sumi-Cノート <excerpt> たとえば、類人猿が人間になるような、そのようなレベルの進化のことである。 … 続き

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(28)今週の出来事 2011年 9月~12月

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[70億人] '11.12.28
[お気に入り4] '11.12.11
[お気に入り3-2] '11.12.9
[オークランド?] '11.12.8
[お気に入り2-3] '11.12.1
[お気に入り2-2] '11.11.30
[お気に入り2-1] '11.11.28
[お気に入り1] '11.11.22
[尺用のスチール製巻尺] '11.11.1
[ウイルス進化論] '11.10.27
[進化について5-(よい病気③)] '11.10.24
[進化について5-(よい病気②)] '11.10.23
[進化について5-(よい病気①)] '11.10.16
[進化について4-(縄文人)] '11.10.10
[線維腫2] '11.10.7
[線維腫1] '11.10.6
[進化について3-(脳3)] '11.9.22
[進化について3-(脳2)] '11.9.21
[進化について3-(脳1)] '11.9.18
[ペイント] '11.9.11
[進化について2] '11.9.6
[進化について1] '11.9.3

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[70億人] '11.12.28

10月30日のニュースだが、世界の人口がこの月の31日に70億人に達するというのがあった。

70億とはよく増えたものである。産業革命があった1800年ごろは10億人程度だった。

そこで考えるのである。  『人類の意思』はなぜ人口を増やし続けるのだろうか?と。

怖い話だが、もしかすると近い将来、地球規模で人口を大きく減らす災害があるのかもしれない。地球上に住む全ての人類の意思は、それを察知して増やしているのかもしれない。

新型インフルエンザの出現かもしれないし、べテルギウスの超新星爆発がもたらすガンマ線バーストの直撃かもしれない。


[お気に入り4] '11.12.11


ようやく描き終わった。桐谷美玲の全身像。写真を写し取ったものである。


実際に描いてみると、若い女の子たちのファッションが解ってくるというものである。


美玲さん、彼女は、スカート様のショートパンツに、ヒザが隠れるほどのロングブーツを履いている。そして、ショートパンツとロングブーツの間から素足を見せている。つまり、見せているのは太ももの部分だが、美玲さんの場合は非常に細いため、その身体の名称を太ももと呼ぶのはふさわしくないように思えるのだ。

いざ描いてみると、 … 右のイラストは、パソコンの画面の中で、しかも描画ソフトのウインドゥの中で作業をしているので、かなり小さい絵を描くことを強いられていたのだが、

… いざ描いてみると、その太ももの部分は、ショートパンツとブーツの間で、露出が多すぎても、少なすぎてもいのである。バランスを崩すと、ひどくダサくなったり下品になってしまう。 … 右のイラストは、まだうまく描けているとはいえない。

描画ソフトのウインドゥの中では、1ミリ違うと変になってしまうので、実際の衣服では、1センチも違うとかなりおかしいものになってしまうだろう。スタイリストはもちろん、若い女の子たちは、無意識のうちに、それらのバランス感覚を身に着けているに違いない。



[お気に入り3-2] '11.12.9

[お気に入り3-1] の答えだが、「とび魚すくい」である。

そのとび魚すくいは昼間やるのではない。夜間、漁船に乗って行う。漁場に着くと、海の中に水中灯を入れて、光にとび魚が集まってくるのを、大きなタモ(網)を使ってすくい取るのである。


「ロケみつ」という番組、よくわからないが面白いのだ。「目指せ鹿児島 西日本横断ブログ旅」のコーナーでは、地元の名物料理がひどくうまそうに演出されて出てくる。熊本の馬刺しなどは、見ていてたまらなかった。
また、稲垣早希ちゃんと声だけしか出演しない親玉ディレクター?との掛け合いが面白い。




[オークランド?] '11.12.8

21時03分、テレビをつけると、サッカーをやっていた。 「クラブワールドカップ」 柏レイソル×オークランド。 後半18分、柏レイソルが2対0で勝っているところだった。

ところで、オークランドってどこだっけ?
  ・
  ・
  ・
ニュージーランドだった。「オークランドシティー」 オセアニア王者だそうだ。そういえば、ニュ ージーランドはラグビーで有名で、オークランドもよく出てくる地名だった。


オセアニアとは? オーストラリア、ニュージーランド、パプアニューギニアなどを中心とした多数 の島国の「大洋州」と呼ばれるエリアのことだ。



[お気に入り3-1] '11.12.6

「ロケみつ」というテレビ番組を深夜にやっている。その中の企画に、「目指せ鹿児島 西日本横断ブログ旅」というのがある。

その旅をするのが、エヴァンゲリオン、アスカの物まねで一世を風靡した?お笑い芸人、桜の稲垣早希である。

旅のルールは下記のようなものだ。

・ 兵庫県・有馬温泉をスタートして、ゴールがある鹿児島県を目指す。

・ 日々ブログを更新して、皆さんから感想コメントを頂き、それに応じた旅の資金をGET。

・ 中国・九州地方の各県につき2カ所、計24カ所を通過しないとダメ。


MBS毎日放送が製作している。本社は大阪にあり、放送対象地域は近畿広域圏である。木曜日に放送するようである。ただし、ぼくの住んでいる関東では6日遅れで水曜日に放送される。最近それがわかった。


すでにゴールは間近である。11月2日水曜日の深夜、つまり日付は3日になっているが、1時58分からの放送では宮崎がロケ地になっていた。

宮崎駅の駅前でのことだが、稲垣早希ちゃんに番組から通過ポイントの告知があったが、それがクイズになっていた。

さて、君はすぐに解るだろうか? 下記のようなものである。

Q 宮崎県南部でできる、豪快な大人の遊び、『太平洋の金魚すくい』とは?

番組を見ることを奨めるわけではないが、明日、12月7日の深夜には、そのクイズの答えの地で、まだロケが続いているはずである。

解答は次回で、



[お気に入り2-3] '11.12.1

桐谷美玲を、ぼくの持っている「パソコンお絵かきセット」で描いてみた。ママさんバレーの練習の手伝いが終わって、それから描き出したので、夜の11時近くからだったが、

とんでもない、

どーやら、パソコンに付いている描画ソフトの「ペイント」や、ペンシル型マウスでは、複雑な絵は描けそうにない。

右側のイラストのことだが、この夜、ここまで描くのが精一杯だった。描くのをあきらめたときには、いつもは録画して視ている「ロケみつ」がはじまってしまっていた。(テレビをつけながら描いていた。)この日のロケみつの始まる時間は、深夜の1時55分だった。

描画ソフトの「ペイント」。 描くのを中断して閉じて、そして再びソフトを立ち上げたら、せっかく作った色が全て消えてしまっていた。… 「変更内容を保存しますか?} などのポップアップ表示がなぜか出なかったのだ。… それに、この「ペイント」ソフトでは、せっかくペンシル型マウスに筆圧機能が付いているのに、それが使えない。… これはいけない! 無料ソフトの限界なのか?



[お気に入り2-2] '11.11.30

前回は、桐谷美玲のことを書くつもりだったが、なぜか黒川智花のことになってしまった。

そこでもう少し桐谷美玲のことを書くことにする。

桐谷美玲、現在、テレビの8CHで「HUNTER」というドラマに出ている。ちょうどよい時間帯なので、毎週のように見られるのだ。ほかには、こちらはほとんど見られなかったのだが、「荒川アンダーザブリッジ」というドラマで、金星人ニノ役でも出ていた。彼女の演技だが、なかなかいい。表情も発声も、自然に弾けた演技ができている。

なぜ桐谷のブログを見ているかというと、分析したことはないが、演技が面白いと思った部分もあるが、それ以上に、彼女のプロポーションに関心がいくのである。身体が異常に細い!頭部も何頭身かわからない比率になっている。ファッションデザイナーがデザイン画を描くが、その画と同じプロポーションである。現実離れしている。そこに引き付けられるのかも知れない。ブログで、桐谷が服飾を身にまとって写っている写真は、つい、見入ってしまうのだ。

彼女は、ファッション雑誌のモデルか何かの出身なのだろうか? ともかく、HUNTERでは、戸田恵子、谷原章介、米倉涼子など、舞台経験のある俳優と一緒に仕事ができるのだから、恵まれた新人女優といったところだろう。


ただし、桐谷美玲の可愛らしいブログでも、更新が頻繁でなかったら、「お気に入り」に入れることはなかっただろう。



[お気に入り2-1] '11.11.28

桐谷美玲の「ブログさん」だが、いつから見ているかというと、「女帝薫子」という連続テレビドラマを見てからである。桐谷美玲が主役をやっていた。
「女帝薫子」は、銀座の高級キャバレーの、新人キャバレー嬢の物語である。 GIRL NEXT DOOR のテーマ曲に乗って進行するストーリーは、なかなか面白かったのである。

主役が桐谷で、副主人公は、黒川智花だった。桐谷もそうだが、黒川もキャバレー嬢としてはミスマッチだろうと思える配役だった。キャバレー嬢としての魅力がほとんど感じられなかったのである。ところがだ、

ところがだ、 最近「鬼平犯科帳」をテレビでやったのだが、そこに黒川智花が重要な役で出ていた。黒川は、嫁入り前の娘の役で登場していたのである。

華やかな振袖の着物、結い上げた髪に花かんざし。… その娘は、訪問者が部屋に入るときには、すでに三つ指をつき頭を下げていた。顔を伏せながら客に挨拶をした。そのあとゆっくりと顔を上げたのである。そのときの黒川智花は、はっとするほど美しかったのだ。

まったく。演出である。演出により、同じ女優でも、こうも違うのかと思ったのだ。 ちなみに、鬼平犯科帳の題名は「盗賊の婚礼」。

もっとも、女帝薫子の方は、演出家が、キャバレーの世界をあまりリアルに表現することを目的にはしていなかったのである。



[お気に入り1] '11.11.22

表題の「お気に入り」とは、パソコンでのブックマークのことだが、君は、有名人や芸能人、それにタレントなどのブログを「お気に入り」に入れて、毎晩のようにチェックしてしているだろうか? そういう習慣があるだろか?

ぼくはといえば、そういう習慣がある。 しかし、一晩にたくさんのブログは見られないので、数件のブログを選んで見ている。

少し前までは、「茂木健一郎クオリア日記」、「しょこたんブログ」、「野波麻帆 maho-maho-mango!」などを見ていたが、最近は、「きゃりーぱみゅぱみゅのウエイウエイブログ」、「ブログさん桐谷美玲」、「桜 稲垣早希の目指せ!鹿児島 西日本横断ブログ旅」などになってる。


まずは、きゃりーぱみゅぱみゅのウエイウエイブログだが、このブログは、UPされている写真がすばらしい! 見ると必ずショックを与えられる。単なるスナップ写真ではなく、作品になっている。だから、さかのぼって写真を見ていっても、飽きない。
動画もよく出来ている。2011年07月18日(月) に動画がUPされているが、それは「ponponpon 」というタイトルである。これは、動画をつくった作家の評価になるが、きゃりーぱみゅぱみゅが歌っている、その背景が非常によくできている。 2011年08月30日(火)にやはり動画がUPされてる。「チョコレイトディスコ」と題がついている。こちらはひどくかわいい。




[太麺堂々] '11.11.13

先日、近所のスーパーへ買い物に行った。

店に入ると、カップラーメンの陳列が目にとまった。複数の商品があったが、その中から、「太麺堂々」を買てみることにした。

この商品を見ていたら、ビヨンセの CRAZY IN LOVE が、頭の中を景気よく流れてきてしまったのである。 思わず手に取り、カゴヘ入れてしまったのだ。

おそるべき、ビヨンセとテレビの宣伝効果である。


さて、味の方は?



[尺用のスチール製巻尺] '11.11.1

我が家では、仕事において、多く尺貫法を用いている。

たとえば、畑で野菜をつくるとき、土を盛り上げて、畝(うね)と呼ばれる台形の床(とこ)を何本もつくるのだが、その畝の間隔を測るのに尺を使うのである。

6尺の長さの棒に1寸づつメモリが打ってある。それは竹製だが、すべて手作りである。その捧と細めのローブを使って畝をつくる目印を付けていくのだ。

その竹の捧が傷んできてしまった。そこで新しいのを作ることにしたのである。

竹は用意できた。しかし、スケール=メージャーが無かった。そこで、金物屋へ行って買ってきたのだった。


1,050円也


最初、近くのホームセンターに買いに行った。「尺用のスチール製巻尺」は置いてなかった。このことは残念だった。尺貫法に関わるツールは日本人の文化そのものである。それが置いてないとは。

しかたなく、少し遠くになるが、昔からある金物屋へ行ってみた。そしたらあった。尺用のスチール製巻尺。 


近所に工務店を経営している仲間がいるので、尺を測れるメージャーを借りてこようかと思ったのだが、尺用のメージャーが家にあるのも悪くはないだろうと、つまり、ある程度正確に尺が測れるということは、生活と気分が豊かになるだろうと考えたのである。そこで手に入れた。



[ウイルス進化論] '11.10.27

おお、ようやく終わった、ウイルス進化論。 「ウイルス進化論」に興味を持ったのだが、それを理解するためには、ウイルスの大きさから調べなければならなかった。なんだかんだで2年間もかかってしまったのだ。

せっかくなので、ここで整理しておくことにする。


≪ウイルス進化論について≫



[進化について5-(よい病気③)] '11.10.24

生物学的な進化というのだろうか。つまり、通常の進化。自然淘汰や自然選択による進化では、ひとつの種が進化を完了するのに800万年ほど掛かるという。ところが、「逆転写酵素」を使った、RNAによる情報の書き換えによる進化は、非常に早い。通常の進化のスピードを1とすると、100万ないし200万倍の早さだというのである。

800万年の100万倍の早さだと、8年、200万倍では4年。このくらいの速さで、種を進化させてしまうというのだ。(この計算は、経済人類学者?の栗本慎一郎氏が、1988年ごろ「tv2 講義」というテレビの番組で話していたことである。)


『ウイルス進化論』でいえば、サルから人間への進化が、8年とか4年で、もちろん、種全体が変化してしまったことになる。
これだったら、動物でも人間でもよいのだが、ミッシングリンクなどなくてもよい。劇的な変化である。キリンの首にしても、この理論でいけば、あっという間に長くなってしまったことになるのだ。

人類が、サルから人間に進化したことを「よいこと」というのならば、? このケースは、ウイルスに感染したことは、『祝福すべき病気になった』ということが出来る。



[進化について5-(よい病気②)] '11.10.23

レトロウイルス、つまり、RNAウイルスだが、このウイルスが強力であることは、出来事[進化について4]で書いた。長いあいだ繁栄の続いた縄文時代を、このウイルスが、おそらくは、あっという間に終わらせてしまった。(← 学説を信じるならば)


DNAが二本鎖の遺伝子なのに対して、RNAは一本鎖の遺伝子である。その一本鎖の遺伝子を持つウイルスが、RNAウイルスである。

RNAウイルスは、宿主の細胞に侵入すると逆転写酵素を使って細胞のDNAをウイルスの情報に書き換えてしまう。その後はもちろん、DNAはウイルスをつくる指令を出し続けることになる。

通常は、DNAからRNA方へ情報のコピーが行われる。その逆になるので、RNAウイルスが使う酵素を「逆転写酵素」と呼んでいる。

また、RNAは「不安定な物質」?で出来ているという。それだけに、RNAからDNAに書き換えが行われる際には、エラーが起きやすい。つまり、ウイルスが頻繁に変質してしまうのだ。このウイルスにHIV(エイズ)ウイルスがあるが、このことが、特効薬としてのワクチンが作れない理由である。

ついでなので、具体的なことを書いておくと、人間にはもちろん免疫機能が備わっているが、そのひとつが白血球で、その中にリンパ球がある。「ヘルパーT細胞」「B細胞」などという言葉を聞いたことがあるだろう。リンパ球の名前である。HIV(エイズ)ウイルスはそのT細胞に感染する。つまり、人間から免疫システムの機能を奪ってしまうのだ。


だからこそ、同類のウイルスが人類に良い方へ作用したならば、と考えると、期待は計り知れないものがあるのだ。



[進化について5-(よい病気①)] '11.10.16

君は、『よい病気』という概念があるのを知っているだろうか? 病気といえば悪いものに決まっていそうだが、ところが、ウイルスに関しては、少し違ってくる。

動物でも人間でもよいのだが、ウイルスに感染することを「病気」と考えれば、ウイルスに感染して病気になることによって、その「種」の性能が向上することがあるのだ。


そもそも、ウイルスとは何か? 少なくとも生物ではない。1996年に発行された『ウイルス進化論』著者・中原英臣氏、佐川峻氏によれば、細胞の部品ではないかというのである。

細胞部品? では、他の細胞部品に何があるかといえば、ミトコンドリア、リボソーム、葉緑体などがある。細胞の中で働いている器官である。ウイルスがそれらの仲間ではないかというのだ。つまり、ウイルスは細胞の外交担当ということになる。

細胞部品をいい換えれば、細胞内器官、あるいは細胞小器官。

細胞部品であるウイルスは、細胞に入ったり出たりして情報を細胞に伝えたり出したりする。そういう役割をする。

だから、本来、ウイルスは、動物でも人間でもよいのだが、悪い病気を引き起こすことを本意としていない。個体を超えて、それどころか種を超えて、有用な遺伝情報を伝達していくのが本来の役割なのである。


動物や人間を悪い病気にするウイルスは、むしろウイルスの突然変異なのかも知れないのだ。(← 動物や人間を病気にし、ひいては死に至らしめるウイルスには、本当はもっと深い目的と意味があるのだろうが、)

だから、地球上に天文学的な数のウイルスが存在するのに、たとえば、ウイルス病に罹った野菜を人間が食べたとしても何んにも起こらない。つまり、ほとんどのウイルスは無害なかたちで存在している。



[進化について4-(縄文人)] '11.10.10

中学生のときだったろうか? 歴史の授業で縄文人のことについて教わったことがある。縄文人のイメージは、原始的な生活をしていた、ということだった。

竪穴式住居というほったて小屋に住み、使用する土器などもひどく粗末なものだった。彼らは野山をかけ回って狩をし、どんぐりの実などを拾っては、渋抜きして食べた。

縄文時代は800年から1万年つづいた。その後、日本列島に弥生人が入ってくると、縄文人は、その侵入者に追われるように偏狭の地へ逃避行してしまった。

上記が、学校で教わったイメージである。土器についてなど、縄文人がつくった土器はヤボッタイものだった。それに比べ、弥生人のつくった土器は、機能性に優れ、表面など滑らかで美しく出来ているというのである。


ところが、ぼくが成人してから縄文人について得た知識は、まったく違うものだった。縄文人は高度な文明を持っていた。高い文化的生活をしていたのである。それに、弥生人によって滅ぼされたのではなく、縄文民族全体で病気に罹ってしまって、それで人口を減らしたのだった。(← ひとつの学説だ。)結果、弥生人に駆逐されたようになってしまった。

たしかに彼らの作った土器はプリミーティブなものに思えるが、しかし、火焔土器などをよく見れば、精神的に豊でないとつくれない器なのである。また、縄文時代から、陸稲かも知れないが稲作があったようなのである。


縄文人が罹ってしまった病気が何かというと、ATL = 成人T細胞白血病 である。風土病といっていい。ATLはHTLV-I ウイルスの感染によって発症する。このウイルスを、また、レトロウイルスとも呼ぶ。

レトロウイルスは、簡単にいうとRNAを持つウイルスのことである。もうひとつ、逆転写酵素を持つ。現在もっとも有名なレトロウイルスがHIV、エイズウイルスだ。



[線維腫2] '11.10.7

この小さな腫瘍だが、ズボンの上から強く擦(こす)るようなことがあると、かなりの痛みがあった。それどころか、そんな刺激を加えると、余計に成長してしまうような気がした。また、朝、腹ばいで目が覚めた場合、足の重みを腫瘍が受けた場合、患部のまわりがつっぱった感じになった。これから先、放置はできそうになかった。

すぐに切除することになった。

ぼくも同意した。竹内先生の見立てでは、デルマトフィブローマだろうというのである。つまり「皮膚線維腫」、良性腫瘍。

摘出手術は、後日、この皮膚科内で、竹内先生ではなく、別の先生が他の病院から出張してきてやってくれた。こんどは脳科学者の茂木健一郎氏のような雰囲気の先生が登場してきた。実際の手術は、血液を検査することもなく、血圧を測ることもなく、局部麻酔をしただけの簡単なものだった。だからといって、平然と手術を受けたわけではない。あぶなく貧血を起こしそうになったのだ。

簡単なものといっても、楕円形に長軸(ちょうじく)3㎝ばかり切って、5針ばかり縫った。また、抗生物質も処方された。

茂木先生は切除した病変を見せてくれた。(けっこう取ってくれたな)と思った。皮の下にたっぷりと脂肪のようなものが付いていた。ちょうど、牛のホルモンを焼く前の感じに酷似していた。


術後一週間たって皮膚科へ行くと、病理検査の結果が出ていた。
「デルマトフィブローマ、皮膚線維種です」
と竹内先生がクールな感じで知らせてくれた。

この腫瘍について、3人が良性腫瘍だろうと推測していたのである。だから、やはりと思った。3人とは、竹内先生と、茂木先生と、ぼくである。

術後二週間たって皮膚科へ行った。この日は抜糸だった。抜糸には多少時間が掛かり、時間に余裕があったので、竹内先生の出身などを聞いてみた。滋賀の方だという。滋賀といえば琵琶湖である。先生と一杯やりながら鮒の熟れ鮨(なれずし)でも食べたくなった。実際に竹内先生と熟れ鮨を食べるには、もっと馴染みの患者にならなくてはならないだろう。一見(いちげん)さんお断りに違いない。


ぼくの脚の皮膚にできたこの線維腫だが、なるきっかけは、虫さされやケガなどからだという。そのきっかけで線維芽細胞が刺激を受けて、不必要なコラーゲンというタンパク質を生成し出す。

つまり、虫さされとか小さなケガだとか、そんな些細なことが、けっこうひどい結末になり得るということである。しかも、これは予防することが困難だともいえる。ここで学んだことである。



[線維腫1] '11.10.6

1年半ばかり前のことだ。家の垣根(生垣)を刈る作業をしたことがあった。作業の前には一応、垣根の植物の消毒はしておくのだが、… 垣根に危険な虫がいたのかも知れない。あるいは、ヒイラギやカイズカイブキなどは葉にトゲがある。それらの何かがズボンを突き抜けて刺さったのである。… ともかく作業中、一瞬だが強い痛みがはしったのだった。

風呂に入ったとき、ヒザの近くの内腿(うちもも)に、虫にさされたのか、トゲが刺さったのか、赤いポッチがあるのに気が付いたのだった。

2ヶ月3ヶ月と経つと、かゆみはなくなり、そのポッチは、どんどん黒ずんできた。半ズボンであぐらをかいたときや、風呂に入ったときに見えるので、よく観察できたのである。黒ずんできたので、この「できもの」もそろそろ終焉に思われた。ニキビのように中から膿(うみ)が出てきて終わりになるか、あるいは、その黒ずんだポッチは平らではなく膨らみがあったのだが、ポッチの中身が徐々に体に吸収されて終わりになる。

そう思った。 が、しかし、そうはならなかった。

一年半たったのだが、依然そのポッチはあった。いや、ポッチと表現するには、だいぶ成長していた。薄茶色の少し大きめのホクロになっていた。そのホクロに触ってみると、やはり膨らみがあった。つまんでみると、皮下にコリコリしたものがあった。つまり、それはあきらかに、小さいが腫瘍になっていた。自然治癒はもはやなさそうだった。

… 近くの皮膚科へ行った。

初めて掛かる皮膚科だった。待合室に患者はあまりおらず、すぐに診察室へ呼ばれた。驚いたことに、まだインターンではないかと思われるほど若い医師が、白衣を着て、ぼくを待ち受けていた。女医だった。「チームバチスタの栄光」というドラマに出てきた、竹内結子に似ていた。
『どうされました』という問診の言葉は、クールな印象を受けた。
つまり、ぼくは、皮膚科の竹内先生に診てもらうことになったのである。



[進化について3-(脳3)] '11.9.22

人間は、脳の機能を、脳の外へ出すことに心血を注いできたようである。文字をつくったのもそうだし、印刷技術を開発したのもそうである。パソコンもそう。スーパーコンピュータなどは、創造行為以外の脳の働きを全て外に出してしまった感がある。

前回、宴会での伴奏なしの歌を話題にしたが、… 現代人にとって「カラオケ」は、日常必要な娯楽である。そのカラオケでは、モニターに歌詞が出るので、歌うに歌詞を記憶してなくてもよいのである。これも脳の記憶部分を外へ出したものである。車のナビゲーションなども、情報や記憶を脳の外へ出してしまったものだ。


『人間の脳は、発達どころか退化しているのではないか』と、前回書いたが、脳にとっての便利さの追求は、かえって脳の機能を後退させてしまっているのではないか、と思えるのである。


出来事 [進化について3]は、人間が進化するとしたら、脳をおいて他にはないだろうと考えたわけである。そこで脳を考察してみたのだ。… すると、脳は、進化というより、その反対の退化のイメージになって来てしまったのである。
あるいは、人間の脳は、情報をどんどん外へ出して、外で記録しようとするので、これ以上、脳の容量は必要なくなってきた。つまり、進化というより、退化、退化が言い過ぎならば現状維持でよい、そんな雰囲気になってきたのである。

… とはいえ、進化は偶然ではない。するときが来たならする。人間も、いつか、人間とは呼べない新しい種に進化する。やはり、決定的に変化するのは、脳だろうと思うのだ。



[進化について3-(脳2)] '11.9.21

[進化について3-(脳1)]は、若干、壮大なイメージを書いてしまったが、もう少し身近なことを書けば、そう、30年ぐらい前のことだろうか?

ぼくの村では村人が、集落センターで、あるいは薬師堂で会議を開くのだが、決議したあとは、しょちゅう宴会になった。宴会が佳境になってくると、必ず手拍子の歌が始まった。当時は、ビールも焼酎割りも出なかった。飲む酒は、全て燗をした日本酒だった。ときにヤカンに入った酒が出てきて、それを湯飲み茶碗で飲んだ。

手拍子の歌とは、炭坑節や黒田節、それに、歌謡曲や春歌(=エッチな歌詞を含む歌)。そんなのを多くの先輩たちが知っていて、代わりばんこに歌った。ふだん吃音のある先輩がいるのだが、酔ってひとたび歌いはじめると、朗々と歌いあげる、それは感動ものだったのだ。

そこに参加しているぼくはといえば、そらで覚えている歌などひとつも無かった。

そらで歌を歌うということは、脳が活発に活動をしている証左だし、高度な活動をしているということだろう。個人だけでなく集団も。

最近は、村人が宴会を催しても、もはや手拍子の歌などは出なくなってしまった。なんとも良い文化だったのだが、


つまり、たった数十年のスパンでも、人間の脳は、発達どころか退化しているように思えるのだ。人間というより、ぼくも含む日本人は、高度な精神活動を拒否し、脳の退化を容認しているように思えてしかたない。



[進化について3-(脳1)] '11.9.18

「口承(こうしょう)」という言葉がある。意味は、人びとが口から口へと伝説などを伝えることとある。語りもだが、歌でうたいつぐのも口承に入るだろう。口伝(くでん)、口づたえでの伝承である。口承には、「口秘」などと呼ばれるものもある。それは、限られた、選ばれた者によって伝承する。


人間が文字を使うようになったのは、いつの頃からだろうか? メソポタミアやエジプトなどの古代文明の頃だろうか? 初めの頃に象形文字が使われたのはよく知られている。 

思うのだが、人間が脳を、とりわけ大脳皮質を思いっきりフル回転させていたのは、文字がまだ無かった時代ではないだろうか? … つまり、人間どうしが情報を伝達するのに、文字が無い時代には、口から発せられたらすぐ消える「ことば」で伝達をしていたわけで、つまり、よっぽど正確な脳への転写力と、記憶力がなければならなかった。… 今よりずっと大脳皮質が働いていたと思えるのだ。

たとえば叙事詩。古代の叙事詩は、地球上のどの地域にもあるが、吟遊詩人や語り部などによって、つまり、口承によって伝えられたという。今は記述されて残されているだろうが、それらは、時間が経っても、一字一句誤りがなく伝えられたというのだ。

現代人には想像もつかない、脳の記憶容量と精度だったに違いない。きっと、吟遊詩人や語り部の頭の中には、物語のクリアーな映像が展開していたのだろう。


人間の脳がマックスに発達したのは、人間が、類人猿から人間になったときと、上に書いた時代とではなかったかと思うのである。



[ペイント] '11.9.11

表題のペイントとは、パソコンに付属している描画ソフトの「ペイント」ことである。「ペイント」を使わない人でも、グラスに何本かの筆が刺してあるアイコンは見たことがあるだろう。

このソフトには、ほどんど使いたい色が無かった。… そう思っていた。

最初に起動した画面に出ている色は、ひどく限られた色しか無かったのである。ところが、最近、この「ペイント」を使って、自由に色を作れることを発見したのである。

「ペイント」を起動して、メニューバーの「色」をクリックすると「色の編集」が出てくる。それをクリックすると、ぼくが使っているホームページ作成ソフトと同じ色の編集画面が出てきた。… なんで今まで、そのことに気がつかなかったのだろうか? これまで、最初の画面に出ている色しか無いと思っていたので、特に肌色が無かったので、描画する気にならなかったのである。


最近、ペンシル型のマウス?を買った。 「ペイント」ソフトで、色を自由に使えることを知らなかったときのことだが、色は使えなくても、線描、つまり線画は描ける。
通常マウスではうまく引くことのできない線をうまく引きたい、そういう欲求からペンシル型のマウスとそれ用のタブレット買った。


ペンタブレットといって、3,970円の代物だ。
ペンタブレットでも、ワコムIntuos4Lなど、
メーカー小売価格で42,000円もする。
それは欲しくても、手に入らない。

ここへ来て、「ペイント」でも好きな色が作れることを発見した。そして最近、ある程度、思いどおり線が引けるペンシル型マウス?を手に入れた。これからは、[出来事]にイラストを多用できそうである。



[進化について2] '11.9.6

それでは[出来事]的進化とは … 誰もが期待する進化とは、どんなものだろうか?

だいいち、人間あるいは人類に、これから先、進化の余地があるのだろうか? 進化するとしたら、人間はどんな様態になるのだろか?


逆に、期待しない進化を考えてみてもいい。 オリンピック選手のように、優れた身体的能力などは必要ないだろう。人間は、自動車や鉄道、航空機などと、身体の外へ運動能力の代行を進めている。だから、身体の能力のアップは必要ない。← 少し極端に表現するとだ。

人間には、脳を活発に使うことが生きがいのようなところがある。人類が繁栄し続ける限り、たえず創造的なものを生み出していかなくてはならない。宿命だろう。つまり、「脳の進化」は人間に必要である。


人間は、SFのアニメや映画のような進化を求めているのかもしれない。たとえば、ガンダムの主人公、アムロ・レイである。作者は「ニュータイプ」という呼び名を使って超能力を表現していたが、 アムロがガンダムに乗って戦闘するとき、数秒先の未来を予知できた。テレパシーも使えた。

映画「Xメン」のウルバリンは金属の骨格を持っていて、手から金属の鋭い爪を出すことができた。ただ、ウルバリンは科学者の手によって誕生したみたいなので、人造人間ということになる。自然による進化ではない。だからここでは対象外のヒーローになる。Xメンで対象になるのはマグニトゥーだ。金属を思うように操作できるマグニトゥーは、生まれつきの超能力者みたいだ。

テレビ番組で、「ヒーローズ」という題名のドラマをやっていた。クレアは不死の体を持っていたし、ヒロ・ナカムラは、時空間移動や時間を止めることができた。ネイサンは空を飛ぶことができた。


上記のSFのように、誰もが超能力を持ちたい、と考えるだろう。また、そのように進化すればよいと、

ところが、超能力というのは、稀有(けう)だからよいのである。稀有だから価値がある。みんなが持ってしまったら、あまり、ありがたみがなくなってしまう。

人類全体の意思は、超能力の取得は望まないように思うのである。エゴの塊のような人間が超能力を持ってしまったら、きっと収拾がつかなくなってしまう。



[進化について1] '11.9.3

ガラパゴス諸島に、ダーウィンフィンチというスズメのようなブンチョウのような鳥が生息している。正確には、ダーウィンフィンチの他にガラパゴスフィンチ、ハシボソガラパゴスフィンチなどがいる。それらの小鳥の先祖は一種類だったというのである。ガラパゴス諸島には14種類のフィンチ類がいるというが、それらは一種類の小鳥から枝わかれしていったというのである。その変化を進化論では 適者生存 自然淘汰 適応放散 などと呼ぶ。

「進化」といっても、定義しだいで、何を進化と呼ぶかで、範囲はだいぶ広くなってしまう。上の例も進化と呼べるかもしれないが、しかし、[出来事]では、もう少しドラスティックな変化を「進化」と呼びたい。上の例は、ただ単に、生物が環境へ適応した例である、としたい。


それでは[出来事]的進化とは、あるいはすみし雑記帳的進化とは … ぼくも、あるいは、誰もが期待するだろう進化とはどんなものだろうか?

たとえば、類人猿が人間になるような、そのようなレベルの進化のことである。



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(最下)