人と携帯] '06.2.25
先日、一人で、私鉄の電車に乗ることがあった。夕方の5時ごろだ。のぼりの電車だったので、空(す)いていて座ることが出来た。
途中の駅で停車してドアーが開くと、人が流れ込んできた。
ぼくの隣の席がかなりの重量を受けて沈み込んだ。ジーンズをはいた大男が座ったのだ。どんなやつが座ったのか、向かいの窓を鏡がわりにして見てみた。外人だ。アッシュ系の茶髪をした白人である。25歳ぐらいだろうか。
ふと気が付くと、その白人青年は、携帯でメールを打ち始めていた。かなり親指の動きが速い。ぼくは急に彼に関心を持ち出してしまった。
外人の親指族。
いったい、メールを日本語で打っているのか、英語で打っているのか、どっちだろうか?という関心である。外人のメイラーとか聞いたことが無いし。
彼が、へそのあたりで打っているのであれば見ることが出来るのだが、ぼくにとって運悪く、胸のあたりでやっているのだ。まさか、無理やり覗き込むほど勇気は無い。また、外交上も失礼というものだ。
ぼくの降りる駅は終点ではなかった。白人青年はどうやら都心へ、終点まで行くようだ。
そして、ぼくの降りる駅が来た。謎が解ける瞬間を迎えたのだ。ぼくは立ち上がり、全神経、特に視神経を白人青年の携帯へ向けた。
… 何の事はない。白人青年は涼しい顔をして、携帯を使ってゲームをやっていたのだ。
ぼくの悶々とした10分間を帰してくれ!
[メイド喫茶5] '06.2.18
ケイスケは、メイドの「お帰りなさいませ、ご主人様」と言うセリフを期待していたようだ。それは掛けてもらえなかった。店にひとりで入るのならともかく、複数ではそのセリフは格好がつかないのだろう。
メイドがカプチーノを運んできた。もうひとつ、ペースト状のチョコレートが入った容器も運んできた。
「文字入れ」を頼んでみたものの、もちろん特別な目的があるわけではない。客が「文字入れ」を注文するときは、たいがい、男女間の、なんだかの記念日だとか、そういうときだろう。今回は何も目的が無いので、ただ文字を書てもらうことにした。
店内は満席なので、店員は忙しそうだったのだが、ぼくは長くメイドを自分の席に引き止めておきたかったので、難しい漢字を書いてもらうことにした。
「ばらと漢字で書いてください」
「えっ!」メイドの困った顔がかわいい。
「だめかぁ。しかたないなぁ。それでは、… さばと書いてください。」
「魚へんに弱いでしたっけ?」
「それはいわしだよ」
忙しいのに、客のたわいの無い冗談に付き合ってくれている。
「じゃぁ、心と書いてください。」
そう言うと、彼女の顔がぱっと明るくなった。
「ありがとうございます!書きやすいのにしてもらって。」
計算どおりだ。これでぼくのやさしさが、メイドの彼女に印象付けられたに違いない!
彼女は、細かい泡の上に心と書いて、まわりをハートマークで囲んでくれた。ハートマーク!し、しまった。ハートマークを描いてくれるとわかっていたら、ぼくの名前と、メイドの彼女の名前を書いてもらって、ハートで囲んでもらえばよかった。 … ふと、ケイスケとフユミを見ると、流し目みたいな目つきで、ぼくの方を見ていた。
メイド喫茶。どこの店も、メイドカフェと呼んでいたが、その店の中を見渡しながら思った。伊達にマスコミ等でブレイクしている訳ではないと。たしかに、どこかわくわくさせるものがある。
ぼくはなぜか、ディズニーランドを思い出してしまった。たぶん、妥協の無い演出がなされている。という部分にイメージが重なったのだろう。ディズニーランドはそのエンターテイメントを洗練されたプロがつくり出している。隅々まで妥協が無い。接客の極致だ。
かたや、メイドカフェのエンターテイメントは、…。 最初は、少女コミックなどに、メイドを登場させた作家がいたのだろう。それから、メイドカフェを考え出した経営者もいたのだろう。しかし大局的に言えば、メイドカフェのエンターテイメントは、アキバのコミック、アニメ文化が創り出した。
逆に狭義では、オタク達の夢が、あるいは欲望がつくり出したといってもいい。オタク達の感性がつくるから、ディテールまでも、その具現化に妥協がない。メイドの格好をする少女たちも、それに呼応する。
どこかの大企業が、同じようなものを計画しても、おそらくこの絶妙な演出はできないと思う。コミックやアニメに心酔するオタク達の、膨大な知識や経験から創り出されたイメージの結晶なのだ。
完璧だと言っているのではない。素人的な部分も至るところにあり、それも魅力のひとつになっている。その部分こそ、企業には真似できない領域である。
[山並み] '06.2.11
今季初のスノボーが2月になってしまった。おじさんスノーボーダーとしては、これまでの大寒波では、怖気(おじけ)づいてしまって、行動が取れなかったのだ。
今回は関越トンネルをくぐらないで、高速を沼田で下りて、尾瀬岩鞍に行って来た。天気は風なしの薄曇りで上々だった。それほど寒くもない。
雪質がすばらしかった! 歩くと、きゅきゅと音がした。北海道の雪質と似ている。ターンがしやすくなり、うまく滑れたのだ。
スノボーも楽しいが、雪山の中に身を置く、それだけでも気分がいい。山並みを見ていると、いかにみみっちいことに気を取られて、日常生活を送っているかが分かるのだ。
[メイド喫茶4] '06.2.4
いちか。― 北陸の小さな町で育った。大学進学で上京。家族から離れ、彼女の孤独は深まった。客としてメイドカフェに入る。
彼女はそこで孤独から救われた。大学を出て就職をしても、誇りを持ってこの仕事(メイド)を続けていきたいと考ている。テレビ番組のナレーションがこんなだった。
つまり彼女は、生きがいを持って働いているのだ。そんなのをテレビで見てしまうと、彼女に会ってみたくなる。たまたま、彼女の働いている店に入ることができたのだ。
ようやく席が空いて、フロアに通された。店はほぼ四角な間取りだ。一番奥の壁際に案内された。男2人は壁を背にして、フユミはフロア側の椅子に腰掛けた。
店内を見渡してみると、35~40席ある。客の男女の比率は普通の喫茶店と同じ感じだ。
ぼくらは郊外で生活しているので、お茶を飲むときは、車で行けるファミレスが多い。だから広々とした席に座れる。久しぶりに華奢(きゃしゃ)な作りのテーブルや椅子を使う。
メイドがメニューを持ってきた。その彼女の頭を見ると、髪飾りのカチューシャのほかに、ネコ耳がついている。近くの座席をすり抜けて行くほかのメイドを見ると、スカートからシッポが生えている。それぞれ、アクセサリーや小物で、個性を主張しているようだ。
うまい具合に生ビールがおいてある。男達はそれを。フユミはパフェーを頼んだ。
注文の途中で、ぼくはフロアに店員が何人いるのか尋ねてみた。4人だという。その中にいちかさんはいなかった。シフトの時間が違うか、休みなのだろう。残念だ。
ケイスケ。 ここへ来る前に、「オタク論」を展開していた。
オタクというのは、関心のあることだったら、世間体(せけんてい)など気にしないで、極端に集中力を発揮する連中のことだ。外見は貧弱だが、侮(あなど)れない存在だ。だから今回は、そのオタク達が通っている場所や、彼らの世界に触れて見たい。
座っているぼくらから見て、右側にカウンター席がある。ひとりで来た客が座っている。隣同士、話しをしている風でもない。ケイスケが触れてみたかった、雰囲気のある男の子達がそこにいる。
3人は、アキバ・メイド喫茶計画が実現したことに乾杯した。
3人の話は弾んでいる。途中、ぼくはなにげなくメニューを見返した。カプチーノ。その付属説明に、文字入れサービス(+100円)とある。大人のぼくには、子供だましのようなものだ。しかし、場を盛り上げるために、カプチーノ(+100円)を注文することにした。フロア側にいるフユミに注文を頼んだ。
「カプチーノください。文字入れで!」
ボーカルでもないのに、フユミのやけに通る声がフロア中に響いた。は、恥ずかしい。
つづきは次回に。
↑撮影禁止だったので、紙ナプキンだけもらってきた。
[メイド喫茶3] '06.1.28
小1時間、居酒屋にいただろうか、店の外へ出るとあたりは暗くなっていた。日本酒を煽ってきたとはいえ、かなり冷え込んできている。
3軒目の店の名前は「ぴなふぉあ」といった。小路に人が列を作っているのが見えてきた。店は1階にある。暗くなって若干人数は減ったようだ。ぼくたち3人は列の最後尾に並ぶことにした。思ったより客の回転は早い。20分足らずで店の中に入れてしまった。
狭いエントランスで、再び席の空くのを待った。
ぼくとケイスケは店の中を見渡した。中年男には似つかわしくない空間が開けている。喫茶店と雑貨店を合わせたような、しかも、ほとんどピンク一色の世界だ。小物を販売していたり、壁には、手書の、イラストの入った宣伝やメニューが、めいっぱい貼ってある。
フロアは一段高くなっている。そこに店員つまりメイドが働いている。
黒のベスト風の着衣を基調にしていた。肩の膨らんだブラウスはピンク。襟元には大きいリボンのタイ。すらりとした脚にミニスカート。フリルのついた、裾(すそ)を丸くカットしてある白いエプロン。スカートからはガーターをわざと見せていて、同じくフリルのついたストッキングを止めている。
ぼくらは一段低いところで、しかも椅子に腰掛けて待っている。そのミニスカートがたまらない。メイドさん、そ、そんなに屈(かが)んではぁぁぁ 、目のやり場に困るのだ。フユミは椅子がないので立たせておいた。ギターはケイスケが持ってやっている。
ぼくは、ふと、ケイスケが心配になった。普段血圧が高そうなので、興奮して頭の血管が切れはしまいかと。メイド喫茶が冥土の土産では洒落にならない。いや、冥土の土産なるかもしれない。
ともかく大丈夫そうだ。というか、正確にいうと、メイド喫茶はセクシーさをあまり売り物にしていない。いま解説した見せガーターなども、むしろ可愛らしさの追求のようだ。
メイドだけではない。客も、この空間の演出に協力している。フロアの中央の席には女性がいてメーテルみたいな恰好をしている。女性はディレクター風の男と話をしている。美人だ。メーテルと違うのは帽子だ。メーテルはロシアの毛皮帽子だが、ここにいる女性は、顔を縁(ふち)どるようにかぶる、おそらくボンネットという帽子をかぶっている。ゴスロリ風のコスプレだ。
メイドといい、客といい、店の内装といい、まるでコミックから抜け出したような世界だ。
残念なことがひとつある。撮影禁止なのだ。張り紙がしてある。目立つことは避けたいので、従うことにする。
次回につづく。
[ヒルズ族] '06.1.24
昨年暮れ、今週の出来事で「ヒルズ族のように裕福になりたい」と書いた。ところが、そのヒルズ族を代表する人物が昨日逮捕されてしまった。裕福の代償が逮捕では元も子も …。やはり富を得るには、それなりのリスクを取らねばならないということか。
IT企業のクリック音 諸行無常の響きあり 、だ。
[メイド喫茶2] '06.1.21
1月8日(日)。
女の子もメイド喫茶には興味があるようだ。ぼくとケイスケは秋葉原駅の電気街口にいる。午後の3時半。22歳の女の子が山手線から下りてくるのを待っていたのだ。フユミ。バンドの練習のあと合流するというのである。まもなく彼女はギターをかついで現れた。
誰もメイド喫茶のことを調べてこなかったら時間を無駄にすると思ったので、一件だけ調べておいた。
2/27のNHKに出た店である。当然NHKでは店の名前など紹介するはずがない。VTRを観てみると、店員の名前は公表していた。「いちか」といった。ネットで検索してみると、メイド日記というのがあって、顔入りで「いちか」と出ていた。そこからTOPページに行けた。つまり店もわかった。
店のありかは心配なかった。フユミがちゃんと調べておいてくれた。さっそく、けっこう有名だという店に案内してくれた。
中央通り、ドン・キホーテ5F。 @home cafe というメイド喫茶だ。狭いエスカレーターに乗って5階についた。
ゲッ! 行列だ。20人は並んでいただろうか。実は驚きはしなかった。祭日だし、込んでいることは予測がついた。秋葉原の中央通りは ほこ天 になっていた。
フユミは積極的だ。さっさと店のドアーのところまで行って、そこに並んでいる客にどれくらい待っているか聞いた。1時間だという。ぼくらはこの店をあきらめることにた。
店はガラス張りで店内がよく見えた。メイドがいっぱい働いている。ぼくは、ほんの少しだが、後ろ髪をひかれる思いで下りのエスカレーターに乗った。
2軒目、3軒目、どこも1時間待ちの行列だった。3軒目は、ぼくが調べておいた店だった。少し休んでからもう一度3軒目の店にトライしてみることにした。近くに居酒屋のあるのをみつけて、中に入った。
次回につづく。
[ゴルフボール] '06.1.16
明日はゴルフに行く。11月以来だ。スコアのよいのは期待できないので、楽しむことにした。そこで、マークをこのようにしてみる。↓
[メイド喫茶1] '06.1.13
12月27日のこと。21時からのNHKのテレビ番組で、にっぽんの現場② 「秋葉原・年の瀬物語~エッジな個がうごめく街」というのをやっていた。
途中から見たのだが、なんとなく引きつけられるものがあったので、とりあえず録画した。少女もののイラストやフィギャーに凝っている男の子や、メイド喫茶で働いている女の子とかの一日を追っていた。
1月2日と3日、正月なのでいつも以上に寝坊して目を覚ました。
寝ぼけまなこでテレビをつけると、「電車男」の再放送をやっていた。ぼくはまだ観たことがなかった。今回も断片的にしか見られなかったのだが、二日間ともなかなか面白かった。ドランクドラゴンの塚地とか、掲示板を見ている複数のおたく達がポンポンと変るときのシーンなど、なかなか感動的だった。ただし、伊藤美咲と電車男との関係は ありえねぇ~、と思った。
同日3日夜。ぼくの仲間のケイスケからメールが来た。新年の挨拶のあとに、「アキバに行ける?」と書いてあった。…。そういえば暮れに彼と飲んだとき、そんな計画が持ち上がっていたのだ。メイド喫茶に行ってみようと。
なんなんだろう?ぼくの年末年始は。アキバがぼくを呼んでいるみたいだ。
ぼくは別段コスプレとかに関心はないのだが、しかたない。友達のためだ! 前回の今週の出来事で、野菜が育たない。と書いたが、仕事的に暇な新年なので、アキバ・メイド喫茶計画に乗らない理由はなかった。8日に決行することにした。
次回につづく。
[今期の冬] '06.1.7
今期の冬はなんて寒いのだろうか。
ぼくの管理している畑など、これでは永久凍土になってしまいそうだ。ここはツンドラ地帯か!
野菜が生育しない。
野菜が生育しないのは20年ぶりという寒さが主因だが、寒さだけではない。雨が降らないのだ。旱魃、つまり乾燥のせいもある。また、ぼくの栽培技術の未熟さも輪をかけている。ともかく消費者には野菜が高騰して申し訳ない思いだ。